道祖神では最長となる10泊のキャンプ旅、エジプト最深部ギルフ・ケビールへ行ってきました。広大なサハラ砂漠とはいえ、日々変わるその表情、刻々と移り変わる雲や空の色、そして、夜ともなれば満点の星空……キャンプ旅ならではの大自然を体感できる贅沢なコースです。また、まだ緑のサハラだった約1万年前に描かれた壁画も見ごたえがあります!
カイロに降り立った一行は、発着点となるバハレイヤ・オアシスへ。4輪駆動車に乗り換え、ギルフ・ケビールに向けて出発です。
初日は朝から小雨。途中から強風に見舞われ、白砂漠が両脇に広がるはずの幹線道路は、砂しかみえず、ペースも上がりません。強風に吹かれ、じゃりじゃりと口に砂を含みながら、車に隠れるようにテント設営。移動、そして、キャンプ設営の毎日が始まりました。

砂と岩山の世界を走り、クフ・ヒルへ。ここには、第4王朝のファラオでクフ王の息子であるジェドエフラーによるカルトゥーシュの線刻画が残されています。

アブ・バラスには割れた水瓶が散らばっており、ここはかつてダクラ・オアシスへと向かったチャドやリビアからの略奪者たちの中継点で、ここを給水所としていたようです。ダクラ・オアシスの人々は、略奪者の後を追い水瓶を叩き割ったことで、オアシスに平和が戻った…という話もあるとか。線刻画や壁画も見ることができます。

マッド・パンやレッド・ライオンと呼ばれるこの不可思議な風景。ここはかつて海のそこで、海底にたまった泥が長い年月で雨や風、砂に削られ、このような風景が造りだされたそうです。

ファラオ・ラリーのチェックポイントSAVIEM22や第2次大戦時の英国軍の飛行場跡で小休止。その後、360度に広がる砂原を走り、ギルフ・ケビールの大地の脇、ワディ・バクトへ。この谷には砂丘に堰き止められた大きな湖があったそうですが、想像もつきません。今宵は満月の夜でした。

翌日も見どころが盛りだくさん。まずは、第2次大戦時の英国軍の飛行場跡エイト・ベルズへ。ここを中継点として、リビアのクフラにあるイタリア軍基地を攻撃したそうです。その後、エル・カンタラの洞窟へ。砂山を登った先の洞窟には、約8,000年前に描かれた牛や人の壁画を見ることができます。年代が比較的新しい壁画のため、他の壁画に比べ緻密に描かれています。

壁画のハイライトとなるのが、ワディ・スーラとフォッジーニ・メスカワティ洞窟です。まずは、ギルフ・ケビールで最も有名なワディ・スーラのスイマーの壁画を見学。かつてここを流れていた川で泳いでいる人を描いたのか、はたまた、何かに祈っているようにも見えます。すでに洞窟の壁が崩れつつあり、数年先には壁画がなくなってしまうかもしれません…。

次に、フォッジーニ・メスカワティ洞窟へ。アマチュア探検家のフォッジーニ親子とエジプト軍人メスカワティが2002年に発見した壁画です。壁一面に描かれた人や手形、牛のような首のない超獣、動物、そしていくつかの線刻画など、一日中眺めていたくなるほど。想像と妄想の世界が広がります。

そして、ギルフ・ケビールの台地上へと向かいます。その前に、アカバ・パス(峠)にてキャンプ。雲が美しい夕時でした。

後編につづく
佐藤
国内最高齢だった大阪市天王寺動物園のアミメキリン「ケニヤ」
国内最高齢だった大阪市天王寺動物園のアミメキリン「ケニヤ」が22歳で死んだそうです。自然状態でも捕食者の少ないキリンは長生きで、30歳を超える個体も珍しくないそうで、22歳といっても「早すぎる死」といったところでしょうか?
優雅で愛らしい姿のキリンはアフリカのサバンナでも、サファリのお目当てにする方が多いですが、もちろん動物園でも人気者動物の一つでしょう。
日本にキリンがやってきたのは、1907(明治40)年にペアで初来日した雄のファンジと雌のグレーが最初だそうです。ドイツの動物商で動物園経営者のカール・ハーゲンベックから8000円(現在の約1億6000万円相当)で購入したのですが、随分高額だったんですね。現在であればパンダに匹敵するくらいの高額です(と言ってもパンダの場合はレンタルでも2億円を超えるのですが・・・)。
ファンジとグレーは横浜港から貨車で運ぶ予定でしたが、途中にあるトンネルと陸橋をくぐり抜けられないことが判明し、だるま船に乗せて隅田川から日本橋の浜町河岸に陸揚げし、大八車で運んだそうです。この2頭は動物園でも大人気を博したそうですが、飼育担当の方があまりにも温度調節に気を使いすぎて、翌年2頭とも死んでしまったそうです。暖房費をかけられなかった戦時中も生き延びたそうなので、意外にタフな動物なのかもしれませんね。
飼うとなると莫大な費用がかかり、餌代だけで一頭あたりおよそ一日3000円以上が必要らしいです。
野生のキリンもみられるケニアのツアー一覧はこちら。
2012.08.01発 ボツワナ・キャンプ~オカバンゴからチョベへ11日間
道祖神にはいろんなキャンピングツアーがあるが、ボツワナ・キャンプには特筆すべき魅力がある。キャンピングは単にテントに泊まることではなく自然の只中に仮の住まいを設けることで、畏れ多くも野生動物たちの生活領域にお邪魔することだ。この感覚をより強く感じることができるのがボツワナ・キャンピングツアーだ。



トイレなどが常設され人間のテリトリーとして確立されたキャンプサイトではなく、このツアーのサイトにはそれを示す小さなサインが木に下げられているだけだ。必要なものはすべて持ち込み、去る時は何も残さない。プライベートキャンプなので他の旅行者とキャンプサイトを共有することもない。持続的な人間のテリトリーではないので当然動物がやってくる。夜間、ライオンやハイエナの咆哮が近くテントの中でかたずを飲む。ラーテル(アナグマ)がサイトを徘徊していく。ハイエナも食べ物の匂いにつられて時々やって来るがガイドが草履で追い払う。ゾウは昼間でもやってきて木をなぎ倒していくし、サバンナモンキーたちは木の上から我々の食料を狙っている。川辺でキャンプすれば水の中からカバが人間たちの生活を眺めている(その距離わずか)。



これらの野生動物たちと時々現れる人間との境はお互いの経験に基づいたもので、自分のコミュニケーションの仕方によっていかようにもなる。野生動物と自分の間には檻も車体もなく、生き物同士の共通の了解があるだけだ。旅のはじめは経験がないので野生動物の気配や接近にビビるのが当然だが、カバは水に入っているうちは平穏だとか、ゾウの威嚇の程度だとか、この鳴き声はどの動物のどういう心情のものかだとか、そういったことを知るにつれて野生動物との距離感が分かってくる。




野生動物を観賞の対象としてだけでなく、隣人として感じることができるかもしれない。そこがこのツアーの魅力だと思う。




有冨
最近のナイロビ
ダウンタウン地区では爆弾騒ぎなどがあったようですが、ナイロビの街中はとくに変わった様子もありません。ソマリ人を狙ったもの?などという報道もありますが、よく朝食で行くJAVAカフェではいつもソマリ系が多く来ます。今日も普通に(穏やかに・・)ラテを飲んでました。ソマリ系はラテが好き・・・。



WILD AFRICA 18 ボツワナ、マシャトゥ動物保護区でゾウを撮る
7月12日から9月19日までの約2カ月間、撮影のために南部アフリカを訪れた。今回は約1万5千キロを車で走り、8月一杯をカラハリ砂漠で過ごした他、クルーガー国立公園やケープタウン、ナマクワランド、リヒタースフェルト国立公園といった場所で撮影を行った。
そんな中でも特に面白かったのが、以前この連載でも紹介したボツワナのマシャトゥ動物保護区だ。2泊3日の短い滞在だったが、非常に密度が濃く、大変満足のいく結果となった。ヒョウの多さも相変わらずだったが(2日間で計4頭のヒョウに出会った)、何と言っても今回はアフリカゾウを、手を伸ばせば触れるほどの至近距離から観察・撮影できたことが印象に残っている。あの巨大な動物たちを見上げながら広角レンズで撮影するというのは、私にとって全く初めての体験で、実に新鮮だった。
このような撮影が可能になったのは、今年新たにエレファント・ハイド(Elephant Hide)と呼ばれる撮影小屋がオープンしたことによる。半地下になっている小屋の中に座ると、目線が地面と同じ高さにくる設計になっており、そこから水を飲みにやってきた動物たちを撮影できるのだ。この施設は、私の10年来の友人でもあるシェム・コンピオン(Shem Compion)という南ア人写真家の発案によって建設された。彼は、シーフォー・イメージズ・アンド・サファリズ(C4 Images & Safaris)という、写真サファリ専門の会社を経営しており、他にはない写真撮影の機会をクライアントに提供すべくマシャトゥ動物保護区との交渉を重ねた末、エレファント・ハイドの実現に至った。
実は、私もシーフォー・イメージズ・アンド・サファリズのガイドを務めており、マシャトゥを訪れたのも日本から来た友人夫婦をクライアントとして案内するためであった。我々がエレファント・ハイドを利用したのは7月27日の朝7時から3時間程度だけだったが、アフリカゾウの群れ以外にもグレータークドゥー、インパラ、チャクマヒヒ、10種以上の鳥などがやってきた。ライオンやヒョウ、チーターなどがここから撮影できるようになるのも時間の問題だろうと言われている。
マシャトゥのエレファント・ハイドは、野生動物を撮る者にとって、正に夢のようなセッティングであり、今後の展開が実に楽しみだ。
撮影データ:ニコンD7000、 AF-S 24-70mm f2.8G、1/1600 f9 ISO1600
写真・文 山形 豪さん
やまがた ごう 1974年、群馬県生まれ。幼少期から中学にかけて、グアテマラやブルキナファソ、トーゴなどで過ごす。高校卒業後、タンザニアで2年半を過ごし、野生動物写真を撮り始める。英イーストアングリア大学開発学部卒業後、帰国しフリーの写真家に。南部アフリカを頻繁に訪れ、大自然の姿を写真に収め続けている。www.goyamagata.com