悠久の大地セレンゲティ 滞在型サファリ 9日間

『悠久の大地・セレンゲティ滞在型サファリ9日間』にご参加頂いた、山下信子さんからのツアーレポートです。(2009年9月)
訪れた人にしかわからないセレンゲティの魅力。日本からの長いフライトやナイロビからナマンガそしてアルーシャまでの悪路も許せてしまう・・・。サファリでの動物たちのドラマに涙が止まらなかったり、マサイ語で「果てしない平原」という名のとおり360度地平線、 圧倒される大自然に癒されている一人の人間がいる事に気づかされました。また訪れたい、そんな気持ちにさせられる。それが、セレンゲティ。
サファリ1日目
アルーシャから軽飛行機でセレンゲティへ 正味約1時間が何箇所も経由して2時間30分のフライト(正直、こんなに沢山の飛行場があるとは知りませんでしたが)。長いと文句をいってはいけません。ラッキーです。遊覧飛行です。マニャラ湖やンゴロンゴロを眼下に楽しい飛行でした。チェックイン後、昼食、休憩、そしていよいよ、1日目のサファリです。飛行場からロッジまでの道程がもうトムソンガゼルやキリンのお出迎えだったので期待は高まるばかり・・・ 期待どおり、ハネムーン中のライオンのカップルが木陰でのんびりしているに出逢えました。
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サファリ2日目
昨日はしょっぱなから、ライオンの子供たちが遊んでいる姿や豹がトムソンガゼルを木の上まで運び、食べるシーンにでくわし、その興奮がまださめやらぬところで今日は2日目です。残酷なシーンなのですが、観察している車からは距離があり、匂いもしないのでなにか映画の1シーンを見ているようで、自然のなかでは毎日こういったことが営まれているんだなぁという思いでした。豹親子の狩の練習シーンは失敗に終わりましたが、土煙をあげて走るすがたの綺麗だったこと。
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サファリ3日目
ブレック・ファースト・ボックスを持って少し朝早く出発です。ハゲワシ達がトムソンガゼルの子供の死体に群がって肉を啄ばんでいる近くで お母さんが悲しそうに鳴いている声がなんとも物悲しく、私の眼から知らぬ間に涙があふれていました。ワニがトムソンガゼルを食べる迫力のあるシーンも観察することが出来ました。ワニが水中で獲物を食べるなんて・・・水面から顔をだして獲物を振ってちぎって食べるすがたは圧巻でした。水牛の大移動は凄かったです。1千頭ほどの水牛がゆっくり行進してくるのは、迫力満点でした。
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今日もブレック・ファースト・ボックスを持って出かけました。早朝のサファリ。日の出がすばらしい草原の丘の上で食べる朝食は格別。因みに、トイレもあり快適です。この日は雄ライオン2頭が草原を一定の距離を保ちながら走っている姿が観察できました。チーターの子供が親とはぐれて親を呼んでいる声のかわいらしいこと、夕暮れに豹の子供が木から下りてくる一瞬。数え挙げればきりがありません。
アルーシャにたつ軽飛行機に乗るまで時間の許すかぎりサファリ三昧でしたが飽きることがありません。2ヶ月ぐらいの三頭の子ライオンが親からトムソンガゼルの足をもらって、食事の訓練をしていました。
セロネラ・ワイルドライフ・ロッジですが改修がされ、とても快適に過ごすことができました。レストランも巨岩を利用してあり南に面したガラス窓からは、サバンナや気球の飛んでいる雄大な景色を見ることが出来ます(バスタブがあったのが最高)。
今回、9日間でしたが、セロネラ地区にしぼられていたので、すごく身体が楽でした。帰ってからも、旅の疲れも無く、直に日常に戻れたのが凄く良かったです。
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2009年2月 究極のタンザニア・サファリ

タンザニアのセレンゲティ国立公園になんと7連泊。リピーターの参加が多い、こだわりのサファリツアーに参加された高橋孝道さんのツアーレポートです。(2009年2月)
このツアーはンゴロンゴロ地区に属するオフロード可能なンドゥトゥ地区に滞在。ここではヌーの移動と間近で動物の活動が見られます。又セレンゲティ地区に長期滞在することによって徹底サファリが出来ました。昨年も同じツアーに参加し、結果「大満足!」でしたが、更にその上を期待して今年も参加しました。
サファリ1日目
昨年13年ぶりに訪れたタンザニア。 アルーシャからンゴロンゴロの道路は大幅に整備されていて大変楽になっていました。ケニアからの国境越えの道路は今年も大工事中でした。2~3年後(?)くらいには良くなっているでしょう。
ンゴロンゴロでのお目当ては黒サイ。遠目ですが親子連れにお目にかかれました。この日の宿はセレナロッジ。部屋からクレーターが一望できます。スバラシイ!
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サファリ2~4日目
クハマキャンプに3連泊してのサファリが始まりました。キャンプの設備は多少問題有りですが、ここはアフリカ、夜のライオン・シマウマ・ハイエナ…の鳴き声にマッチした佇まい??ただ多少の水に不安有り。同行のリピーターの方は大量のミネラルウォーターを持参していました。(ミネラルウォーターはアルーシャのスーパーで1.5リットル¥35程度で購入可)
昨年はヌーの移動には時期的に1週間ほど早すぎて、大きな群が見られませんでしたが今回は見事な群が観察出来ました。緑になり始めた平原の地平線まで、幾筋ものヌー・シマウマの群が続く様子は壮観!おびただしい数の仔連れヌーや、出産直後の場面も見られました。
この地域はチーターが高い確率で見られました。昨年も仔連れ4頭が狩に成功する場面に遭遇し、又今回は生後3ヵ月ぐらいの3頭の仔連れの狩が見られました。1頭のトムソンガゼルの狩に親が成功して食べた後、子供チーターが藪に隠れていたトムソンガゼルの仔を発見。それを教材にした狩の訓練と思われる貴重な行動を間近で観察することができました。
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サファリ5~7日目
ンドゥトゥ地域からセレンゲティのセロネラ地区に向かって移動。この地域へのヌーの移動は見られず、ガゼル類が数多く見られました。移動の途中、珍しい場面に遭遇。水辺に並んだ10頭のメスライオン。何のために並んでいるのですか?
同じプライドのメスと思われるが、この様子にプライドのオスに娘2人と妻1人の我が身を映してその大変さを考える。余計なことでした(笑)
ロッジの近くの水辺では頻繁に豹を観察することが出来ました。
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宿のセロネラワイルドロッジは14年に宿泊して以来。その後大改修がされ、きれいになっていました。夜中になるとライオン・ハイエナの声が響き、カバが庭へ食事に来るまではいいのですが…豹までがここに住むハイラックスを食べに来て、庭に点々と続く血の跡を朝発見したときは、さすがに驚きました。
早朝のサファリ。日の出が素晴らしい!草原の丘の上での朝食は格別。風の音だけが聞こえる静けさが、何ともたまりません。
草原の水辺でまた珍しい場面を見る。1頭のサーバルキャットに3頭のチーターがチョッカイを出している。散歩中の我が愛犬がいつもやる、猫にチョッカイを出す様子に酷似!親が離れた場所で無関心の様子でいるのもおかしいものでした。
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サファリ8~10日目
セロネラを後にして北東部のロボ地区に移動。宿はセレンゲティー・ミグレーションキャンプ。タンザニア各地のキャンプの中では抜群の豪華なテントでした。広大な敷地にテントが点存していて、夜になると食堂の棟まではライフルを持ったマサイの護衛付です。テントの間近にカバのプールが有り、鳴き声がうるさいぐらいです。又、夜はテントの天井でハイラックス・ヒヒの運動会が開催されていたが(!)意外と平気で寝られるものです。
3泊してのこの地区のサファリです。セロネラ地区の草原と異なり、起伏のある灌木帯風景が続きます。リピーターの方から見られる動物の数に時期的な当り外れがあると聞いていたが、今期間近での豹を始め、クリップススプリンガー・リードバック・ブッシュバック等の多くの羚羊類が見られました。
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そして最後の日に素晴らしいライオンの狩を見ることが出来ました。それははるか彼方の草原に潜む5頭のライオンの発見から始まります。遠方から聞こえるシマウマの声に反応して駆け出したライオンを追って、何かが起きているらしい川岸に着いた時は…ブラインドになっている川底で狩が始まっている様子。激しいシマウマの悲鳴が続きました。しかし一旦シマウマは攻撃から逃げ、対岸の斜面を駆け上がります。しかしそこには1頭のライオンが待ち構えていたのです。すかさず見事にシマウマの首筋を捕らえ、この食宴が始まったのでした。
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場所が対面する20m先の川岸の斜面だったので、劇場の2階席で見ている様。ドライバーのTさんさえも興奮するほどの凄まじさで、周りには血と生肉の臭いが漂ってきました。今まで経験したことのない様な、いやどこかで感じた不思議な恐れと快感の混ざった様な感覚でした。10万年前この地を旅立った先祖か、又は700万年この地で誕生した祖先の狩る側・狩られる側の入り混じった感情のDNAなのか…と考えたりして、いややはりこの地に立っての安らぎと不安は何かある。アフリカです。
帰国
帰りはセレンゲティから軽飛行機で、眼下に大地溝帯を、彼方にかすかに頭を出したキリマンジャロを見ながらアルーシャに到着。この時期のタンザニアは見るものがいっぱいでした。でも究極はまだ先。また帰ってきます。さよなら、セレンゲティ。
付録:私の酒ナビ
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①コニャーギ
タンザニアのスピリッツ。茨城在住の知人は世界最高のスピリッツと評価!「ホントデスカ?」購入時偽物に注意。見分け方:ビンをふってこまかい泡が出るのが本物。オンザロックもいいが、ジン・ウォッカ代りでカクテルに最適!!
②タスカ
タンザニア産のケニアビール。アサヒドライに似ていて日本人に合う。テント前のテーブルで夕暮れ時に飲むとヘミングウェイになれます。(注:サファリハットをかぶる事。)
③ミュザール・レッド
タンザニアからチョイト外れたレバノン産のワイン。途中のドバイの空港で入手できる。
レバノンベカア渓谷でとれる極旨ワイン:カベルネ・シラー混。日本で購入可。¥6,000ぐらい。※ドバイではなんと…‘00・‘01物が20~21$、尚、‘74は800$、‘81は300$
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78歳タッシリ・ナジェールを行く

タッシリ・ナジェールのツアーにご参加頂いた、岩井信子さんからのツアーレポートです。
タッシリ・ナジェールは、私が十数年来、夢見つづけてきた地である。
地球上に世界遺産は数多い。だが私は権威の象徴たる遺跡、賛を尽くし天を衝くような建造物などに興味はない。タッシリに現存する絵、古代人が岩に描いた岩絵は、人の暮らしの「遺産」である。すべての人が平等に、主体的に生きた古代の、日常生活の遺産である。しかもその絵は、かつてサハラが緑ゆたかに水流多き大地であったことを証明する。即ちサハラの歴史を、引いては地球の返遷を語る遺産である。この壮大なロマンに私は魅せられてやまなかった。
タッシリの岩絵の存在を知った時期、私はエチオピア奥地に石器時代さながらの暮らしを営む少数民族の探訪に没頭していた。その当時の私は「遺跡は変化しない。が、人の暮らしは急速に変わってゆく」と、エチオピアを優先させてきたのであった。
念願のタッシリ行きが実現したのは、昨年(二〇〇八年)。一二月二十六日関空を発った。南フランスのマルセイユから地中海を横断し、ニジェール国境に向かう空路、眼下にひろがるアルジェリア領サハラは、底知れぬ神秘を射放っていた。タッシリへの基地、一夜を過ごすオアシスの町のホテルは、壁に魔法のランプが灯っているのでは?と思わせるたたずまいであった。
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岩絵のある台地へは、名にして負う急峻な峠を登る。十頭のロバに荷を積み、私たちは水とカメラ程度の軽装で、胸躍らせて麓に立った。そして峠を見上げて絶句した。この峠がただならぬ難所であることは知っていた。累々たる大岩が今にもなだれ落ちそうに峻険。道なき岩山。これを喘ぎ喘ぎ登った壮年男性の体験記も読んでいた。破れんばかりの心臓音が聞こえるような手記であった。それにしても!予想と覚悟を絶する山の姿にさしもの私も一瞬怯んだ。「78歳が来るところじゃなかったか?」
が、懸念は無用だった。山に取り付くと不安は吹き飛んだ。八人の現地スタッフは、ガイドをはじめ実に優秀である。誠実で的確な仕事ぶりは申すに及ばず、絶対的な信頼のおける人たちである。その上、人一人くらい、片手で軽く受け止められるほどに鍛え上げられた頑強な体躯の持ち主。私は“安心して命を預けられる”と実感した。78歳の私が彼らに援けられ、同行の仲間に励まされ、難なくこの難所を踏破したのである。
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岩絵の場所は夥しく、岩絵の数は殆ど無数と言ってよい。どの絵も躍動感にあふれ、その臨場感に息をのむ。目鼻は描かれていないのに、遊ぶ子どもの声や人の会話、叫び声、動物のいななきや疾走する地響きが聞こえ、今にも砂煙りが巻き上がって来るようである。古代人の高い表現能力に私は酔い痴れた。また、精神世界を思わせる絵、死生観や思想にいざなう絵など、近々を古代人に見え、その息使いが耳を打つような感動の連続であった。
しかも、この遺産が、柵一つめぐらさず、ロープ一本張るでなく、野放し同然に開放されているのである。私は一人でも多くの人が、アルジェリアのこの厚遇に俗することをおすすめしたい。国によっては、遺跡現場には人を入れず、絵はレプリカにして観覧に供していると聞く。
岩陰でのテント泊も、これまた実に楽しいものであった。毎夜焚火を囲み、火明かりにスタッフと集う団欒には、時を忘れた。茶葉をぐつぐつと焚火で煎じた民俗茶は、就寝前の体を芯から暖めてくれた。
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毎食、コックが作ってくれる食事は「これが不毛の地、砂漠での食事か」と目を瞠るほど、多彩で新鮮、そしておいしかった。何よりレモン酢がふんだんに使われ、なお二つ割りのレモンがドンと添えられているのには、感動しきりであった。「家にいるときより栄養状態がいい」と話し合ったことである。
ただ一つ、残念なことは、遙かな時をへて、岩絵が風砂に削られ自然消滅が進行していることである。今のうちに何か復元できないものか、切にそう思う。
私はもう一度、ぜひ行きたいと思っている。見落とした絵や撮りこぼした風景がある。タッシリナジェールには、些細な悔いも残したくない。もう一度行って、この絵を描いた古代人と、これほどの遺産を惜し気もなくオープン「展示」するアルジェリアに、敬意を表したい。
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2008年4月 イエローストーン国立公園探訪

イエローストーン国立公園探訪 ~野生動物を訪ねる9日間~に御参加頂いたお客様からのレポートです。
2008年ゴールデンウィーク!前々から訪れてみたかったアメリカ・イエローストーン国立公園に行って来ました!日によってはマイナスを下回ることもある、まだまだ寒い早春のイエローストーン。冬眠から覚めたばかりの動物達に会いに行ってきました。
1st day / 4月27日 (日本⇒シアトル⇒ボーズマン⇒ガーディナー)
ゴールデンウィーク初日、名古屋を出発したノースウェスト航空は成田を経由してシアトルへ。夕方に成田を出発したものの、シアトルに到着したのは時間を遡って朝8時半。帰国便でこの時間は払戻ししなければならないと判っていても、何だか得したような錯覚。。。ホライズン・エアー航空の小さなプロペラ飛行機(50人乗り)でボーズマンへろ向かう。窓の外に真っ白な山脈の景色が広がってきた辺りで「眼下にはロッキー山脈が広がってきました」とのアナウンス。否が応でも、今日からの旅行に胸が高鳴る。昼過ぎに到着したボーズマン空港は丸太小屋を組んだ山のロッジのような趣きで、小さいながらも雰囲気があった。ハクトウワシやグリズリー・ベアのオブジェが飾ってあり、またも気持ちが高揚する。現地のガイドさんとドライバーさんに会い、今日の宿泊地であるがーディナーの街へと向かう。途中、早速バッファローやオオツノヒツジの群れが道路に出現、まだ公園内に足を踏み入れていないのに嬉しい驚きだ。幾つか動物を見ながら、今日のホテルに到着。イエローストーンリバーという川岸に部屋があり、眺めはとても素晴らしい。だが、部屋の扉の直ぐ近くに、明らかに大型の動物の糞があった。まさか、こんなところまで動物が来るのか!?夕食はホテル隣接のレストランにて。街事態もとても小さく、西部劇の世界に来たような趣きの建物が並んでいる。地元のおじさん達もテンガロンハットが良く似合っている。が、長旅初日から極厚のステーキには少々胃がもたれた…かな。
明日は早朝の出発なので、今日は直ぐに床に着くことに。
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2nd day / 4月28日 (イエローストーン国立公園観光)
今日はいよいよイエローストーン国立公園入り初日。気合いで早朝4時半に起床、5時半にはホテルを出発だ。何と気温は1度である…。朝から、目当てのオオカミを探すがなかなか見つける事ができず。途中、望遠鏡でようやく発見できた。が、やはり距離があり、言われなければオオカミとは判らないかな。昼食時には地ビールを堪能する。『ムースのよだれ』という銘柄の名前のセンスに脱帽。午後も、ひとしきり公園内を探索。遠目だったが、バッファローの出産シーンや公園内に200頭しかいないオオツノヒツジの群れに出会う。初日にしては、満足の行く結果だった。何より、景色が素晴らしい。真っ白な雪原を駆けるコヨーテの姿などとても絵になる。
さて、明日はどんな動物に会えるのか・・・?
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3rd day / 4月299日 (イエローストーン国立公園観光⇒ウエスト・イエローストーン)
本日は3日目。この日は結果的に今回の旅のハイライトとも言える嬉しい出来事があった。朝はゆっくりめに出発。『イエローストーンゲート』の前で記念撮影。風格のあるその門は、かのルーズベルト大統領の建てたものだとか…。午前中はマンモステラス地区と呼ばれる温泉地帯を歩く。石灰岩が様々な風景を形作っていて何だか別の惑星に来たみたい?な不思議な風景が広がっていた。その後、公園の中の滝を幾つか観光している最中に、突然林の中から灰色の塊が飛び出してきた。その瞬間、ずっと寡黙だったドライバーさんが『ウルフ!!!』と叫ぶ。その後、20~30分に渡り、車と併走してその雄大な姿を披露してくれた。後で話を聞くと非常に珍しいことだったようで、10年以上ガイドをしているドライバーさんもガイドさんもこれ程の至近距離は初めてだと言っていた。ドライバーさんが「アメイジング!ミラクル!!」と連呼していたのが、とっても嬉しかった。午後は、ウエスト・イエローストーンという町に移動する。夕食時は、ツアーメンバーも本日のハイイロオオカミの話題で持ち切りで、お祝いに赤ワインで皆で乾杯する。
明日からは、グランドティトン国立公園に移動するので、また違った風景に出会えるだろう。どんな動物に会えるか楽しみだ。まだ、ムース(ヘラジカ)やクマなんかにも出会っていない。大物に出会えることを期待。
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4th day / 4月30日 (ウエスト・イエローストーン⇒ジャクソン⇒グランドティトン国立公園)
4日目。今日はアイダホ州を抜けて、グランドティトン国立公園を目指す。お昼過ぎには、宿泊地のジャクソン・シティに到着。昼食を取ってから国立公園へ。真っ白なティトン山(標高4190m)がとても美しい。空に突き刺さるような峰に見とれてしまう。動物探索は、ブルーバード、ムース、コヨーテなどを見たが、帰り際に何とグリズリーベアーの家族に出逢う!小熊(と言っても大きいのだが)を連れた4頭からなる家族のグリズリーベアが我々の目の前の道路をゆっくりと横断する。「俺が王様だ」と言わんばかりにゆっくりと歩くその姿は、距離があっても普通に怖い。良く見ると愛らしい顔立ちなのに、この迫力は何だろう?アフリカでサファリカーから、ライオンやヒョウを見ても別に怖さは感じ無かったが、グリズリーの歩く姿を見ていると、思わずゴクリと唾を飲み込んでしまう。
ともあれ、2日連続で大物に出逢えてツアーメンバー一同大喜び。
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5th day / 5月1日 (グランドティトン国立公園観光)
今日は早朝5:30から出発。吹雪の中、ライチョウを観察する。遠めには見れたのだが、吹雪がきつくはっきりと見えなかったのが残念。求愛ダンスとやらを見たかったのだが…。まー、日本帰ってから立山でも登りに行ってライチョウ見るか~なんてことを考えていると、車が大きな建物に到着。ビジター・センターと言って、国立公園の動物や植物の植生の展示、剥製などがあって、なかなか面白い。まず野生のものは見れないと言われているマウンテン・ライオンの剥製は迫力があった。ムースやエルクの角が手に取ってみれるようになっていたりしたのも面白かった。ムースは今の時期は角がないので、今一つ見栄えがしないのだが、角を手にとってみるとかなりの重量がありびっくりした。是非、大きな角を持ったムースの姿をみてみたいものだ。その後はジャクソンの郊外にある美術館に立ち寄ったりしながら町へと戻る。今日は早起きだったのでホテルへ戻った後は夕食までコテンと寝入ってしまった。夕食は中華料理屋で食べた。旅行者としては、旅先では現地の人々と同じものを食べる主義なのだが、アメリカの現地食ってのが、ステーキとポテト三昧なわけで今夜の中華料理は嬉しかった。
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6th day / 5月2日 (ジャクソン⇒ウエスト・イエローストーン)
今日はイエローストーン国立公園へと戻る移動の一日。午前中はグランドティトン国立公園の入り口付近にある岩場ニに出かける。なかなか出逢えないマウンテンゴートに会えるかも?と思ってでかけたのだが、残念ながら不発。その代わり、オオツノヒツジにはたくさん出逢えた。この動物も珍しいづ物なので、崖の上にひょっこり現れた時にはテンションが上がった。その後、イエローストーン方面へ向かう途中、崖下を走っているときにお目当てのマウンテンゴート発見!フワフワしたその身体はとっても可愛い。切り立った岩肌ををぴょんぴょん飛び跳ねる姿は結構感動してしまった。イエローストーンに戻ってからは間欠泉を見学に行ったりして、動物目的よりも自然の景観に重点を置いた観光に。だが、ホテルに戻る途中には寝ているブラックベアを発見!やはり、動物を見つけると興奮が高まる。グリズリーよりも小柄で、眠っていたこともあってかそれ程怖さを感じることはなかった。このブラックベアで、イエローストーン&グランドティトン国立公園の大型動物は殆ど網羅できたのが嬉しかった。
いよいよ、旅も終盤。明日のイエローストーン国立公園がいよいよファイナルだ!
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7th day / 5月3日 (イエローストーン国立公園観光⇒ボーズマン)
今日は動物観察がメインではなく、有名なイエローストーンの間欠泉群を見に行く。ここには世界最大のグランド・ガイザーがあり、最大で70mの高さまで噴出するというその姿を見たいと旅行前から思っていたが、話によると1日3回(日中は2回)しか噴出しない上に、予定噴出時間にプラスマイナス2時間の誤差があるらしく、難しいかな~と思っていた。ところが、そのグランド・ガイザーの前を通りかかったときに、今まで静かだった間欠泉が突然大地を震わせ大噴出!あまりに迫力が凄すぎて、思わず大爆笑してしまった。これは凄い!ほかにも、様々な間欠泉、温泉群を歩いて見て廻ったが、モーニング・グローリー・プール(朝顔温泉)は、その何とも言えない色合いが個人的には気に入った。その後は、今夜の宿泊地ボーズマンへ向かう為、公園西口の出口を目指す。途中、川を挟んで動物の死体を貪っているグリズリー2頭を発見。その内の1頭がもう片方の二周りあろうかという体躯で、クマまではかなりの距離があったのに、肉眼でもその動きがはっきり見えるほどの巨熊だった。ガイドさんの話によると、イエローストーン国立公園には『バッファロー・イーター』と名付けられている公園一の巨熊がいるらしい。川の向こう側だし、十分に安全な距離があると分かっていても怖いぐらいの迫力。…何と、生きたままの雄のバッファローでも食べてしまうらしいのだ。背筋が凍った。最終日にとんでもないものを見てしまった・・・。
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8th / 9th day / 5月4日/ 5日 (ボーズマン⇒シアトル⇒日本)
いよいよ、イエローストーン国立公園ともお別れ。早朝にホテルを出発し、行きと同じくボーズマン空港へ。シアトルを経由して日本へと帰る。
イエローストーン国立公園の旅は、当初思っていたよりも遥かに素晴らしいものだった。たくさんの動物達達の生命の営みをかいま見れたことも良かったが、何よりもしれを含んだ大自然の圧倒的な存在感に圧倒された旅だった。山が、木が、花がそこに生きる動物達と同じように呼吸し、『生命』というとてつもなく大きな流れの中で全ての生き物が溶け合っているような感動を与えてくれた。僅か数日間、その流れの中にお邪魔させてもらっただけだが、願わくば自分もこの大きな『生命』の一部になれたらなあ、なんて思ってしまう。旅が終われば、また日本の雑多な時間の流れの中で毎日の仕事と暮らしに追われる日々が帰ってくる。でも、時々はあの時あの場所に自分がいて、風が吹いていたり、花が咲いていたり、、、そんな些細な記憶が、たしかに自分がイエローストーンの『生命』を共有していた時間があったことを思い出させてくれると思う。長い人生の途中で、また必ずここを訪れると思う。次は、秋の衣をまとった別の顔を見てみたいものだ。そして、またその時の大切なひとときを自分の中に持ち帰って生きていくことができると思うのだ。素晴らしい時間をプレゼントしてくれたイエローストーン&グランドティトン国立公園に「ありがとう」である。
ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。(星野 道夫さんの言葉より)
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ボツワナ・キャンプ 塩湖と砂漠

「ボツワナ・キャンプ 塩湖と砂漠」にご参加された日比野 倉氏 様から頂いたレポートです。
目を開けると星空というのもなかなか経験できないものだ。今回はレアな小物が見られたのが収穫だ。ラーテルにヘビ。私にとって出会えそうで出会うことがなかったヘビ。。。
現地到着からナイ・パン
南アフリカのヨハネスブルグに到着したのは、午前7時頃。マウンまでの便が午後1時なので道祖神ヨハネスブルグ駐在事務所兼駐在員自宅で休憩することになった。駐在員高達氏の運転で事務所兼自宅に向かう。高圧電流の流れる鉄線に囲まれた一戸建(離れもある。)で、子供の声がするアットホームな事務所。お茶とお菓子で休憩し、再び空港へ向かう。空港で軽食を摂りボツワナのマウンへの便に乗った。マウン到着は、午後3時頃。現地旅行会社のドライバーガイドが待っていた。話によるとテントの設営はしてあるとのことで設営の手伝いはしなくても済みそうだった。車でナイ・パンへ向かう途中、検問所のような場所で、履物の消毒を行った。舗装された幹線道路から埃の舞う道へと入った。日が沈む頃には到着するだろうと思っていたが、車のライトが点灯されひたすら走っていた。予定していたキャンプ・サイトより公園の奥になったということで時間を要した。闇の中に焚き火とカンテラの灯りが見えた。テントは張られていて、食事の準備もできていた。満天の星空の下、キャンプ初日の夕食は焚き火を囲んで始まった。ビール、ワインも用意されていた。暗いので周囲の状況は分らず明朝を楽しみに寝袋に入った。
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ナイ・パン 2日目
まだ、薄暗い朝5時半頃、スタッフが布製洗面器にお湯を入れにきた。テントを出ると焚き火だけが目に入ってきた。お茶と軽いスナックを摂り、日の出前にサファリに出発。吐く息が白く寒いが、意識は明るくなって見えてくる周囲の景観に向いていた。サバンナに陽が昇ってきた。辺りがオレンジ色に輝いている時1頭のセグロジャッカルに出会う。陽が昇ってからは、キリンの群れに出会うが、1頭だけ尾の短いキリンが気になっていた。肉食獣に噛み切られたのか。11時頃、キャンプ・サイトに戻りランチを摂り休憩。その時木の枝を伝っていくマンバと呼ばれる綺麗なグリーンの蛇が現れた。ガイドの持っていた図鑑には、VERY DENGEROUS と表示されている毒蛇と知ると、それからやけに頭の上が気になりだした。午後のサファリは3時頃に出かけた。かなり陽が傾きかけた頃、スプリングボックの群れに出会うが、みんな同じ方向を向いている。これは、肉食系動物を警戒しているのではと感じた。遠くにセグロジャッカルが2頭いるが、ジャッカルを警戒しているようではなかった。ガイドが、「チーター」と一声。示す方向をカメラの望遠レンズで覗くとブッシュの前に座り込んでいるチーターが見え、そばに捕らえたばかりの獲物が横たわっている。しばらくすると立って辺りの様子を窺い出した。また座り込むと獲物を食べ始めた。もっと、近かったらチーターの表情を観察できたのだが。陽が沈みキャンプ・サイトへ急ぐ途中に2頭のセグロジャッカルが、ねぐらへ帰るのかオレンジ色に染まったサバンナを走っていった。
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ナイ・パンからクブ・アイランドへ
今日も日の出前に起きて朝食を摂ると、スタッフがテントの撤収作業を始めた。最初は、慣れない者が手伝っても邪魔になるかもと思い静観していたが、軽い物から運ぶのを手伝いだすと全員が手伝い出した。今後のためにテントのたたみ方を教えてもらう。荷物を積み終わり8時頃、キャンプ・サイトを出発し、マガディカディ・パン(塩湖)に向かう。途中、1回目のパンク。スタッフが手際よくタイヤ交換し砂地を走り出した。パンク・ストップで時間を取ったため、ベインズ・バオバブに少し立ち寄り先を急いだ。この日は、ひたすら走っていたような気がした。陽が沈んでもまだ走っていた。夕焼けをバックにバオバブのシルエットが綺麗だ。車のライトが点灯されてドライバーも焦ってきているように感じたが、午後7時過ぎてもまだキャンプ予定地に到着しなかった。暗闇の中、ブュシュの陰もない広い場所に車が止まった。暗いから周囲の状況が分らない。遠くにクブ・アイランドの陰が薄く判断できるぐらいだ。すぐに荷物を降ろし、まず寝るためのマットを引きずって寝場所を決めた。今夜はテントを張らずに塩湖の上にマットを敷き星空を仰ぎ見ながら寝袋で寝るのだ。夜の食事は、ミートソース・パスタだったが、麺がうれしい。おいしく感じた。その日のドライバーは、かなり疲れていたようで先に眠るといって休んでしまった。
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クブ・アイランドからセントラル・カラハリへ
朝方3時過ぎに目が覚めてしまった。目を開けると星空というのもなかなか経験できないものだ。焚き火が、炭火になって赤く残っていた。何も音がしない。起きることにした。 5時頃、スタッフが起きて薄暗い中お湯を沸かし出したので、傍に行ってライトで照らして手元を明るくした。鍋でお湯を沸かし、沸騰すると塩を入れ、乾燥させた麦のような籾殻のついた米のようなものを入れかき混ぜ出した。何ができるのだろうと見ていると白くなってきて、なんとなくお粥に似ているようなものに見えてきた。スタッフは、これにミルクと砂糖を入れて食べるとおいしいと説明してくれた。食べてみると、確かにお粥に近いものだった。辺りが明るくなって周囲の景観が見えてくると、広い場所で寝ていたことが分かった。クブ・アイランドに数本のバオバブが見える。地平線から陽が昇り始めると遠くの様子もはっきりしてきた。クブ・アイランドを人が歩いている。どうやら、他にも野営しているようだ。朝食を済ましマットを片付けていると、同行の1人が小さいサソリを発見。みんな、興味深げにカメラを向け出した。どうやら、サソリのいる塩湖の上で寝ていたようだ。夜中に寝袋に侵入されなくてよかった。荷物をまとめて車に積み、クブ・アイランドの方に行くとキャンプ・サイトがあることに気がつく。幾つかのグループが野営していて、塩湖で寝ていたのは我々グループのみだったことを改めて知った。今日も、セントラル・カラハリへと長いドライブだ。舗装された幹線道路をスムーズに走っていた時、 2回目のパンクでストップした。日没までにキャンプ・サイトに着けるだろうか。午後4時過ぎにやっとセントラル・カラハリのゲートに到着した。ここからは予定のキャンプ・サイトまで40km~50kmという話だ。ポリタンクに水を補給して走り出した。太陽が、かなり傾きかけた頃、3回目のパンク・ストップで日没までに到着が難しくなってきた。デセプション・バレー地区に入った時は薄暗く、スプリングボックやゲムズボックがシルエットで沢山見える。キャンプ・サイトに到着した時は暗くなっていたが、急いでテントの設営をした。慣れればテントを張るのは早いものだ。
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セントラル・カラハリ滞在1
今日も朝は、日の出前にサファリに出発する。朝の気温は、ナイ・パンより寒く感じなかった。陽が昇り始めた時、セントラル・カラハリのシンボルマークに使われているオオミミギツネ2頭、数分後、1頭のセグロジャッカルに出会った。ゲムズボックやスプリングボックにはよく出会うが、肉食系動物には、なかなか出会わなかった。しかし、レアものに出会った。遠くに黒っぽい動くものを発見。初めて見るラーテルだった。獲物を探しているのか砂埃を上げて地面を掘り返している。しばらくして地面の巣穴から出てきた地リスを発見。よく観察しているとおもしろい動作をする。後ろの二本足で立って様子を窺ったり、長いシッポで日陰を作ってみたり。お昼前に、レッド・ハーティービーストに出会ってキャンプ・サイトに戻った。ランチを摂った後、キャンプ・サイトの周辺を歩いて少し焚き火用の薪を集めた。落ちている枯れ枝を集めていると、以前に来たキャンパーたちが残していった燃え残りの薪もあった。日本ではセントラル。カラハリの情報が少ないためワイルドな印象を持っていたが、ヨーロッパや南アフリカから来ている人は多いようだ。車の屋根に薪を積んだ4WDと数回すれ違った。午後のサファリは、3時過ぎに出発。気持ちは、大型猫科動物を期待していた。午後は、午前とは違う小高い丘へ向かっていた。夕方5時頃、ブュシュの中からガサッと音がした。ドライバーが車を止めて後方を見ると、ヘビが現れた。しばらく車を走らせるとドライバーは、車を止めて地面を見つめた。そこには、新しいヒョウの足跡がくっきりと残っている。ふと、後ろを振り返るとブュシュの方へ歩いていく1頭のヒョウかいた。急いでカメラを構えた。ヒョウは、ブッシュの陰に入ると座ってこちらを観察していて捉えずらい。後方から、1台の車がやってきたが、ヒョウは逃げる気配はなかった。でも、ドライバーは、ヒョウの見える位置をかなり譲ってしまったので益々見えずらい状態になり、その場を離れた。30分ほど道を先に進んで戻ってみると、まだ同じ場所にいたが、ブュシュから少し前へ出てきた。何度もシャッターを切る。若いメスのような気がした。この日もキャンプサイトに戻ったのは薄暗くなってからだった。この日は、気温が少し上がっていたのが原因なのか、夕食時、やたらと小さい黒い虫が出没し、スープの中で具のようになって泳いでいた。食事が終わって焚き火を囲んでいると、ゲートのレインジャー2人が車でやってきた。一人の女性は、知っている片言の日本語を話しコミュニュケーションしてきた。
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セントラル・カラハリ滞在2
夜中から明け方にかけて、ジャッカルの鳴き声とライオンの鳴き声に起こされた。昼間、姿を見せないがキャンプ・サイトの近くで声がする。寝袋の中で今日は、ライオンに出会えるかもと期待が膨らんだ。薄暗い中、朝食を摂り、サファリに出発した。ライオンの声がしたなら近くにいるのではと期待が大きい。道には、新しい大きなライオンの足跡が残っている。その跡を追って車を走らせたが、結局出会うことはなかった。その後、ヘビクイワシ、スプリングボックの群れ、巣穴から出てきた地リス、ブュシュの陰でお休みしているイボイノシシを見て、キャンプ・サイトに戻った。午後のサファリは、ドライバーが水の調達とタイヤの修理に出かけて3時半頃に出発。声は聞こえるが姿が見えないライオンに出会える最後のチャンスと期待しつつ出かけたが、2羽のキバシコサイチョウを観察して、さらに車を走らせた。すると、ブュシュの奥に長い首が見えた。セントラル・カラハリにはいないと思っていたキリンが群れでいたのだ。数頭がこっちを覗いている。図鑑に書かれている情報を信じ過ぎてはいけないと思った。現地に来て自分の目で見た現実が真実なのだ。遠くから移動してきたのか、人間が連れてきたのかわからないが、とにかくセントラル・カラハリにキリンがいたのだった。日が沈む頃、ゲムズボックを見てキャンプ・サイトに戻った。途中ですれ違った車の人たちからは、若いチーターを見たと聞かされた。ライオンには出会うことはなかった。その夜もジャッカルの鳴き声は聴こえた。夕食を食べ終わった頃、またゲートのレインジャーがやってきた。ここへ来る日本人は珍しいようだ。
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セントラル・カラハリからマウンへ
今日は、マウン経由してヨハネスブルグへ戻る日。早朝から1時間半程、サファリに出かけたが、スプリングボックとゲムズボックにしか出会うことはなかった。車に荷物を積んでエアーストリップに向かった。予定していた場所が閉鎖されたとのことで、少し時間がかかったが、 11時過ぎに着き、余裕をもってランチを摂り、帰りの飛行機を待った。予定の午後1時に帰りの飛行機が来てマウンに戻り、ヨハネスブルグへの便に乗り換えた。今回キャンプ・ツアーは、レアな小物が見れたのが収獲だ。ラーテルにヘビ。私にとって出会いそうで出会うことがなかったのがヘビ。東アフリカでは、まだ一度も見たことがないヘビだが、南部アフリカのボツワナでグリーンのヘビが見れたのは貴重だ。
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