世界最高齢のフラミンゴ

オーストラリア・アデレードのアデレード動物園で飼育されていた世界最高齢のフラミンゴが83歳で死んだそうです。死因は高齢による合併症だそうですが、鳥が人間と同じくらい長生きするということに衝撃を受けました。長命のフラミンゴとしては南米の動物園に67歳のフラミンゴが存命中らしいのですが、ケニアやその他のアフリカ諸国で見かける野生のフラミンゴは、天敵や病気などの影響を受けるため寿命は25年ほどで、もちろん飼育下の個体より短命です。ですが、25年も生きるってすごいですよね?
その他、多くの野生動物も飼育下であれば野生の倍近く、時には数倍以上長生きする個体もいるようです。
アフリカに生息する野生動物で、野生の状態でも長生きなのは、アフリカゾウ(約70年)、ダチョウ(約60年)、シロ&クロサイ(約50年)、ナイルワニ(約50年)、チンパンジー(約45年)、ゴリラ(約40年)、ヒョウモンリクガメ(約40年)など、次点のキリンが25年程度、その他の肉食獣・レイヨウ類は全般的に12~13年というの個体が多いようです。
世界最長寿の動物はゾウガメやムカシトカゲ(いずれも200年近く!)と言われていますから、ワニやカメなどの爬虫類が長生きなのは理解できますが、チーターに至っては平均7年(?!)という統計もあるほどだそうで、意外に長命な哺乳類は少ないようです。

方や鳥類はというと、やはり体が大きい種が長命なのか、上記のダチョウ(なんと約60年!!)を筆頭に、猛禽類の平均寿命は25年前後と体の大きさにしてはかなり長生きな感じがします。ハタオリドリなどの小型の種は10数年程度らしいですが、それでも10数年生きるというのはちょっと衝撃的でした。非公式ですが、あるハヤブサの個体は130年、あるハゲワシの個体は110年生きたという記録もあるそうです(誰が、どうやって計測したのかは不明ですが・・・)。
サバンナでよく目にするハゲワシの1羽が、実は第一次大戦前の生まれだった!なんてこともあるのかもしれません。
フラミンゴが見られるチャンスもあるサファリツアー一覧はこちら。

アフリカからコンニチハ!VOL.7 FROM ナミビア

今回は、ナミビア海岸部の町スワコプムントをベースに、ナミビアのみならず、南部アフリカをフィールドとして幅広くガイドとして活躍されているジェイクさんをご紹介します。
●ガイド自己紹介:
こんにちは。ナミビアでガイドをしているジェイクです。日本からのお客様をガイドさせて頂く機会は時々あります。

よろしくお願いします。
●インタビュー:
Q.あなたの国で一番好きな場所はどこですか?
A.ナミビアはどこも美しい!!ただ、特にどこかと聞かれれば、ダマラランドは特別です。動物サファリにおいてもダイナミックなゲームドライブを楽しんで貰えますし、自然景観のにおいても、またサンの人達の岩絵、ヒンバの人達を訪問したりと文化的な面にも触れて頂けます。
Q.あなたの国で一番エキサイティングなお祭りはなんですか?
A.正直言ってありません(笑)。というのも、歴史的に新しい国でもあり、私の知る限り特別なお祭りはありません。もちろん、新年は皆で祝いますし、オクトーバーフェスト(ナミビアは旧ドイツ植民地)などは盛り上がりますが。
Q.日本に来ることがあったらどこに行きたいですか。また何をしたいですか?
A.ごめんなさい。日本でどこに行くか、何をしたいか、アイデアがありません。なにせ、南部アフリカ一本で生きてきたもので(笑)。
Q.あなたの国の格言をひとつ教えてください。
A.小洒落た格言は知りません(笑)。代わりといってはなんですが、私はよくHAPPY DAYS!という言葉を使います。ナミビアは人が生きていく上で決して恵まれた環境ではありません。明日の事は分からない、だから今日を感謝するという意味でも、一日の始まりと終わりには必ずこの言葉を使います。HAPPY DAYS!!
Q.日本人に対する印象は?
A.とてもフレンドリーで親切な人達だと思います。また日本の皆様にお会いするのが楽しみです。
飾らない性格で、とても楽しく終始ツアー参加者の皆様を盛り上げてくれました。お酒が入ると饒舌が過ぎる事もままありましたが(笑)。2011年には、動物写真家の岩合さんの撮影ガイドもされたそうです。その際撮られた写真は、2013年度のカレンダーになっています(砂丘を歩くオリックスの写真が印象的です)。
ジェイクさんありがとうございました。
ジェイクさんが活躍しているナミビアのツアー一覧はこちらです。

アフリカ・サファリのスモール5

皆さんは「ビッグ5」と呼ばれる動物たちをご存知でしょうか?
国立公園などで野生動物を捜し、写真に収め、観察する、いわゆる「サファリ」が行える国々では、ライオン、ゾウ、ヒョウ、サイ、バッファローの5種類の動物たちをビッグ5と呼ぶのですが、かつて「サファリ=長期の狩猟旅行」だった時代に、特にハンティングが難しい5種類の動物を指して、ビッグ5としていました。現在でもサファリの成果の一つの指標として、このビッグ5が見られたか否かが話題に上ることがあります。
このビッグ5に対して、「スモール5(あるいはリトル5)」なるものがあるのをご存知の方は少ないかもしれません。
スモール5とはすなわち、カブトムシ、ウシハタオリ、ハネジネズミ、ヒョウモンリクガメ、ウスバカゲロウの5種を指します。確かに大きさは小さいけど、なんで特別なファイブなの?という疑問はごもっとも。その理由は、実は英語名にあります。

カブトムシ:Rhinoceros Beetle(ライノサー・ビートル)
ウシハタオリ:Buffalo Weaver(バッファロー・ウィーバー)
ハネジネズミ:Elephant Shrew(エレファント・シュルー)
ヒョウモンリクガメ:Leopard Tortoise(レオパード・トータス)
ウスバカゲロウ:Antlion(アントリオン/アント・ライオン)
ビッグ5の名前がそれぞれに付いているんですね(最後のカゲロウはこじつけ感強し、ですが・・)。
名前はスモール5ですが、実は本来のビッグ5より見るのは遥かに難しい、かもしれないこの5種。サバンナを訪問した際は、ちょっとだけ頭の片隅に置いておいていただけると、サファリの楽しみが増すかも?しれません。
ビッグ5だけでなく、スモール5も見られるかもしれないケニアのツアー一覧はこちら。

アフリカからコンニチハ!VOL.6 FROM エチオピア

今回は、弊社でも複数の人気ツアーを企画している見所満載の国、エチオピアより、手配会社のマネージャーでもあり、ツアーガイドもこなす、フィクレさんのインタビューをご案内します。
●ガイド自己紹介:
はじめまして、フィクレです。皆様とお目にかかる機会がある事を楽しみにしています。

●インタビュー:
Q.あなたの国で一番好きな場所はどこですか?
A.エチオピア北部のラリベラを中心とした岩窟教会です。特に、毎年1月7日のゲンナと呼ばれる、エチオピア正教のクリスマスに行われるお祭りは、エチオピア全土から正装した人々が集まり、執り行われます。この荘厳な儀式は、皆様にも一度是非ご覧頂きたいです。
Q.あなたの国で一番エキサイティングなお祭りはなんですか?
A.毎年9月(9月26日)に行われる、マスカル祭(真の十字架顕現祭)です。各家庭でも前夜祭から行われ、とても盛大なお祭りです。
Q.お母さんの得意料理は何ですか?
A.ご存じの方も多いかもしれませんが、「ドロワット」と「インジェラ」です。エチオピア人にとっては外せないソウルフードです。ドロは当地のアムハラ語でチキン、ワットは玉ねぎや他の香辛料を煮込んで、ソース(シチュー)のようなもので、主にインジェラ(テフという穀物から作る、酸味の強いクレープのようなもの)と一緒に食べます。
Q.あなたの国の格言をひとつ教えてください。
A.「Lalefew kiremt Bet Ayiseram! (アムハラ語)」
≪同じ川に二度足を踏み入れる事はできない≫
過ぎ去った事は元に戻らない。過去をやり直す事はできないし、失ったものは取り返す事ができない。つまり、今を生きなさい、という意味です。
Q.日本に来ることがあったらどこに行きたいですか。また何をしたいですか?
A.富士山に行きたい、そして、広島と長崎を訪れたいです。
Q.日本人に対する印象は?
A.規律正しく勤勉で、そしてとても文化的な方達だと思います。なぜなら、日本のように近代化された国で、自分達の文化や伝統を維持する事はとても難しい事ですから。
日本についても造詣の深いフィクレさん。現地でお会い頂いた際には、日本・エチオピア両国の文化談義にも花が咲くかもしれませんね。
フィクレさんも活躍しているエチオピアのツアー一覧はこちら。

アフリカからコンニチハ!VOL.5 FROM アルジェリア

今回は、アルジェリア南部のオアシスの町ジャネットより、タッシリ・ナジェール台地のガイドをしてくれるノルディンさんをご紹介します。砂漠の遊牧民トゥアレグのナイスガイです。
●ガイド自己紹介:
明けましておめでとうございます。タッシリ・ナジェール台地のガイド、ノルディンです。インタビューをうけるなんてとても光栄です。

●インタビュー:
Q.あなたの国で一番好きな場所はどこですか?
A.全ての場所を知っているわけではないのですが、アルジェリア北部であれば地中海の青が美しいベジャイアの町か、古代ローマ遺跡の残るティパサか、あるいはコンスタンティーヌにかかる美しい橋か、、選ぶのは難しいです・・。
しかしながらやはりサハラの深部、タッシリ・ナジェールとタッシリ・ホガーこそ私の国で最も美しい場所だと思います。乾いた川床、岩の森の間を、私の友と、犬と一緒に歩き、夜には火を囲んで語り、笑い、明日の予定について決め、それから少し未来のことについて話し合う、そんな具合です。
Q.あなたの国で一番エキサイティングなお祭りはなんですか?
A.アルジェリア北部のお祭りは見たことがないのでよく分かりませんが、私の町ジャネットでは毎年イスラム暦での11月頃に「スビーバ(SABEIBA)」というお祭りがあります。トゥアレグの男たちが伝統衣装に身を包んで「タコーバ(TAKOUBA)」という
剣を持って舞うお祭りです。
Q.日本に来ることがあったらどこに行きたいですか。また何をしたいですか?
A.日本を訪れる機会があるとしても、私はどこそこへ行きたいと頼むことはないでしょう。思うに、間違いなく日本のどこに行っても私にはため息が漏れるような感動があるでしょうから。
Q.日本人に対する印象は?
A.日本という国には沢山の印象があります。高度な技術、教育、世界への影響力、そしてなによりとっっても親切な人々。これまで多くの日本人と一緒に語り、食事を囲みましたが、ある方の「時間は時間、仕事はきっちり時間通りにしなければならない」という言葉に日本人らしさを感じました。仕事に対する厳しさ、綿密な計画性、私たちは日本がもたらしてくれた多くのものに感謝しなければなりません。
ありがとうございました。
DESERT BLUES MUSIC(砂漠のブルース)の歌い手でもあるノルディンさん、タッシリ・ナジェール台地では静かな星空の下、美しい声で謳ってくれます。
アルジェリアがもっともっと訪れやすい国になることを願います。
タッシリ・ナジェールのツアーもあります。アルジェリアのツアー一覧はこちら。