「コンゴ音楽の王様」の全盛期だった66年〜77年までの録音を集めた編集盤です。
コンゴ民主共和国(旧ザイール)といえば、誰もが認めるアフリカ最大の音楽大国。そしてその中心地は首都のキンシャサです。日本で「リンガラ・ミュージック」といわれるコンゴの大衆音楽が流行ったのは(ある一部で、かもしれませんが・・・)1980年代。その頃に日本の音楽ジャーナリズムが「リンガラ・ポップス」と名づけたので、日本では今でもそう呼ばれていますが、現地では今も昔も変わらず「ルンバ・ロック」と呼ばれています。
そんなフランコ全盛期の録音を集めたのがこの編集盤。煌びやかなギター、力強い歌声、躍動するリズム、そして楽曲そのものの完成度の高さは、フランコの全盛期=コンゴ音楽が最も豊かな音楽性を持っていた時期、といえるのではないかと思います。最新のルンバ・ロックを聴くと、若干古臭く感じるかもしれませんが、何より彼の音楽、この時代のコンゴの音楽には力強さとその背後にある「エレガンス」を感じることができると思います。
このアルバム、日本のライスレコードさんから発売されていますので、amazon等でも購入できますし、大きなCDショップにも置いてあると思います。すべてのアフリカ音楽ファンにお勧めできる、暑い夏の夕にぜひ聞いていただきたい1枚です!そして、もっとディープなコンゴ音楽にひたりたい方は、ぜひ東京渋谷のレストラン&バー、「ロス・バルバドス」へ!
by 羽鳥