モロッコではおなじみの 「レモンソルト」

「食べるラー油」、一時期流行りましたよね。
最近ではブームも落ち着き、人気も定着してきた感があります。
「食べるラー油」に続き、というわけではないと思いますが、今「塩レモン」が密かなブームのようです。先日、何かの情報番組で見かけました。
「塩レモン」とは、レモンを丸ごと塩漬けにして発酵させたもの。北アフリカのモロッコでは調味料としてあまりにも一般的で、タジン鍋の煮込み料理などにも使われています。

漬けたては酸味も塩気も尖っていますが、時間が経つうちにまろやかに。そこまで待てば、果皮は刻んで香りのいい塩として、漬け汁は塩気のあるまろやかな酢として、野菜料理にはもちろん、肉や魚料理にも幅広く利用できます。ほのかな苦味が料理の味わいをグッと引き締めますし、酸味も穏やかなので酸っぱいのが苦手な人でもおいしく食べられます。
絶妙な分量は、塩分濃度10%。適度なしょっぱさで、塩味の見当もつけやすく、使いやすい。また冷暗所で保存も可能。レモン丸ごとで漬け込むのがモロッコスタイルですが、くし形に切って漬けると1か月ほどで塩も早くなじみ、少量でも作りやすいです。
モロッコでは、「AISHA」という非常に有名な食材メーカーによる瓶詰が売られていますので、ご旅行の際に購入されるもの良いかもしれません。
皆さんも、是非トライしてみてください。
≪レモンソルト(citrons confits)レシピ≫
●材料
レモン(国産)・・・3~4コ
粗塩・・・カップ1~1と2分の1
●作り方
1.レモンは洗い、水けをふき取る。お好みで、1個丸ごと、または4~5等分の乱切りなど。
2.清潔な密封瓶に、塩・レモン・塩の順に重ねて入れ、一番上に塩がくるようにして詰める。
冷蔵庫で保存し、時々瓶をふって上下を返す。
※1週間後から使えます。エキスが出てくる(美味しくなる)のは、1か月後。長く漬ければ漬けるほど(さすがに限度はありますが・・・)、味がまろやかになり、深みが出てきます。

作って食べるアフリカ 3分クッキング!?「モロッコ・オレンジデザート」

今回はとーっても簡単なモロッコのメニューをご紹介します。ひと手間加えるだけで、新鮮な美味しさに出会えるデザートです。

材料(2人分):
オレンジ2個(ネーブルがベスト)
オレンジジュース(大さじ2)*
シナモンパウダー(適量)*
砂糖(少々、お好みで)*
スライスアーモンド&ミント
1:オレンジの皮をむく。1cm程度の輪切りにし、お皿に盛りつける。
2:*の3つを混ぜて、オレンジにかける。
3:さらにシナモンパウダーを軽く振りかける。
4:アーモンドスライス、ミントを飾って完成!
モロッコのオレンジは味が濃くて美味しい!ことで有名です。日本では入手が難しいと思うので、国産、あるいはスペインやフロリダ産などで代用し、是非チャレンジしてみて下さい!
本場のデザートを食べるなら…モロッコのツアー一覧はこちら。

作って食べるアフリカ 全ての炭水化物好きに捧ぐ!「エジプト・コシャリ」

今回は、炭水化物好きにはイチオシのメニューです。関西人はお好み焼きをおかずに白米を食べる「ダブル・炭水化物の民」ですが、こちらは「トリプル・炭水化物」です!腹持ち抜群の国民食をご堪能ください。

◆材料(2人分):
米1カップ、ヒヨコ豆30g、マカロニ40g、玉ねぎ1/2個(薄切りでカリカリに揚げる)、クミン&コショウ小さじ1/2、粉末チキンスープ小さじ1/2、オリーブオイル大さじ1、レモン汁(酢でも可)適量
<シャッタ(ソースのような物)>バター大さじ1、ニンニク適量、ホールトマト缶1缶、水適量、クミン&粉唐辛子少々
◆調理:
1:お米、ヒヨコ豆、クミン、コショウ、粉末チキンスープを加えて白飯の水加減で炊く。炊き上がったご飯にオリーブ油、レモン汁をかけて混ぜる。
2:バターを熱し、みじん切りニンニクの香りを付け、良く炒める。 ホールトマトを加えてひと煮立ちさせる。
3:水、粉末チキンスープ、クミンを加えて5分ほど煮込む。塩・粉唐辛子で味を調える。
4:茹でたマカロニ、カリカリに揚げた玉ねぎをトッピングする。シャッタをかけていただきます。
シャッタはお店によって味が異なるそうです。
ご自身のベストシャッタを作って召し上がってください。
本場のエジプト料理を食べに行くなら…エジプトツアー一覧はこちら。

唐辛子を使ったチュニジアの辛口の調味料 「ハリッサ」

ハリッサ(Harissa)とは、唐辛子を元に作られるペースト状で辛口の調味料。マグレブ諸国、特にチュニジアで多く作られ、使われています。缶詰や瓶詰、チューブ入りなどで市販されているほか手作りも可能で、各家庭の味があるとも言われています。チュニジア版「おふくろの味」と言ったところでしょうか?
マグレブ料理店では自家製のハリッサを置いている店も多く、主にクスクスに添えるほか、タジン鍋やケバブなどにも用いられます。好きな方は、前菜で供されるパンにつけて食べる方も。
作り方は、生の赤唐辛子を蒸してペースト状に溶かしたものを基本に、最も単純な味付けでは塩を添加、あるいは塩とニンニクを足しただけのものが安価で手に入ります。自家製や味の良さを謳う多くの瓶詰では、それに加えてコリアンダー、クミン、キャラウェイ、オリーブオイルなども混ぜます。特にチュニジアはオリーブの世界一の生産地でもありますので(表向きはイタリアですが、イタリアで売っているオリーブの多くはチュニジア産です)、オリーブを混ぜて辛さをおさえ、まろやかさを出すのがチュニジア流。味は各家庭、料理店、販売元によって千差万別、変わらないのはとても辛いこと。ですが、市販品の種類によっては辛味のほかに若干の苦味もあり、また質のよい物は独特のコクがあったりもします。見た目は豆板醤、コチュジャンなどの他の辛味調味料と似ていますが、味は別物。
ツアーでも、個人旅行でフラッと入ったレストランでも、必ずテーブルにのぼるので(もちろんチューブや瓶ごとではなく皿に載せて)、長く滞在した方ならこのハリッサの味を恋しく思う方も多いはず。

モロッコに住んでいる知人がチュジニアを訪問する際、大家さんに必ず「お土産はハリッサね!」とお願いされるほど、チュニジアのハリッサの味は良いのだとか。
チュニジア訪問の際は、レストランごとに味の違うこのハリッサを是非ご賞味ください。
本場のハリッサを口にする機会もある?チュニジアのツアー一覧はこちら。

エチオピアの主食 「インジェラ」

エチオピアの主食はインジェラ。
日本人には馴染みのない食べ物ですが、エチオピアでは日本人がお米を食べるように毎日食べる食生活には欠かせないもの。
インジェラとはどんなものなのか?

形は、クレープみたいに丸く薄い。色は、灰色っぽい。味は、酸っぱい。ある旅行者が使い古した雑巾のようとも言っていたらしい(言うに事欠いて雑巾とは・・・)。
インジェラは、テフというイネ科の穀物を粉末状にし、それと水を混ぜ、2~3日発酵させる。そして、発酵させたものをクレープ状に焼く。これで出来上がり。
そして野菜やお肉などのおかずと一緒にいただく。ちなみに手でインジェラを適当にちぎり、野菜やお肉などを巻いて食べる。箸を使う日本人には少し難しいかもしれない。
私自身、初めは苦手だったインジェラだったが、食べていくにつれてはまってしまった。しかし、酸っぱさが苦手と言って二度と食べたくないという人もいる。
なんだか、不思議すぎる食べ物だが、インジェラには鉄分が豊富に含まれている。かの東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベ・ビキラも、インジェラを食べてスタミナを培ったとコメントしている。
生涯一度は挑戦しても良いかもしれません!
by よしまつ(エチオピアで2年間暮らしていました!)
本場のインジェラに挑戦してみては?エチオピアのツアー一覧はこちら。