タンザニアの世界遺産「キリマンジャロ国立公園」

昨日TBSの「THE 世界遺産」が放映されましたが、タンザニアの”キリマンジャロ国立公園”が取り上げられていました。
ご覧になった方も多いと思いますが、取り上げられていたのはいわゆるノーマルルートのマラングルートではなく、アドベンチャー色の濃いマチャメルートでしたので、「キリマンジャロって、こんな表情もあったんだ」と思われた方も多いことでしょう。
女性的などっしりとした姿が有名なキリマンジャロですが、男性的な荒々しい面を見せてくれるのがマチャメルート側です。
放送では、「1年に減少している氷河の厚みが50cm」と言われていましたが、ここ数年は目に見えて溶けるスピードが早くなっている気がします。
アフリカファンの方で、まだキリマンジャロには登っていないという方、赤道直下の氷河を見ることができるであろうあと数年のうちに、是非トライしてみて下さい!

因みに昨日の放送で、登山ガイドを務めていた「アロン氏」。実は弊社のキリマンジャロ登山ツアーでも、登山のほとんど一切を任せているエースガイドです。
道祖神の登山ツアー一覧はこちらです。

2010.12.23発 キリマンジャロ登山 マラング・ルート 10日間 後編

登山4日目、日付の変わる深夜に、いよいよ山頂アタックです。小屋を一歩出ると、ヘッドライトを頼らなければ前後1メートルも確認出来ない暗闇の中。厚く雲がかかっているのか、星も月も見えない漆黒の世界でした。現地のガイドさんの指示にも、皆さん無言で頷くのみ。高まる緊張感が心地よくもあります。ガイド4人が前後をしっかりと固めてくれ、一列になって、心の中で「ポレポレ(ゆっくり)」を呪文のように唱えながら、山頂を目指します。歩き始めて10分くらいでしょうか、パラパラと雪がチラつき始め、「…困ったな」なんて思うのも束の間、アッという間に勢いを増してみぞれ雪が打ちつけてきます。全身の防寒具を再度チェックして、吹雪の中、一固まりになって、じりじりと歩を進めて行きます。30分ほど歩いては立ち止まって休憩を繰り返し、少しずつ前進していきます。途中にあるハンスマイヤー洞窟で、雪を避けてしばしの休憩と装備の再点検。ここからがさらに急登です。まだまだ先は長い。
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体に雪を積もらせながら、何時間歩いた事でしょうか、一固まりだったチームもペースに応じて幾つかに別れ、それぞれのグループを現地のガイドさん達が手早くフォローしてくれます。昨日までは軽口を叩きながら飄々と登っていた彼らも、さすがに真剣な顔つきをしていますが、目が合うとニコッと笑って「ポレポレ(ゆっくり)」と肩を叩いてくれます。永遠に続くのかと思う暗闇の世界の中、一歩一歩に集中して歩いていると、ついつい時間の感覚を見失いつつあります。ふと息をついた時に、強烈な日の光を背中に感じました。背後のマウェンジ峰の向こうから、ついに太陽が姿を現します。
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気がつけば、雪も止み、山頂の姿も視界の端に捉える事が出来ます。あと一息、現金なもので終わりが見え始めると途端に元気が湧いてきます。僅かに残った体力を振り絞って雪渓を踏みしめる。
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歩き始めて約7時間、ずいぶんとスローペースになってしまいましたが、1人も欠ける事なく、ギルマンズ・ポイントを落としました。標高5,681m、最後の力を振り絞ってガッツポーズ!!燦々と輝くアフリカ最高峰の太陽は、キリマンジャロからのご褒美です。
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さて、ここで一旦ツアー全体としての目標は達成です。ここからは、現地のガイド判断を仰ぎつつ、1人ずつの意志を確認して、下山をするチームと、山頂ウフル・ピークを目指すチームの二手に分かれます。ギルマンズ・ポイント~ウフル・ピークまで、高度にすれば200m足らずですが、標高6,000m近い世界での200mは、なかなかに辛い道のりでした。僅かに残る体力・気力を絞り出して進みます。
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澄み渡る紺碧の空の下、突如として襲いかかる睡魔と闘いながら、一歩一歩足を踏み出します。一体どれだけの時間歩いたのか、或いはまだ5分も歩いていないのか、ふと気を抜くと時間の感覚さえも朧になってしまいそうになりますが、疲労した肉体と精神の両方に喝を入れながら、前へ。前へ。一体、自分はこんなところで何をしてるんだろう?形にならない自問自答が、頭の中をぐるぐると漂います。永遠に続くかと思われた最後の坂を登り終え、さすがにきつい!、と腰を下ろして休もうとした時、目の前にひっそりと看板が一つ立っていました。
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ついに山頂です!嬉しさは格別。感無量。ウフル・ピークのウフルとは、スワヒリ語で「自由」「独立」を意味します。今自分が立っている場所は、アフリカ大陸で最も高い場所なのです。なかなか、ここまでの達成感は人生にそう何度もありません。暫しの間、感動の余韻に浸りたいところですが、この日のうちにホロンボ・ハットまで下ってしまなくてはいけません。まだまだ気を抜くわけにはいかないのです。もはや力の残っていない体に檄を飛ばし、踵をかえしてギルマンズ・ポイントへと戻ります。帰路、右手に聳えるのは圧巻の大氷河。
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さて、この山頂からホロンボ・ハット迄の帰路こそが、この山行で一番辛い箇所です。登頂を達成し、張っていた気力が緩んでしまいがちですが、標高差2,000mを降り、約5~6時間を歩き続けなくてはいけません。途中、何度も登っていく登山客達と「おめでとう!」「GOOD LUCK!」と、互いに言葉を交わします。日も暮れる頃、ようやくホロンボ・ハットに辿り着きました。まだ翌日の下山も残っていますが、今夜ばかりは緊張からも解放されてゆっくりと眠りにつきます。
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翌日は、いよいよ足取りも軽快。マンダラ・ハットも通り抜け、一路ゲートへと進みます。天候も快晴が広がり、皆さん達成感に満ちた笑顔が広がります。ついつい後ろを振り返っては、遥か後方に聳える山頂のキボ峰を眺めて、頬が緩んでしまいます。2日間の直射日光に焼かれたせいで、既に鼻の頭が剥がれかけていますが、ヒリヒリと顔が痛む事すら嬉しくもあります。
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さて、マラングゲートで無事に全員の手続きを終え、その後はゲートの地区にあるホテルの食堂で昼食です。ただ、勿論お腹も減っていますが、食事よりも何よりも、ビール片手に『乾杯!』
この瞬間の為に、4泊5日の登山を経て来たようなものです。食後は、ガイドやポーター、コック達、全員がそろった現地スタッフと1人ずつ別れの挨拶です。全員でキリマンジャロの歌を合唱。嬉しいサプライズです。
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初日にも宿泊したアルーシャの街を経て、再び入口となったケニアの首都ナイロビを目指します。気がつけば、長いようであっという間だったキリマンジャロ登山。ですが、確かに標高6,000m近い山を踏破したのです。新年の初めから大きな目的を達成した皆さん、今年の目標はなかなか設定が難しいかもしれません。老若男女、年代も性別も関係なく素晴らしいチームワークで事を成し遂げた、日本からのツアーメンバー。また、経験豊富な山屋から初心者の方まで、色とりどりのメンバーを完璧にサポートしてくれた現地のガイドさんやポーターさん達。素晴らしい仕事ぶりでした。これから、キリマンジャロ登山に挑戦しようというアナタも、現地ではキリマンジャロ屈指の、頼れる山男達が出迎えてくれます。
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弊社では、キリマンジャロ登山のツアーに関して、今回ご紹介した
キリマンジャロ登山・マラングルート 10日間
マチャメルートで登る!キリマンジャロ登山とサファリ14日間
の2つのツアーをご用意しております。
2011年のシーズンも、いよいよこれからが本番です。
是非、アフリカ最高峰、今年はチャレンジしてみてください!
生野

2010.12.23発 キリマンジャロ登山 マラング・ルート10日間 前編

現地タンザニアも雨季が終わりを告げ、いよいよ本格的なシーズンの到来を迎える「神の家」キリマンジャロ。言わずと知れたアフリカ大陸の最高峰です。これからのシーズン、挑戦を考えていらっしゃる方も多い事と思います。昨年時のツアーを振り返って、キリマンジャロ登山、マラング・ルートの行程をご紹介します。道中は山小屋も完備されていて、最もポピュラーなルートであり、登山客も多い人気のルートです。
まずは、12月24日クリスマス・イブの午後に、ケニアの首都ナイロビへと飛行機は降り立ちました。キリマンジャロがあるのはお隣の国タンザニアですが、第一日目はケニア側から麓の街を目指します。途中、ケニア⇒タンザニアと国境を跨ぎ、車を乗り換え、初日の宿泊地アルーシャの街までの道のり約5時間半をひた走ります。
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到着後、翌日からの登山の行程を説明した後は、皆さんの自己紹介と共に、お酒を酌み交わします。だんだんと登山前夜の決起集会のような様相を呈してきました。各自、山に対する情熱と意気込みを語り、タンザニアの銘柄、その名も「キリマンジャロ」ビールを一気に飲み干します。
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翌朝はあいにくの曇り空でしたが、ホテルを出発して走ること数十分、曇り空の中にうっすらと姿を現したキリマンジャロの姿に、思わず息を飲みます。今回の旅で、いざこれから登るキリマンジャロを初めて目の当たりにした瞬間でした。朝やけの中にうっすらと聳える、その威容を目の当たりにして、車内は俄然盛り上がります。お客さんも、皆さん改めて気合いが入った様子で頼もしい限り。
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麓の街、モシを通過してマラング・ゲートの入口へ。ここで、今回の山行をサポートしてくれる現地ガイドやポーター達と合流します。チーフを筆頭にガイドが4人、ポーターが20人、コックが2人という万全の体制でのサポート。一人一人が屈強な山男たちです。手早くお客さんの荷物も袋に詰め込んで、出発前の最終チェックです。中心で指示を出している横縞のシャツを着ているのが、今回の腕利きチーフガイドです。
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ゲートで入山手続きを済ませて、早速登り始めます。初日のマンダラ・ハットまでは、昼食を入れて約4時間。森林地帯を歩きます。この日の目的地の高度は約2,700mですので、まだまだハイキング気分。
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前夜に雨が降ったと思われ、地面は多少ぬかるんでいましたが、ひんやりとした深い森の中を歩くのは、非常に気持ち良く、また目に映る幾重もの緑の美しさは絶品です。登山道はしっかりと整備されているものの、この深い大自然を全身で味わうことができるのは、この上ない贅沢。汗も心地よい。1時間ほど歩いて、5分休憩、このペースを守ってゆっくりと歩きます。
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16時前には、マンダラ・ハット到着。時間があるので近くにあるクレーターを見物に行ったり、突如現れたブルーモンキーを追いかけたり、ポップコーンとコーヒーで一休みしたりと思い思いに過ごします。
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マンダラ・ハットは4人1部屋の山小屋が複数あり、大きな食堂小屋が1棟、トイレと水場はしっかりとしたものが備え付けられています。今夜の食事はクリスマスということで、コックが腕をふるい、地元チャガの人達の伝統料理マチェリラ(バナナの煮込みシチュー)を作ってくれました。ピリピリをかけて食べると絶品!アッという間に鍋は空になりました。
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翌日は、さらに1000m近く高度をあげ、第2ポイントのホロンボ・ハットを目指します。朝食後、8時頃に出発。1時間ほども歩くと森林地帯が終わりを告げて、眼前が開けたところで、彼方に万年の氷河を抱いた山頂が見えました。
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キリマンジャロの懐に入ってからは、山頂がどこにあるのかもわからないままに進んで来たので、ホッと一安心すると同時に、現実的な山頂までの距離が実感として湧いてきて、一抹の不安が頭をよぎります。「あんなところまで、本当にいけるんだろうか…」
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しかし、歩き始めると不安な気持ちは吹き飛びます。見た事のない植物の数々、たまに姿を現す動物、アフリカ最高峰の圧倒的な大自然に抱かれて、一歩一歩を進んでいくと、いつの間にか小さな不安などどこかへ消し飛んでいました。山を歩く事そのものが、何しろ楽しいのです。
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そうこうしている間に、15時前にはホロンボ・ハットに到着。高度は3,720m。いつの間にか富士山とほぼ同じ高度まで来ていました。うっすらと靄に包まれたホロンボ・ハットはこれから山頂を目指す者と、既に成し遂げて降りて来る人々との交差点、様々な国籍の人間が入り乱れて、活気に満ちています。山小屋は6人1部屋体制の大きなものへと変わり、ロッジの周囲にはテント組も何張りもあり、登山のベースキャンプの雰囲気に満ちています。昨夜のマンダラ・ハットでの、のんびりとした雰囲気からは明らかに変わってきつつあります。
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さて、登山3日目から4日目にかけては、最大の山場です。夕方までに、中継地点のキボ・ハットを目指し、仮眠を取った後は深夜に山頂アタックです。朝の時点では、皆さん元気ハツラツ。気合いも入れ直して、まずは高度4,700m地点のキボ・ハットを目指します。
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暫く歩くと、植物の姿が消え始め、荒涼とした砂地が広がり始めます。ラスト・ウォーター・ポイントを越え、しばらく歩くと植物の姿が無くなり、砂と岩だけの世界へと一変します。右手には、雄々しく聳える第二のマウェンジ峰、切り立った山容に見とれてしまいます。途中、ルート上にて昼食。岩に腰かけ、乾いたサンドイッチを流し込む。さすがに、皆さん口数が減ってきました。緩くて長い傾斜を登り切ったところで、眼前が開け、そこにははっきりとキリマンジャロ山頂・キボ峰が姿を現しました。
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もう一息です。見えてからが長い!!
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15時過ぎには、最後の山小屋、キボ・ハットに到着。この辺りまで来ると、さすがにペースにバラつきが出てきてしまいましたが、チーフガイドを含め、現地スタッフは万全のフォローで全員を無事にキボ・ハットまで案内します。標高4,700m、さすがに頭がチラチラ痛み出します。このキボ・ハットは、山頂アタックの為の中継地なので、10名前後で1室の大部屋です。
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上を見上げると、いよいよ射程距離に捉えた山頂。期待と不安を半分ずつ抱いて、夜が更けるのを待ちます。今まで歩いてきた山道を振り返って見やると、背後に聳えるマウェンジ峰も迫力満点。
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今夜の山頂アタックに向けて、メンバーの緊張感も高まります。なかなか寝付けない…装備は万全か…天候はどうなのか…食事が喉を通らない…高山病の症状も出はじめた頭の中がぐるぐる廻ります。
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23時頃に起床して、軽食を口に入れて、各自最終チェックをします。深夜0時ちょうどに、いざ山頂アタック開始。さて、無事に登頂できるのか!?
※一部、写真を大都 修 様より提供していただきました。ありがとうございました。
後編につづく
生野

キリマンジャロ登山とサファリ14日間 その3

下山後に待っているのは熱いシャワーとビールとサファリ、そしてロッジのプールと午後の昼寝。心に勲章を掲げて長大な尾根を一泊二日で駆け下ります。頼りになるガイド達、ユニークなポーター達とのお別れ。キリマンジャロの歌を合唱してくれました。こちらはお返しに「証城寺の狸」を合唱。気の良い山男達と記念撮影。
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登山の後はケニアのアンボセリ国立公園でポレポレなサファリ。雨季の後で緑が多く草食動物達がのんびりしていて、水没した場所は水鳥の楽園のようでした。押し寄せるゾウの大群には内心ドキドキ。
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ロッジから見えるキリマンジャロを眺めつつ、登山中の四苦八苦を振り返ります。長いようで短い6泊7日の山旅。2泊3日のサファリ。今回の参加者は全員、登頂証明をカバンに大事にしまっての帰国です。日本の山屋・旅屋がタフだということを知らしめる旅になりました。皆さんの今後の山登りが安全かつ刺激的であることを祈っています。ありがとうございました。
※一部、写真を小森 允様、中島 幸雄様より提供していただきました。ありがとうございました。
有冨

キリマンジャロ登山とサファリ14日間 その2

料理は登山の重要なポイントなのですが、腕利きコックは煮物も焼き物もお手の物。日頃山の中でレトルトカレーを常用している日本の山屋さん達は上機嫌。参加者全員でコックに感謝の拍手をしてくれました。
キャンプ地のトイレは新しいもの、古いものとありますが、新しいほうは造りが立派です。古いほうは扉の蝶番が取れていたり屋根が飛んでいったりしていることがあるのであまり落ち着きません。
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シラーキャンプの朝、空気は冷え込んで寒く、サミットには雪煙が舞っていました。登山3日目は4,500m付近まで高度を上げて、そこから3,950mのバランコキャンプまで谷沿いを下ります。谷沿いではガスに覆われ、なんだか過酷な雰囲気。所々ガレ場なので歩きも真剣です。雲の通り道である谷沿いにはジャイアントセネシオやジャイアントロベリアが群生していて、ガスの中で遭遇するその奇怪な姿はお化けの様。バランコキャンプもガスで真っ白。テントは一体どこ!?
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約束事のように明け方はガスが晴れて、眼前には巨大なサミットが現れました。今やまさにキリマンジャロの懐の中にいる感があります。4日目はこのルート一番の急登であるバランコウォールを越えて、カランガキャンプまで3時間半の歩き。急峻な場所をものともせずに荷物を担ぎあげるポーターのラフな姿を見ていると、ゴアテックスやらUVカットやらの機能で身を包んだ自分たちの格好が逆に不自然に思えてきます。
カランガハットも夕時にはガスに包まれて寒い寒い。そんな時の鶏肉たっぷりのシチューが美味いのなんの。
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登山5日目。一日中快晴で太陽が燦々。日焼けクリームを塗らないでいるとあっという間に肌が焦げそうです。標高の最も高いバラフキャンプまで3時間半の歩き。空気が薄くなり高山病の心配はあるけれど、氷河が形作った宇宙的な景観、大地を滑って行く雲を眺めていると気が晴れ晴れとしてきます。ようこそ4,000mの世界へ。
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バラフキャンプについたらこれまでと雰囲気が違います。深夜0時にはいよいよアタックです。本当にやれるのか、自分の身体との対話が始まります。夕食をとって仮眠した後、装備を入念にチェック。新月の暗闇の中、空気はいよいよ冷え込んで、集合した参加者の表情は緊張気味。さあ勝負勝負!
事前に「証城寺の狸」でも歌いながらのんびり登ろうかという打ち合わせがあったものの、薄い空気と寒さが気分的にそれを許さず。他チームを抜いたり抜かされたりしながら少しずつ高度を上げていきます。眼が合うと二コリとしてくれる参加者の表情が固め。新月の夜は本当に寒く、カッパやザックの表面は霜で真っ白になるほどだった。
明け方にやっとのことで登頂。思わずハグ。嬉しくない訳がない。
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その3へつづく
有冨