キリマンジャロ登山の朝食

弊社で2つあるキリマンジャロ登頂ツアー。
方や最も山小屋に泊まりつつ最もポピュラーなマラングルートを昇る10日間、方やテント泊でより長距離のマチャメルートを使って登り、登山後は国立公園に滞在してサファリと麓から見るキリマンジャロを楽しみお帰りいただく14日間のツアーですが、登山中に重要になってくるのは、やはり食事。
キリマンジャロでは、元々比較的日本人の味覚にあった食事を提供させていただいておりますが、特筆すべきは毎朝食に出る「お粥」でしょう!

農業指導にあたった日本人が持ち込み、タンザニアの土壌・風土に適するように改良された「モシヒカリ」を使って、このお粥を作りますが、お粥が出されるようになる前は、イギリス仕込の「オートミール」が、ソーセージ、卵焼き、トーストと並んで、毎朝のメニューでした。好みは分かれると思いますが、登山は想像以上にエネルギーを消費する激しいスポーツ。やはり腹もちの良い食事であるにこしたことはありません。それならば、やはり日本人にはお米、しかも消化の良いお粥はどうだ!!ということで、現地登山ガイドやコックの努力の結果、現在のツアーでは毎朝のお粥、そしてアタック前夜の野菜たっぷり油少な目のヌードルスープを提供させていただいています。
弊社の旅のスタイルは「郷に入ったら郷に従え」で、アフリカに行かれるお客様にはできるだけ地元の食を楽しんでいただきたいのですが、キリマンジャロばかりは山に登れなければ意味がありません。リラックスして、エネルギーをキッチリ蓄えて、アフリカ一の頂を目指していただきたい、そんな日本&タンザニア両側の思いがこのサービスを生みました。
その他にも現地ガイドたちとの良い協力関係を長年培ってきた弊社のキリマンジャロ登山ならではのサービスが多々ありますので、「今年こそ、念願のキリマンジャロを登ってみよう!」という方は、ぜひ弊社のツアーへのご参加をご検討ください!
東京本社 羽鳥
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キリマンジャロへの道・登山講習会 本番・第2弾『マラングルート』レポート

3年のスパンで、登山初心者の方が国内で登山経験を積み、キリマンジャロを目指すプロジェクト『道祖神・登山講習会』。

2012年5月奥多摩日の出山
2012年5月奥多摩日の出山

2012年7月瑞牆山 初めての山らしい山
2012年7月瑞牆山 初めての山らしい山

2013年4月雲取山 季節外れの大雪で敗退
2013年4月雲取山 季節外れの大雪で敗退

2013年4月雲取山 雪と寒さの中、よく歩きました
2013年4月雲取山 雪と寒さの中、よく歩きました

2013年6月北八ヶ岳縦走 初めての2泊3日縦走
2013年6月北八ヶ岳縦走 初めての2泊3日縦走

2013年7月鳳凰三山縦走
2013年7月鳳凰三山縦走

2013年7月北岳登頂 日本で2番目に高い山の頂に立ちました!
2013年7月北岳登頂 日本で2番目に高い山の頂に立ちました!

マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。
マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。

マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。
マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。

2014年7月、高所トレーニングのため富士山へ。美しいご来光を楽しみました。
2014年7月、高所トレーニングのため富士山へ。美しいご来光を楽しみました。

8月の第1陣「マチャメルート」に続き、第二陣にしていよいよ最終回となる「マラングルート」でのキリマンジャロ挑戦が9月に決行されました。同じメンバーでともに楽しみ、苦しい思いをしつつ3年間続けてきたこの講習会も、ついに胸いっぱいの幸福感と一抹の寂しさとともに終わりを迎え、結果から先にお話しすると、参加者8名のうちウフルピーク登頂が7名、ステラポイント登頂が1名、全員が登頂という素晴らしい結果をもって幕を閉じました。

2014年9月5日、いよいよキリマンジャロへ出発!
2014年9月5日、いよいよキリマンジャロへ出発!

マチャメとマラング、両ルートの最大の違い、それは山中での歩行距離と宿泊形態です。テント泊でアップダウンのあるコースを歩くマチャメに対して、マラングは山小屋泊、歩行距離もマチャメの8割程度。そのため、マチャメは熟練登山者向け、マラングは経験の浅い方向けとされています。だからと言って、マラングでの登山が楽というわけではなく、数十回登っている私でもマラングの方がより厳しく感じます。特にマチャメでは歩かない、微妙なアップダウンをしつつギルマンズポイントからステラポイントまでクレーターの縁を回り込む、標高5,600m付近の行程は本当にハードで、下山後は一番思い出したくない部分です。そして、参加者の皆さんが費やしてきた3年間という決して短くない時間に対して、何らかの結果を引き出すことが求められました。講師の私個人的には、このプレッシャーが今までのどの登山ツアーより大きかったように思います。そんな私を知ってか知らずか、参加者の皆さんは、故障の痛みからくる不安、体力不足だと思い込んでいることからくる不安、初めての高度と低酸素に対する不安など、それぞれ色々な不安を抱えつつも、アフリカ大陸最高峰の大きな山を、全身全霊で楽しんでいたように思います。

カタール航空で、ドーハ経由キリマンジャロ空港へ!
カタール航空で、ドーハ経由キリマンジャロ空港へ!

気持ちの良い、外での食事。
気持ちの良い、外での食事。

キリマンジャロの固有種、プロテア・キリマンジャリカ。
キリマンジャロの固有種、プロテア・キリマンジャリカ。

たまにはブルーモンキーも顔を出します。
たまにはブルーモンキーも顔を出します。

高度順応日の足慣らし。4000m越えのビューポイントにて。
高度順応日の足慣らし。4000m越えのビューポイントにて。

高度順応日、空いている山小屋でのんびりランチ。
高度順応日、空いている山小屋でのんびりランチ。

ホロンボハットの山小屋。
ホロンボハットの山小屋。

高度順応日の山小屋では、思い思いに時間を過ごします。
高度順応日の山小屋では、思い思いに時間を過ごします。

新築され、綺麗になったホロンボハットのトイレ。
新築され、綺麗になったホロンボハットのトイレ。

マラングルート名物、「ザ・サドル」。高地砂漠の一本道が延々と続く・・・。
マラングルート名物、「ザ・サドル」。高地砂漠の一本道が延々と続く・・・。

■経験に裏打ちされた粘り
今回、3年前は登山初心者だった皆さんと登って気づいた点は2つ。一つは、体力的にハードなこともあっただろう国内の山々での講習を乗り越えてきたからこそ発揮された「粘り」です。ホロンボハットでの延泊のお蔭か、キボハットまでは皆さん体調も良く、血中酸素濃度計の数値から見て高度順応もうまくいっていたようでしたが、空腹・睡眠不足に近い状態で開始したピークアタックはやはり厳しかったらしく、途中で遅れる方が出ました。できるだけ高いところまで上がってもらおうと、チーフガイドと私で遅れた方の前後を挟み、ペースや休憩の数・時間を調整し、本隊を後から追いかけました。通常であればまず追いつけることはなく、最低限の目標を達するため狙いをウフルピークからギルマンズポイントに切り替えて続行するところ、ご本人の意志の強さか、または3年間の経験のなせる業か、ギルマンズポイントで本隊に追いつき、ほぼ同じタイミングでウフルピークに到達できました。これは私自身もはじめてに近い経験でした。

ウフルピークにて。
ウフルピークにて。

■3年のという時間と経験の重み
もう一つは、下山のスピード。今回初めて気が付きましたが、登山経験の有無は最もよく表れるのは、おそらく下山の際の足の着き方、ペースでしょう。それなりのペースで下って行くには、次の一歩をどこに着いたら良いか一瞬で判断する必要があります。全くの初心者の方は、この判断に時間がかかり、ペースも落ちます。3年前は奥多摩の日ノ出山(902m)からの下りでさえ難儀していた皆さんが、私やガイドのペースにも易々とついて来られる。変な話かもしれませんが、私が一番感動し、まさに「巣立っていく雛鳥を見送る親鳥の心境」を感じたのはこの点でした。目標をもって何かを続ければ、無駄なことなんて何にもないんだな、と。強い想いや憧れからくる『人の強さ』のようなものを感じさせ、登り慣れた山々から私自身も多くのものを学んだ3年間でした。

挑戦を終えて、チームメンバー全員と記念写真
挑戦を終えて、チームメンバー全員と記念写真

■初心者だからこその強み
登山経験者の方は、「この程度の山であれば自分には登れるはず」、「標高は高いけど、降雪はなく、技術的には難しくない山」とキリマンジャロをとらえ、ともすれば自分の技術や体力への過信が”驕り”を生みかねません。反面、3年間山歩きを続けてきたとはいえ、”3年前は初心者だった”ことを常に忘れず、毎回初めての登山に臨むような心構えで山に入る講習会参加者の皆さんには、自身の技術・体力への過信など一切なく、真摯な態度で山に臨み、今の自分が持てる全てを出す、という心構えができていたことも、こういった素晴らしい結果を生み出す原動力になったのではないかと思っています。同行した私自身にとっても、キリマンジャロという山を一から見つめ直し、どうやったらより多くの方々を、体力的に非力な方々も含めて頂上まで導くことができるのか、改めて考える良い機会でした。

登頂証明書授与。おめでとうございます!!
登頂証明書授与。おめでとうございます!!

今は麓から遥々見上げる、信じられないほど大きな山かもしれません。が、自分を信じて努力していけば、いつかは頂に立てる。「経験ないし・・・」「私は無理・・・」そう感じている皆さん、ちょっと本気になって一緒に『アフリカ大陸で一番高い場所』を目指してみませんか?
羽鳥

キリマンジャロへの道

初心者がキリマンジャロを目指す登山講習会「キリマンジャロへの道」、2012年にスタートした本企画は3年目の今夏がいよいよ本番なのですがその第一陣が挑戦を終え、帰国しました。結果、7名中6名が登頂(うち2名はステラポイント登頂)となりました。

第一陣はマチャメルートでのテント泊7日間。天候は安定し、高度順応も進み、良いコンディションで迎えた頂上アタック日でしたが、ひと月近く安定していた天候が崩れ、気温の低下と強風にさらされました。ただでさえ過酷な頂上への道のりはよりハードなものとなり、自分の限界をはかりながらの厳しい登山になりました。しかしキリマンジャロの荒々しい表情は心に焼き付くものでした。
本企画の最終目標とは、キリマンジャロ登頂ではなく、自立した登山者になることにあります。これからも国内、国外の山へ、心の内からほとばしる何かを追って、挑戦を続けていただきたいと思います。
参加者の皆さま、2年半の挑戦、大変お疲れ様でした。本当に有難うございました。ぺぺぺ!(HAPPYの意)
第二陣(マラングルート)は9月5日からの出発です。素晴らしい登山になりますように!
有冨(大阪営業所)
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キリマンジャロ登山の前哨戦として富士山に登ってきました

3年かけてキリマンジャロに登る体力・技術・心意気?を学ぶ「道祖神・山塾」も先週(7/26-27)に国内最後の山行として富士山に登ってきました。

もちろん一番の目的は高度順応ですが、改めて富士山に登ってみて感じたのは8合目から上の登山道(特に下山道)はキリマンジャロと全く同じでした。火山礫に覆われて、一歩一歩が足半分くらい滑るところでの登りは大変キツイです。
また、22時過ぎに起床して夜通し歩いて山頂を目指し、登頂後は一気に1,200m以上も降るとこまでキリマンジャロと一緒です(笑)。下りは一気に5合目まで降りる富士山の方がキツイかも。
この山塾のキリマンジャロ登山も、今日8/6が第一陣の出発日!参加者全員が登頂して戻ってくるのを楽しみにしております。
201408060102
写真はI ♡ K.K様よりお借り致しました。
東京本社 久世
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アフリカからコンニチハ!VOL.3 FROM タンザニア

今回は、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロのあるタンザニアからです。
●ガイド自己紹介:
私の名前はアロンです。キリマンジャロの登山ガイドです。キリマンジャロには250回以上登頂しています。よろしくお願いします。

●インタビュー:
Q.あなたの国で一番好きな場所はどこですか?
A.やはり、キリマンジャロ!そして、動物のいる国立公園です。
Q.あなたの国で一番エキサイティングなお祭りはなんですか?
A.私の国には大きな祭りが2つあります。一つは、「ニエレレの日(10月14日)/初代タンガニーカ(タンザニア)大統領が亡くなった日」と、「独立記念日(12月9日)/1961年にイギリスより独立」です。
Q.お母さんの得意料理は何ですか?
A.「KYUMBO」というバナナと豆の煮込みスープです。あと、料理ではありませんが、チャガの伝統ダンスの「IRINGI」も得意ですよ。
Q.あなたの国の格言をひとつ教えてください。
A.「Akiba haiozi(スワヒリ語)」
≪備え・貯えは良い事だ。それが自身の財産になる≫
Q.日本に来ることがあったらどこに行きたいですか。また何をしたいですか?
A.もし日本に行くチャンスがあれば、東京に行ってみたいです。そして、観光地を回りたい。
Q.日本人に対する印象は?
A.とても礼儀正しい人達だと思います。私は日本の皆さんと山を登るのをいつも楽しみにしています。
※写真中央、ストライプの柄のポロシャツの上に、赤いジャケットを羽織って、ハットを被っているのがチーフガイドのアロンです。因みに、ずらっと並んでいるのは彼の率いる登山チーム。親戚や友人、友人の息子達で成る、チームワーク抜群の山男集団です。
アロン氏、最近はキティモト(豚肉の炭火焼)の食べすぎとビールの飲み過ぎで、ちょっと(ではないか?)お腹が出てきましたが、体重90kgはある欧米人を担いで山を下りられるほどの、無尽蔵のスタミナの持ち主。登山客には許可されませんが、1泊2日で登頂後下山という離れ業もやってのける、約800人いるマラング村のキリマンジャロ登山ガイドの中でも5本の指に入る名ガイドです。
標高5895m、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロでも彼に任せておけば安心。彼のガイディングで陸最高峰の夢のピークへ登ってみませんか?
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