マガディ湖の温泉

先日、週末にぽっかり休みができたので、ナイロビ在住の友人達と連れ立ってキャンプに出掛けました。目的地は、ナイロビから南西に約120km、タンザニアとの国境にほど近い、マガディ湖(Lake Magadi)です。
湖の名前はマサイの言葉で Magad (苦い) に由来すると考えられています。何故、そんな由来があるかと言うと、このマガディ湖は水質がかなり強いアルカリ性の塩湖である事が大きな理由です。
この湖のあるあたりの地域は、非常に標高が低く乾燥している為、地表の水はけも悪く、塩水の薄い層が湖の周囲を覆うのですが、蒸発するのも早く、後には白やピンクの塩が残ります。湖はソーダの白い結晶と藻類の色が周囲を包み、ちょっと摩訶不思議な景観を持った湖なのです。

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また、湖の水温は40~45度もあるのが特徴で、これは天然の温泉となっています。水深も、ちょうど人が肩まで浸かれるぐらいの場所があり、実は温泉好きの日本人たちの間では隠れたスポットでもあります。

沸き立つ温泉!
沸き立つ温泉!

ですが、乾燥しきっていて草木もろくに生えていないサバンナが広がるだけの、はっきり言ってマサイの人達しか住んでいない(住めない)非常に気候の厳しい土地なので、涼しく快適なナイロビから足を延ばすのは気合と根性がいるのですが、ここは思い切って、何もないサバンナで1泊2日キャンプをしてやろうじゃないか、という事で出かけました。
削り出した塩は、鉄道によって運ばれます。乾燥したマサイの土地。
削り出した塩は、鉄道によって運ばれます。乾燥したマサイの土地。

120Kmと言うと、距離にしてはそれほどではないのですが、ずっと岩や砂利だらけの悪路が続くため、大きな4WDなど持っていない私たちは、おそるおそるといった感じで半日ほどかけてようやく到着。
何もないサバンナの中に、ほのかに湯気を漂わせるマガディ湖、そこには1000~1500羽ほどでしょうか、フラミンゴも生息していました。噂には聞いていたのですが、あまり期待もしていなかったので、この出迎えは嬉しいサプライズ。さっそく天然の温泉に飛び込み、悪路を旅して来て疲れた身体を癒しました。
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湯(湖)から上がるとテント設営。キャンプサイトなんてものはないので、ちょうどいい感じのアカシアの木を見つけ、その下でまずは焚火開始。
大きな月も出て来て、サバンナには、月明かりと焚火と自分達のみ。とても贅沢な時間でした。途中で護衛に拾ったマサイの兄ちゃん(野生動物に襲われない為、一晩火のそばでテントを見張ってくれました)、彼が怪訝な顔で見つめる中、飲めや歌えやのサバンナ大宴会、心身ともに癒され、束の間、ナイロビの喧騒から解放された週末でした。
マガディ湖に興味のある方は、是非お問い合わせ下さい。
護衛に雇ったマサイの青年。一晩、テントを見張ってくれていました。
護衛に雇ったマサイの青年。一晩、テントを見張ってくれていました。

月と焚火とサバンナと酒と…
月と焚火とサバンナと酒と…

アフリカゾウとアジアゾウの違い

以外と知られていない、アフリカ象とアジア象の違い。
アフリカ象のほうが全体として大きく、耳も大きいです。

アフリカ象の特徴である牙がアジア象に比べて長く、アジア象のメスは牙を持たないこともあります。
また、蹄の数も違い、アフリカ象の蹄の数が前足が4つ、後ろ足が3つなのに対し、アジア象は前足が5つ、後ろ足が4つです。固体によっては数が違うことがあるそうですが・・・
一番簡単にわかる違いは背中の形でしょうか。アフリカ象は背中が凹んでいて、アジア象は丸く猫背のようになっています。また、頭の形も違い、アフリカ象は平らなのに対し、アジア象は頭に2つの出っ張りがあります。アフリカ象のほうが一般的に気性が荒いと言われていますが、これは個体差があるようです。
鼻の先も両者で違いがあり、全ての部位が違うと言っていいほど違いがあります。動物園で見比べてみるのも面白いかもしれませんね。
アフリカゾウ
アフリカゾウ

アジアゾウ
アジアゾウ

by 菊地 佑介

Red Deer(アカシカ)

初めてアフリカでサファリをされるお客様が、インパラやグラントガゼルをご覧になったときに「あっ、シカだー!」と歓声を上げて喜ぶ光景をよく目にしますが、厳密にいうとケニアのサバンナにはシカはいません。

インパラ、グラント&トムソンガゼル、ウォーターバック、エランド等々、角があってシカのように見える草食獣は全てアンテロープ、またはレイヨウと呼ばれるウシ科の哺乳類で、シカよりはウシやヤギに近い動物です。「科」で分けた場合は、ウシ科となりますが、より大きな括りの「目」で分類すると、シカ科もウシ亜目に含まれるので、何だかややこしい話になります。ややこしさついでに言うと、「アンテロープ」というのは分類群ではなく(アンテロープ科やアンテロープ亜科、アンテロープ族という分類群はない)、ウシ科のうちのヤギ亜科以外の全てに分かれて存在し、ほとんどの種はアンテロープ同士より、それぞれがウシかヤギにより近い関係にあります。
簡単にお話しすると、ウシ亜目のすぐ下の分類にシカ科とウシ科があり(因みにキリン科もウシ亜目の下にあります)、ウシ科の更に下がウシ族、ヤギ亜科、その他多くのアンテロープが含まれるいくつかの族と亜族がある、といった感じです。アンテロープの特徴は、生え変わりや枝分かれしない1対の角、草食、小さい二股の蹄、短い尾などですが、シカとの大きな違いは『角』です。シカの角は生え変わり、枝分かれもします。
サファリドライバーによっては「アフリカにはシカいない」と言い切る人もいますが、実は1種類だけ生息しています。チュニジアなど北アフリカに生息しているアカジカがそれで、ドイツやポーランド、トルコなどに生息しているものと同様の種です。野生状態でずっと存続してきたのはチュニジアの個体群だけだといわれています(モロッコは一旦絶滅後、再移入された)。
南アフリカにもシカがいるのですが、このシカは「ダマジカ」でハンティングの対象動物として移入されたものです。私もサファリガイドの専門学校では「アフリカにはシカいない」と教わっていたのですが、チュニジアのバルドー博物館(残念ながらテロ事件で有名になってしまった、チュニスにある世界最高峰のモザイク画の博物館)でダチョウやヒョウとともにシカが描かれたローマ時代のモザイク画を見つけ、キュレーターの方に「チュニジアってシカが生息しているんですか?」と聞いたら、「いますよ、紀元前から(笑)」と返事をされて驚いた記憶があります。
アカジカ
アカジカ
アカジカ
最後に...「カモシカ=アンテロープ、レイヨウ」と理解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、ニホンカモシカを含むカモシカ類は、実はヤギ亜科ジャコウウシ亜族に分類され、アンテロープとはかなり離れた種となっています。
最後まで、ややこしい話ですみません。

アフリカの飛び地・アンゴラ共和国カビンダ州

アフリカ大陸にも「飛び地」というところが幾つか存在します。
有名なところでは、モロッコ内にあるスペイン領の「セウタ」「メリリャ」でしょうか。

どちらも最近は内戦や政治不安定化などの影響で不法入域者が増えて、ニュースになったりしていますね。
そして今回ご紹介するのは南部アフリカで一番大きな国である、アンゴラ共和国の飛び地の「カビンダ州」です。
なぜここに飛び地が残ったのか。それは植民地時代のポルトガル、フランス、ベルギー等の争奪戦に巻き込まれてしまったからなのですが、飛行機や鉄道が無い当時は船、そう、水運が欠かせない運搬形態でしたのでアフリカ南西部で一番大きな川であるコンゴ川の河口を押さえることが最重要ポイントにしたことなのでしょう。
カビンダ州はアンゴラの北、コンゴ民主共和国(旧ザイール)と、コンゴ共和国に挟まれていますが、状況から考えて両コンゴに組み込まれてしまいそうな位置関係です。
(似たような国境線でセネガルに囲まれたガンビア共和国があります)
このカビンダ州、実は沖合いには非常に埋蔵量の多い海上油田があり、リビア、ナイジェリア、アルジェリアと続くアフリカ4位の埋蔵量となりますので、アンゴラにとっては絶対に手放せない重要な飛び地となりました。
カビンダ州に訪れる機会はそう無いとは思いますが、アンゴラという国はまだまだ太古から残る景色や自然がたくさんあります。オイルマネーだけではなく、是非とも観光産業にも日の目を当てて欲しいと思います。
カビンダ州
カビンダ州
by 久世

コートジボワール、アビジャン市民のお助け外食 「アチェケ」

コートジボワールの主食というと、お米、ヤムイモ、プランテンバナナ、キャッサバなどいろいろあります。それを炊いたり、蒸したり、もちにして、肉と野菜を一緒に煮込んだソース(シチュー)と一緒に食べます。

今日はキャッサバを加工して作られるアチェケを紹介したいと思います。アチェケは、キャッサバの皮をむき、機械ですりつぶした後、キャッサバから水分を出し乾燥をさせます。それから、日陰で干した後に、火を通して、袋に詰めて出来上がりです。

皮をむかれる前のキャッサバ
皮をむかれる前のキャッサバ

モーター付の機械で水分を絞りきります
モーター付の機械で水分を絞りきります

袋に詰めてできあがり
袋に詰めてできあがり

アチェケはアビジャン市民のお助け外食で、安くてお腹にたまるので、非常に愛食されています。ガルバはその一番ポピュラーな食べ方で、お皿にアチェケを盛り、それにマグロなどの竜田揚げをのせ、アフリカの唐辛子をのせ、塩と油をかけて出来上がりです。
私の住んでいた家の近くでは、マダムMが作るアチェケのソースがうまくて、お昼の時間には行列ができていました。魚1匹(おそらくスズキなど)をまるまる揚げてあり、それにトマト、唐辛子、たまねぎ、油をかけて食べるのですが、ガルバよりもおいしくて、よく食べていました。
マダムMお手製の揚げ魚と特製ソースを添えたアチェケ
マダムMお手製の揚げ魚と特製ソースを添えたアチェケ

アビジャンにお越しの際には、アチェケを食べてみてはいかがでしょうか?
by 虎