全長1.5キロ、工期25ヶ月、総工費284億円をかけたPONT HKB

アビジャンに来たことがある人で交通渋滞に合わなかった人は、ラッキーな人だと思います。
帰宅ラッシュの17時から19時の間は、ラギューン(エブリエ潟)に架かる二つの橋(シャルル・ド・ゴール橋とフェリクス・ウフエ・ボワニ橋)を中心に渋滞が発生します。
アビジャン在住中はココディ(文教地区かつ外国人の多い地区)に住んでいて、ラギューンの対岸のトレッシュビル、ポールブエ、リビエラなどに行って、帰りが上記の時間になると、必ず渋滞に巻き込まれヘトヘトになって帰宅していました。

その渋滞ゆえ、15年近く前から、第3架橋の計画がされて、施主も決まったところで、コートジボワール内戦に突入して、手続きが中断していました。
内戦終結とともに、ワタラ大統領の手で第3架橋の建設が開始され、12月16日に、ワタラ大統領夫妻、HKBことアンリ・コナン・ベディエ(Henri Konan Bedie)元大統領夫妻が参加して開通式が行われました。

全長1.5キロ、工期25ヶ月、総工費284億円をかけたHKB橋(PONTはフランス語で橋)は、ココディ地区とマルコディ地区を直接結び、アビジャン空港からココディまでの大幅な時間短縮が見込まれます。
年内は無料なようですが、来年より普通車は1台あたり500CFAフラン(約120円)の通行料がかかります。アビジャン・ドット・ネットでのアンケートでは半数近い人が、通行料が高いと感じているようです。

アビジャンにお越しの際は、渡ってみたらいかがでしょうか。
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コートジボワールの立て看板

私の癖というか何というか、ついつい看板に見入ってしまうのですが、昔住んでいましたアビジャンでもやっていました。

アビジャン市内にある立て看板は、種類は多種多様で航空会社、電話会社、食べ物、飲料、洗剤、金融サービスなどありとあらゆる業種が看板を立てています。
1枚目は、国連コートジボワール活動(ONUCI)が立てた看板で、「平和の道を進もう」シリーズの「身分証明」編の看板です。当時のコートジボワールは内戦中で、新勢力の占領地域では身分証明書の発行が行われなかったために、平和になって身分証明書を発行できるようにと謳ったものです。
2枚目は、La Royale Vie(ラ・ロワイヤル生命保険)の看板で、YAKOという商品名の葬祭保険で、「私たちはあなたとともにあります!」と書いてあります。コートジボワールで人が亡くなると、葬儀の前に一族郎党が集まり、誰が葬儀費用を負担するかの会議をするので、こういう保険に入っておけばよいですよって感じなのでしょうか。
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3枚目は、アンクル・サムという名のお米で、「あなたの家族を幸せにする」とあり、おいしいお米で作る料理でみんなが幸せにという意味なのでしょう。一番下には、ジャスミン香るタイのお米とかいてあります。確かに香り米ですが、シチューをかけて食べたり、炊き込んで食べることが多いので、気にはならないと思います。
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東京本社 深川
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コートジボワール、アビジャンの公共交通事情

コートジボワールのアビジャン空港に降り立つと、左側にオレンジ色をしたタクシーが列をなしています。外国人にはタクシーが一番おすすめ。タクシーにはメーターもついていますが、大体の料金を知っていれば、値段を交渉しても問題はありません。
メーターがあっても、油断することなかれ。よそ見をしている間に、運賃加算ボタンを押す猛者もいるので油断も隙もあったもんじゃない。ちなみに夜は昼の運賃の倍になります。

アビジャン市民の足はタクシーのほかに、乗り合いタクシーのウォロウォロ(woro-woro)はちょっと出かけるときに便利。トヨタのダイナなどの荷台を改造してバスにしたバカ(gbaka)は、車掌が行き先を「アジャメ、アジャメ、アジャメ」と最低三回は繰り返すので、まあまあわかりやすいですね。
一番安価な市民の足はSOTRA(アビジャン交通会社)のバスで、市内の端から端に行っても、200CFAフラン(約50円)程度で移動できます。ただ、時刻表もないバス停でいつ来るかわからないバスを待ち続けるのは結構きついです。今は新しいバスが導入されていますが、フランスからの中古バスだけの時は途中でエンストして、運行中止になることもあるようで、市民泣かせの存在でした。
皆様も平和になったコートジボワールへぜひお越しください。
By 東京本社スタッフ深川(元アビジャン在住 )
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