ハネムーン・レポート『ケニアとザンジバル 10日間』

2014年2月出発のハネムーン手配旅行でケニアとタンザニア・ザンジバルに行かれた、中島陽一様・倫子様ご夫妻からのレポートです。

アフリカを旅して
ナイロビの空港に降りたときから、これは凄い旅になりそうだと感じた。10日間の旅で新鮮だったのは、広大な景色や自由に暮らす動物たち、鳥の鳴声や川の流れ、そして人々が話すスワヒリ語の温かい響き。得られた体験は正にJamboサイズだ。
市内のホテルに一泊し、翌朝ケニアンエアーでマサイマラ保護地区に出発。市内の空港まではドライバーのJOHNさんに送ってもらう。JOHNさん日産のワゴン車を軽快に運転しながら道を横切る人や車に物を売りに来る人たちを適当にかわし、ケニアの交通事情、人々の生活について得意の日本語でガイド。交通事情(鉄道は規模が小さく、車が交通手段中でも日本の中古車がケニアでは多いこと)エムペサ(ケニアのモバイル送金)や社会情勢何でも教えてくれた。一方百貨店について、特に高級ブランド品についてはご存じ無いと明言。車でベンツが憧れの的のように、ハンドバッグや化粧品にもベンツのような有名ブランドがあり、そういう類の商品が集まる施設が百貨店。とこちらの説明に「ケニアにもあるように思います。そのうちすぐ出来るでしょう。今はショッピングモールやスーパーマーケットが多いのです。」と話してくれた。
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朗らかで楽しいJOHNさんとケニアンエアーで別れを告げ、マサイマラ保護区のMARA SIMBAというロッジに向かう。着陸してすぐセスナを降りると何故か自分達だけ荷物が無い。副操縦士に尋ねると「何で飛行機を降りているのだ。君たちが降りるのはここから三つ先だ。止まったら声をかけるから、それまで座席に座っているように」と逆に驚かれてしまった。出発前にJOHNさんが「四つ目ですよ四つ目。行けばわかります。」はこれだったのだとようやく気付き慌ててセスナに乗り込む。上空からサバンナを眺め、ワニや草食動物の存在を確認しているうちに間もなく到着。ロッジからはPETERと名乗る、長身で物静かな印象のドライバーが迎えに来てくれた。ロッジまではサファリカーで1時間ぐらいだという。ソーセージツリー(その名のとおりソーセージのような実がなる樹)の下で昼寝をするゾウの家族や珍しい鳥、バオバブの樹、ケニアエキスプレスと呼ばれるイボイノシシの軽快な走り。サファリに期待が高まった。
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朝6時半からと夕方4時からのサファリを除きロッジで過ごす予定だ。昼食を済ませ少し部屋で休むと間もなくにサファリの時間になった。あいにく夕立に見舞われたが、雨を避けて藪に隠れるライオンや大きなストロークで自由に移動するキリン、ゼブラやトムソンガゼルの群れ、雨の後光が射しこめ水滴が輝く瑞々しい大地を満喫した。
ロッジで夕食をとっていると料理を運んでくれるERICが、アフリカのことをいろいろ話してくれた。「アフリカの人は複数の奥さんを貰うことが出来ると聞いたけれど。」と私が聞くと「今は昔と違って奥さんが複数いる人は少数でしょう。私は奥さん一人ですよ。だって奥さんが一人いれば問題は一つ。何故もっと問題を増やす必要があるんです。」と主人に話しかけて笑っているので「奥さんが問題?何てことを言うの?私たちは新婚旅行なのに。」と不服を申し立てたら「はーい。」と返事をして帰ってしまった。陽気な彼はさておき主人と食事を楽しんでいたら突然「JAMBO BWANA」の歌声と共にハネムーンケーキが運ばれてきた。単純な曲調の温かい歌、アフリカらしい軽やかなリズム、ERICをはじめとしたスタッフのおかげで、マサイマラの夜は笑い声が絶えなかった。
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翌朝6時半からサファリに出かけた。朝は動物が活発なのか、この日は珍しい動物に会えた。遠目に黒くゆっくり動く物体を私が指差すと、PETERが車を走らせた。クロサイが一頭、背中に鳥を乗せ流れるようにサバンナを歩き、静かに藪に消えて行った。チーターが小さな鳴声を出しながら横切り、樹に体を寄せて立ち止まったと思うと走り去った。草原で妊娠中のライオンが気だるそうに佇んでいたり、岩場では二頭の子供のライオンを連れた母ライオンが休んでいた。動物たちが家族や群れ、植物や他の種類の動物と共に暮らし、母が子を守る姿は愛情と生命力に溢れていた。
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午後はマサイの村に出かけ、ダンスのような儀式や、牛フンを乾燥させて作った家、原始的な火の起こし方など見せてもらった。村を案内してくれたJAMESは私が使用しているアイフォーンや電子辞書に興味深々で、写真やビデオを進んで撮影し、電子辞書を活用してガイドを務めた。英語が堪能な彼に海外に出かけた経験を訪ねると「無いよ。」と答えて考え込み「いやタンザニアに行ったことがある。牛を売りに歩いていった。」と逞しい答えが返ってきた。
ロッジに戻ると庭先の動物を観察した。道祖神の哺乳類・鳥類・植物チェックリストや、お手製のスケッチブック(予め簡単なスワヒリ語を大きく書いたもの)を出して鳥を探す。コックやスタッフが集まって来て、「(サバンナの動物や鳥たちについて)スワヒリ語ではこういう。」「その鳥はあそこにいるから見てみろ。」と会話が尽きなかった。
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部屋で休んでいたら、突然小さな猿が扉に手をかけてそーっと入ってきた。猿は危険だと聞いたことがあるため、小さな声で出て行くように話しかけると気配を感じたのかさっと出て行った。テラスから下をのぞくと、3~4匹の猿がいる。どうやら昨晩節分の豆まきをしたため、豆を食べに集まってきたらしい。ベルベットモンキーという種類の愛らしい猿だ。親子でテラスに豆をねだりに来たが、野生動物に食べ物を与えることは禁止されているため要望に添えない。小さな親子とはいえ、お腹を空かせて歩き回る姿は迫力があった。後でERICに猿のことを聞いたら「可愛いけれどワルイ。」食べ物を奪われないように気をつけるべきだと教わった。日本の豆まきはここでは勝手が違い、鬼を追い払った後、幸せが猿となって部屋に入って来たかのようだった。
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ケニアでの滞在は3泊4日、もっとサファリを経験したかったが、予定通りナイロビを経由しタンザニアに向った。ザンジバル島での3泊4日は、イスラム教圏ということもあり、同じアフリカでもケニアとは異なる表情の多い国だった。
世界遺産のストーンタウンは歴史を感じさせる重厚な街で、活気のある街を象のように滑らかに歩くMuseeさんに連れられて奴隷市場を見学した。アフリカの歴史を垣間見た瞬間だった。
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ストーンタウンから1時間ほどのドライブで、パジェビーチに到着した。白砂で遠浅の海、静かで穏やかな波に癒された。白浜に白い貝、砂浜を歩く蟹まで白く、日常を忘れ時間も気にせず二人だけの時間だった。
タンザニアの静かな時間は瞬く間に終わり、ドバイを経由して成田に戻った。日本は100年ぶりの大雪に見舞われ、街は雪で覆われていたが相変わらず便利で衛生的だ。雪で一掃された日本は、熱気溢れるナイロビとあまりに違うせいか、冷ややかで澄ました空気に感じられた。ケニア・タンザニア、次に訪れる時にはスケッチブックにスワヒリを増やし、長期で滞在したい。
※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。

川嵜夫妻ケニア・タンザニア新婚旅行

2007年4月24日出発のハネムーン手配旅行で、ケニア、タンザニア、ドバイに行かれた川嵜様ご夫妻からのレポートです。

私たち二人は旅行が大好きで、今まで色々な所へ行きましたがアフリカは未踏の地。普段行けるところは魅力がないし、堂々と長期で休める絶好のチャンスなので、新婚旅行にアフリカは即決でした。
でもアフリカといっても広く、どこへ行ったらいいのかわからないので「野生の動物がみたい!」という希望のもとに、いつか行こうと前からパンフレットを購読していた道祖神さんに旅行を組み立ててもらいました。
出発は結婚式の2日後、その間会社に出勤や旅行の準備でほとんど睡眠不足で飛行機に乗り込んだため、行きの飛行機の中はほとんど記憶にありません(笑)
1. ナクル湖へ(サロバ・ライオン・ヒル泊)
ナイロビに到着後、少し雨がぱらついていたのでちょっと残念でした。出迎えてくれた現地ガイドのジョセフさんと3.5時間のドライブでナクル湖へ。ナクル湖に到着すると、湖の縁がピンク一色!何だろうと思っていたらフラミンゴの群れでした!!フラミンゴが見られると思っていなかったので、すごく感激しました!
湖の近くにはサイ、キリン、ハイエナ、シマウマ、ジャッカル・・・あちこちに動物がいて興奮していると、いつの間にか大きな虹が!!雨に感謝!虹の中のサイやシマウマ、フラミンゴ、とても幻想的でした。
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2. ナクル湖からマサイ・マラの道中
ナクル湖からマサイ・マラは7時間以上のドライブ。飛行機で移動することも出来るそうですが、陸路で村や街並みを楽しみながらもオススメということで専用の車で長時間ドライブです。道中は畑仕事をする女性、洋服屋さん(?) 何かイベントがあるのか同じ方向に歩いている人たち、ゾウの頭蓋骨(?)らしき骨が落ちていたり・・・とても楽しかったです。
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ビッグプロブレム!?
マサイ・マラのオロナナロッジに近づいた頃、ガイドのジョセフさんの様子がおかしくなってきました。話しかけても無視、車内に何となく緊迫感が。すれ違うマサイの人たちが何やら叫んでいたり、バイクで追いかけて来たり、最後はマサイに囲まれ車もストップ。マサイに車のキーまで奪われてしまいました。みんな石を持って殺気立っていました。私たちはここで死ぬかも、殺されちゃうかも・・・と不安でいっぱいの中、ジョセフさんが振り返り、私たちに「ビッグプロブレム!」と何度も言いました。今思えばここは「ノープロブレム」と答えて欲しかったところです(笑)。
私が半袖を着ていたので、主人が心配して肌をなるだけ露出しないよう「羽織って」と上着をくれました。いまでもこの緊迫した雰囲気の中の主人の優しさは頼もしく思います。
現地語で何を話していたのかわかりませんが、言い争っている人が顔のハエを払った仕草で何故か「私たちは大丈夫だ」と確信しました。
マサイの一人が英語で私たちに説明をしてくれました。何でも彼らの大事な家畜の山羊を車で引いてしまったそうです。そしてジョセフさんは逃げてしまったそうです。
「あなたたちは関係ない、悪いのはこのガイドだ!」と言って、ガイドを人質に取り、私たちはホテルまで送り届けてくれました。
今までの経験だと、お金を持っている旅行者の私たちに高額なお金を請求するところを、問題のあるガイドだけ連れ去り、私たちを解放したマサイの真摯な態度に感動しました。
ホテルで心配して待っているとジョセフさんが帰ってきました。2000円払って解決したそうです。たった2000円!?と気が抜けてしまいました。でも金額ではなく、山羊がとても大事な生活の一部なのですね。
何故次々と行く手をマサイが現れたのか不思議に思っていましたが、マサイも携帯電話で連絡を取り合っていたみたいです。世界は着実に進化している!
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3. マサイ・マラ(オロナナ泊)
ロッジに着くと、宿の方々がとても親切に出迎えてくれました。オロナナは14テントしかない高級ロッジ。テントと言ってもテントとは思えないほど素敵な部屋で、テントのすぐ側にマラ川があり、カバが住んでいて時々ブォーという貫禄のある鳴き声がします。
夕食はフランス料理のようで、味も最高に美味しかったです。デザートタイムになると、歌を歌いながらシェフやスタッフ、マサイの方々がホールケーキを持って来てくれました。私たちも誘われみんなで楽しく踊ってお祝いしてもらいました!とても楽しい一時でした。
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翌日はジョセフさんの提案で、ランチを持って1日中サファリ!
一番期待していたのはライオンとチーター。期待を膨らませていざこの目で見られたときは私たちよりもジョセフさんが一番興奮していました(笑)。私たちに見せなきゃという思いが強かったのでしょうね。ライオン、チーターを実際に見て感じたことは、意外にも平和でゆったりとした時間が流れていること。チーターなんか欠伸してずっとゴロゴロしていました。
一番感動したのはキリンが群れで移動しているところ。圧巻でした!
高級食材のホロホロ鶏も普通に歩いている!ハイエナの赤ちゃん、マングース、ハゲタカ等動物園やテレビでしか見たことのない動物がたくさん!
獲物の取り合い、争いも見られましたが平和な時間が流れていました。
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ランチは大草原の中にテーブルとイスをセットしてサファリピクニック!
どこまでも続く大草原の中、人生で最高のピクニックでした!
1日中サファリなので、もちろんトイレも大草原の中。ハイエナが去る後ろ姿を見ながら「大丈夫なのかな?」と不安で常にキョロキョロしながらです(笑)
車に乗っているとジョセフさんが慌てて車の窓を閉めました。そこにいたのは「ブラックマンバ」。猛毒のヘビだそうです。平和だなと感じる一方、常に危険と隣り合わせだと実感させられました。
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サファリ3日目はマサイの村を訪ねました。
マサイの女性達と歌ったり、一緒に火をおこしたり、子供達とふれ合ったり、お互いに質問をし合ったりしました。マサイの女性は家を作るそうです。「出来る?」と聞かれたことの何一つ私はできませんでした。いろんな事に感動させられっぱなしでした。マサイと貴重な一時を過ごすことが出来ました。
再びマサイ・マラからナイロビに向かいケニアの最終日、旅を終える頃にはガイドのジョセフさんと親密になり、ジョセフさんの奥さんとも電話で話をして、次に来るときはジョセフさんのお家でホームステイしよう!なんて話をして、ジョセフさんのご家族の写真をお土産にいただきました。
私たちを「カワサキ!」と呼び捨てにして、自分のことは「ジョセフさんは~」とさん付けにしていたジョセフさん、今ではFacebookでお友達です。
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ザンジバル(パラダイスビーチバンガロー泊)
セスナのような小さな飛行機で着いたザンジバル。宿のオーナーさんは日本人なので安心です。目の前は綺麗な白浜のビーチ。部屋の目の前がビーチなので、本やカメラを持ち込んで、海辺でボーッとしたり居眠りしたりとゆっくり過ごしました。
私たちが新婚旅行だと言うと、現地の従業員の人が、ビーチにテーブルとイスを置き、そこで夕食をと提案してくれました。葉っぱや花で綺麗に飾り、料理を一品ずつ運んでくれました。星空の下、ろうそくの明かりで食べるディナー。本当に素晴らしかった!!
ただ昼に夕食の分を注文したのですが、たくさん食べる主人は量が足りず、追加注文が出来なかったので私の分を少しあげました。それでも足りず、後は持ってきたお菓子を二人で漁って食べました。お腹は満たされなかったけど、心はいっぱい満たされました♪
次の日はオプショナルツアーを申し込みたかったのですが、申し込みが夜遅かったので難しいと言うことであきらめてのんびりすることにしました。
二人で海を眺めて何時間もボーッと・・・すると女性が袋を持って海を行ったり来たり。素敵な光景でした。後で聞いたら海草を採っていたそうです。
やることがないので、宿にあったサッカーボールで遊ぶことにしました。サッカーボールでビーチバレーをしていると従業員の男の子がやってきて一緒に参加。私は左手の薬指を突き指してしまい、しばらく結婚指輪が抜けなくなりました(笑)。
その日の夜は停電。真っ暗でシャワーも浴びられず、着替えも歯磨きも手探り状態。どこに何があるかわからないまま二人で大笑いしながら寝ました。
パラダイスビーチバンガローを去るときに、村長さんが挨拶に来ていただき、みんなで一緒に写真を撮りました。私と主人の間に居る子が一緒にサッカーをしたりビーチバレーをしたりして遊んだ子です。
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ストーンタウン(テンボ・ハウス泊)
世界遺産のストーンタウンもオプショナルツアーを頼んで散策しました。説明が英語であまり解りませんでしたが、珊瑚から造られたという建物の街並みが素晴らしかったです。ザンジバルはスパイスアイランドとも呼ばれていてあらゆるスパイスがあるそうです。市場に行くとたくさんのスパイス、顔の2倍ぐらいあるバナナ、赤いバナナ等がありとても楽しかったです。試しに赤いバナナを買ってみましたが、残念ながら美味しくなかったです。
昼はホテルのインドカレーを食べました。ものすごく美味しくて感動しました!夜は近くの中華レストランに行きましたがここも美味しかったです!
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ドバイ(ロイヤルミラージュ泊)
乗り継ぎついでに最後にドバイに寄りました。ここに寄って良かったと思います。アフリカでは快適でしたが、お湯が出なかったり、寒かったりと体が少々疲れていました。ロイヤルミラージュはとてもゴージャスなホテルで、旅の最後を締めくくりとして最高でした!!
朝食も美味しいし、ショッピングもたくさんしました。人に会わない造りになっているようで、滞在中ほとんど人に会うことはありませんでした。部屋を出るとすぐビーチなのですが、灼熱のように暑くて5分も居られませんでした。
砂漠ツアーにも行きました。本物の砂漠を見たのは初めてだったので感動しました。ラクダに乗ったり、ベリーダンスを見たり、夕日がとっても綺麗で、それに映える砂紋がとっても綺麗でした。
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旅を終えて
旅行から帰り、2人とも少々弱っていました。私は微熱と湿疹、主人は蕁麻疹。
どうやら食べ物が原因らしいのですが、思い当たるのはザンジバルで停電のあった次の日の朝食。冷蔵庫も停電していたはずなのでそこで出てきたジュースとかが怪しかったです。でも大したことはなく、2人とも帰国の翌日から元気に出勤しました。
道祖神の羽鳥さんにお礼の連絡をしました。その症状を話すとおそらく食べ物でしょう、マサイであった事件を話すと「大丈夫だったでしょう?」とあっさり。
色々な心配をしていたのが馬鹿らしくなりました。確かに大丈夫だったので(笑)。
オロナナでのビッグサプライズのケーキ&ダンスは羽鳥さんが仕組んでくれたとの事。
素晴らしい旅にしていただき、心から感謝しました。
旅の途中から私たち夫婦は「羽鳥さん」に興味を持ち、その羽鳥さんも今ではFacebookでお友達、毎年旅行博で子供と写真を撮るのを楽しみにしています。
旅を終えて2人で心に決めたこと。それはいつか子供ができたらまたアフリカに連れてこよう、檻に入れられた動物ではなく野生動物を生で見せたい。現在息子は3歳、あれから6年経った今でも同じ夢を語っています。
その想いを持ちながらいつか行こうと、息子には値段の載った動物の絵本として、道祖神さんのパンフレットを家族みんなで愛読しています。
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※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。

私にとって、アフリカらしい人、風景、モノ by 大阪営業所 荒木

私にとってアフリカらしいというよりは、初めてアフリカで滞在をしたために思い出深いという側面があるのですが、ザンジバルのストーンタウン(タンザニア)です。

迷路の様な町をうろうろとして、ふとした路地を曲がった所で遊んでいる子供達、チャイを飲みながら一日中談笑するムゼー(ご老人)達の笑顔が印象的でした。
あと外せないのが、噛み応えのある肉がテンコ盛りのビリヤニ(ピラフ)。ボリューム満点の食事も、アフリカらしさの一つですね。

南部タンザニア周遊ツアー

2005年12月24日出発、南部タンザニア周遊 12日間にご参加された日比野 倉氏 様から頂いたレポートです。リカオンとの出会いを願ってツアーに参加されました日比野様ですが、南部タンザニアで遭遇することはできたでしょうか? 日比野倉氏様のHPはこちらです。
関空からタンザニアへ
タンザニアへは、関西空港よりエミレーツ航空でドバイへ、そこからナイロビ経由ダルエスサラームまで。ナイロビ空港で1時間程機内待機がありますが、その時間に機内持ち込み荷物の確認があります。基本的に一人1個。ダルエスサラーム国際空港到着後、ビーチ沿いの宿泊先へ移動し一泊。
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次の日の午前、国内線空港へ移動しチェックイン。
14人乗りの小型飛行機で、セルー野生動物保護区経由ルアハ国立公園まで待機時間を含めて3時間半程かかります。小型飛行機の場合、荷物は15キロまでとされています。使用する機材によって貨物室が小さいと ハードケースは、収納しにくくなりますので、ソフトケースをお勧めします。機内に持込む手荷物は、あまり大きいと貨物室に入れられてしまいます。
写真を撮られる方で、撮影機材を沢山持ち込まれる方は適度な大きさ、重量を考慮された方がよいでしょう。
使用する通貨ですが、大きなレストラン、ロッジ(テントキャンプ)旅行者対象のお店(ティンガティンガ等のおみやげ物)では、USドルの使用も可能ですが、買い物等には、タンザニアシリングが便利です。USドルから換金の際、古いドル紙幣は、断られますが、トラベラーズチェックよりは、USドル現金(できるなら新札)を持っていかれることをお勧めします。偽札が横行していることが、原因かと思われます。
ルアハ国立公園へ
小型飛行機の飛行場に、テントキャンプの車が、迎えにきてくれます。今回利用のテントキャンプは、ムドニャ・オールドリバー・キャンプ。宿泊施設については、写真をご覧下さい。イタリア系なのか食事もイタリアン風です。
キャンプ敷地内は、夜間色々な動物が入ってくるため、糞だらけ。夜間のテントからの一人外出は、禁止されていて、施設の人が案内してくれます。確かにハイエナがいたりバッファローがいたり、テント近くにライオン、ヒョウもやってくる所です。足元には動物の糞だけでなく、サソリ、爬虫類、昆虫と沢山の生き物に囲まれて、自然の中にいることを実感できます。
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キャンプ付近は、アカシアの木が多くキリンが多く生息しています。ネコ科動物に関しては、ライオンはサファリをしていて一日に数度、遭遇しました。季節柄、カップルがほとんどです。本来、小雨季に入っている時期ですが、雨が遅れていて川の水も少なく大地の緑も少ない状況でした。
南部タンザニアへ行った目的は、なんといってもリカオンに遭遇できたらという願いをこめてのツアーでしたが、ルアハ国立公園を去る朝、荷物をまとめて朝食をするテントに行くと、「リカオンが出たからカメラを持って車のところに集合」とキャンプのマネージャーから言われ、慌ててカメラを用意し車に乗り込みました。直接マネージャーが、ハンドルを握り、リカオンのいる場所に直行しました。
群れで走っていました。初めて見るリカオンに感動です。群れは、走っていたり座り込んでいたりを繰り返していました。黒、茶、白の模様が奇麗で、三毛犬といったとこでしょうか。ルアハ国立公園に4泊し、最後の朝に遭遇できるとは、幸運でした。
午前中に、小型飛行機でセルー野生動物保護区へ移動(約1時間半程)
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セルー野生動物保護区へ
お昼過ぎに、セルー野生動物保護区の飛行場に到着、迎えにテントキャンプの車が、来ていました。宿泊は、セルーインパラキャンプ。施設は、こちらも写真をご覧下さい。川のそばでロケーションもよく、晴れていれば夕陽が奇麗です。
ここも敷地内に動物が入ってきます。川のそばですが、特にゾウが夜から朝にかけて木の枝を折る音や枝をゆするような音が、ずっと聴こえますしテントのそばまで来ます。朝、テントの外へ出られない程近くまで来ます。親子の象がテントの周りの木を食べて、すぐそばで授乳をしてました。テントからそっと出て、カメラを向けましたが母親ゾウに耳を広げて威嚇されてしまいました。距離は、5メートルもありませんでした。親子のゾウには、気をつけましょう。
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昼間は、水の中ですから陸に上がっているカバを見たいのなら、早朝のサファリがチャンスです。ここのキャンプも、暗くなってからテントからの外出はマサイ族の護衛付きです。
ここでのサファリは、タンザニアで唯一、川でのボートサファリもあります。カバ、ワニ、鳥類がほとんどですが、川から陸の動物を見るのも視点が変っておもしろいと思います。やはり、セルー野生動物保護区も雨が少ないせいで川の水も少なく、大地も乾いてました。ここに到着した午後のサファリで、ルアハ国立公園に続きリカオンに遭遇しました。ルアハ国立公園で見たリカオンより成犬といった感じで、頭数の少ない群れでした。一日で、朝はルアハ国立公園、午後はセルー野生動物保護区でリカオンに遭遇できたことは、本当に幸運でした。
セルー野生動物保護区でもライオンのカップルを見ましたが、シマウマを食べている最中で肉食獣らしい姿を観察できました。その後、生殖行動をしていましたが、ライオンのハネムーン中は、数日間食事もしないでがんばるという話を聞いてましたので、「あっ食べてからしている!」やっぱり、スタミナがいるんですね。ヒョウも見たかったのですが、残念ながら遭遇しませんでした。
夜、カバの声は、聞こえますが姿は見えませんでした。
セルー野生動物保護区では、2泊し午後ザンジバル島へ移動。
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ザンジバル島へ
ザンジバル島へダルエスサラームからは、20分程の飛行時間です。ザンジバル島の空港から、宿泊先(ムトニ・マリーンセンター)まで移動中よく見かけたのは、小型バイク、自転車の二人乗りです。まだ、この島では、乗合バスと共に貴重な移動手段なのでしょう。あと、島で走っている車は、中古の日本車が多いことです。商用車、公用車ばかりで大型バスにまで日本の文字が書かれたままです。それを見ていても結構楽しめます。
イスラム教徒が、多いことは服装でわかりますが、色々な文化が融合した島ですから、特にストーンタウンは、アラブ系、インド系、黒人系と今までにない雰囲気でした。港、海にダウ船を探しましたが、近代的なフェリーやらクルザーばかりで写真で見るような雰囲気と少し違う海の風景だったのが、残念。
個人的に裏通り、庶民的な生活の臭いのする場所、市場などに興味がありますので宿泊先から、歩いてストーンタウンまで行きましたが、そこまで歩いている旅行者は、見かけることはなく島の雰囲気に浸れたような気がしました。ロバの荷車も走っていますが、放し飼いにされた牛が、歩道を歩いてます。牛は避けてはくれませんので歩く時は、牛注意。
ストーンタウンには、街猫が沢山暮らしています。猫好きな方は、遊んでやってください。猫は、警戒心もなくゆったりしています。係わっている人間の接し方が性格に影響しますからザンジバル島の人は、優しい人たちということですね。
こんな光景も見かけました。魚を売ってる露店のお兄さんが、せがむ小猫に売り物のブルーフィシュを一匹与えて、小猫が食べ終えてまたおねだりすると、もう一匹与えてました。お魚咥えたザンジバル島の小猫でした。
島でよく聞くスパイスツアーというのは、香辛料を栽培しているプランテーションに行って実際にその香辛料の木、実などを触ったり試嗅したりして見学します。スパイスばかりでなく、果物も豊富にあって試食もあり、ヤシの実もその場で木に登り、実を落としてジュースを飲ませてくれます。この島でしか見ることができない赤コロブスモンキーは、ストーンタウンから車で1時間程のところにある自然公園に行きます。人間に馴れるようにしているため、かなり近くまで接近が可能です。垂れ下がるシッポの毛に触ってきました。
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このツアーのまとめ
南部タンザニアのサファリは、景観的には、この地特有のヤシの木があってサバンナとは違う背景に動物を見ることができます。宿泊施設もテントキャンプで身近に動物を感じることができ、ワイルドな体験ができるでしょう。リカオンに遭遇できるかは、行ってみないとわかりません。
タンザニアのツアー・旅行一覧はこちら。
サファリ・動物がテーマのツアー・旅行一覧はこちら。