旅行にも便利な東アフリカのカラフルな布「カンガ」

皆さんは、ご旅行に持っていく便利グッズはありますか?

弊社でラインナップを充実させているアフリカのキャンプツアーは、より自然を身近に感じることができてお勧めですが、テント、車などの関係で荷物の制限があり、荷物を少なくする必要がでてきます。
そんな時、役立つのは風呂敷。
洋服などを圧縮袋で小さくするのも手ですが、
さすが日本の文化!?風呂敷は使い勝手バツグン!
夜こっそり?荷物の整理をする時に、
布であればとなりのテントにガサガサと音が聞こえ辛くオススメ
風呂敷に限らず、大きめの布であれば用途はいろいろ!
女性ですとお手洗い(特に青空トイレ)に行くときに腰に巻いてもいいですし、日中に照りつける強い日差しを防ぐにも大活躍!
移動中に車の窓に引っ掛けて日陰をつくったり、自分に巻いたり…寒いときには肩にかけたり!とても便利です。
東アフリカで売られているカラフルなカンガ布。(写真)
私は、旅行に1枚は持って行きます!
弊社のツアーへご参加される方には旅を快適に過ごす様々な
工夫をされていて、勉強になることが多いです!!
by 伊藤

サファリ・セレクション

ご存知の方も多いとは思いますが、弊社はアフリカ専門の旅行会社で、ホームページに掲載しているのはほとんどが『募集型企画旅行』(旅行会社が予めコース、最少催行人数、宿泊先、利用航空会社等を設定して料金をお出しし、ホームページやパンフレット等で参加者を一般公募するタイプのツアー)です。
そして、ホームページやパンフレット等、表に出ることがあまり多くないため、ご存知の方はあまり多くないのかもしれませんが、個人や団体のお客様の希望に合せて旅程や訪問地をご提案させていただく形の『手配旅行』も多く扱っています。比率で言いますと、扱っている旅行の半数近くが、この『手配旅行』です。
渡航される方の興味の方向も様々ですし、お休みの時期もお客様それぞれ、同じ国でも行きたい場所の組み合わせが異なったり、複数国を旅したい場合ですと組み合わせる国々のチョイスも変わってくるのは当然です。例えば、動物サファリにご興味がおありで、何度も足を運んでおり、「前回とは異なる国、自然環境の中で動物を見たい」という方も少なくはないでしょう。そんなご希望をお持ちの際に、是非ご利用いただきたいのが『手配旅行』という形態です。

弊社のスタッフも、全員がアフリカ全般に対してある一定の知識を持っていますが、より専門的に詳しい地域・国はスタッフそれぞれ異なります。全員の知識をあわせますと、ほぼアフリカ全土・あらゆる興味の対象をカバーできると自負しておりますので、ちょっと突っ込んだご希望をお持ちの方は是非『手配旅行』のご相談をいただければと思います。「個人手配=高い」と思われがちですが、実際は募集型企画旅行(いわゆる一般公募の団体ツアー)と大差ないものもありますし、ある程度ご予算に合わせて旅程と内容を組み立てることは可能です。
この「サファリ・セレクション」は内容を”サファリ”に限定し、異なる訪問先、サファリの内容をご提案させていただいた2名様催行の「募集型企画旅行」ですが、こんな内容も含めてホームページに掲載している募集型企画旅行はほぼ全てが「手配旅行」で個人手配可能ですので(ただし、お一人やお二人など、少人数だとコスト的に現実的ではない場所もあります)、マニアックな希望、珍しい行先等ご希望のある方も、どんどんお問い合わせいただければと思います。
因みに私の得意分野は、登山&トレッキング、遺跡や岩絵などを含めた歴史的な内容、砂漠、そしてインド洋の島の旅です。
サファリ・セレクション特集ページはこちら
by 羽鳥

WILD AFRICA 30 ロッジ選びの難しさ

「早起きは三文の徳」と古くから言うが、動物写真を撮る人間にとって、早起きは絶対条件だと私は思っている。動物たちの活性が最も高いのは、日の出直前から直後のわずかな時間帯だし、光が一番きれいなのも早朝だ。とにかく地平線上に太陽が顔を見せるころにはフィールドに出ていなければならないのだ。
ところが、サファリロッジに滞在していると、ロッジごとのタイムテーブルに従わねばならず、もどかしい思いをすることがある。2015年11月下旬、私はボツワナ、オカバンゴ・デルタ南東部の某有名ロッジにいた。そこでは、日の出が5時15分前後という時期に、ウェイクアップコールが5時半、6時から朝食で、サファリの出発は6時半だった。1日のうち、撮影/観察条件のもっともよい大事な時間帯に、悠長に朝飯を食うなぞ冗談ではないと思った私は、スケジュールの変更はできないのかと聞いたが、無理だと突っぱねられた。しかもロッジは動物の多いエリアまで車で15分程度の距離にあったため、実際撮影に至る頃には日の出から優に1時間半は経過している計算だった。それでは太陽光はもはや強烈すぎるし、動物たちの活性も落ち始めている。案の定、結果はまったく納得のできないものとなった。
一連の残念な体験の後、数年来通い続けているボツワナのマシャトゥ動物保護区を訪れた。こちらのロッジの時間割りは、季節ごとの日の出の時間に合わせて変わる。11月はウェイクアップコールが4時45分、5時にコーヒーやマフィンが用意されたラウンジに集合、5時15分には出発となる。しかも出発時間は客の意向次第となっている。私は出発時間をさらに30分早めてもらい、日の出までには撮影ポジションにつけるようにした。そのような注文にも応えてくれるのがマシャトゥであり、とにかくベストな時間帯にとことんまで動物たちを観察/撮影できるよう努力してくれるのだ。おかげで撮影内容は非常に満足のゆくものとなった。しかもそこまでやってくれて、オカバンゴの某ロッジよりも料金が安いときている。
撮影や動物の生態観察に主眼を置くならば、融通の利かないロッジではなく、とことんサファリを重視してくれるロッジを選ばないと、高い金を払った上に嫌な思いをする結果となる。しかし、インターネットの情報もあまりあてにはならず、客の要望とロッジのスタイルとのマッチングがうまくいかないケースは少なくないようだ。納得できる旅行にするためには、各ロッジの運営スタイルをよく把握している旅行代理店を選ぶことをお勧めしたい。
撮影データ:ニコンD4、 AF-S VR 80-400mm f4.5-5.6、1/1600秒  f5.6  ISO800
早朝、マシャトゥで出会ったブチハイエナの子供
写真・文  山形 豪さん

やまがた ごう 1974年、群馬県生まれ。幼少期から中学にかけて、グアテマラやブルキナファソ、トーゴなどで過ごす。高校卒業後、タンザニアで2年半を過ごし、野生動物写真を撮り始める。英イーストアングリア大学開発学部卒業後、帰国しフリーの写真家に。南部アフリカを頻繁に訪れ、大自然の姿を写真に収め続けている。www.goyamagata.com

African Art 26 クバ族の化粧箱 “TUKULA BOX”

ここに紹介する3つの箱は、長年大切に使われてきたクバ族の化粧箱や貴重品入れである。

①W35×D17×H8cm
①W35×D17×H8cm

1番目の三日月型の箱は女性の化粧箱で、針や宝石や貴重品を納めるほかに、Camwoodという木の皮から作られる通称“トゥクラ”と呼ばれる赤い粉を入れていた。この赤い粉はクバの人にとって西欧の金にも匹敵する価値を持つ貴重なものであった。トゥクラは主としてダンスなどのときに顔や体に付ける文様を描いたり、髪に塗ったりして使われたが、装飾用にも利用され、この紫がかった赤い粉は金属容器、人物像、武器、神具などにも多く塗られている。それ以外にも、妊娠した女性、出産した女性、新生児への祝福、病人への慰謝、兵士への褒美などとして、人々に名誉を与え美しく飾るためにも使われた。通常この粉は特別な木か土製の皿の上でヤシ油から抽出されたオイルと混ぜ合わせて使われる。さらにトゥクラのもう一つ重要な点は、この粉をきつく固め陽に当てるなどしてBangotolと呼ばれるクバ族特有の儀礼用貨幣を作ることである。四角い形や幾何学文で作られたBangotolは威信のある贈り物として、結婚式や葬式の時に重要な人々に配られた。箱全体の表面には、クバ族独特の草ビロードやンチャックなどに使われているのと同じ文様が施されている。写真の、顔のデザインが施されている箱は特別なデザインで儀礼などにも使われる。この顔の部分には通常所有者の特徴を表わす独自のデザインが表現される。
②直径19×H27cm
②直径19×H27cm

2番目の大きな丸い筒型の箱は、ラフィア椰子やツルなどで作られたバスケットが原型となっていて、蓋の部分も籠のデザインと同じである。箱はバスケットを原型としながら木製の丈夫な箱に仕立て上げたものである。箱全体はクバの人々が好んで使う結び目文様で覆われていて、上蓋は開くようになっている。上に施された亀のデザインは害虫除けのおまじないである。この大きな筒型の箱には化粧道具の他いろいろな貴金属や貴重なものなども収められていたらしい。ススや手磨れなどで黒光りするこの重厚な味わいは、人々が長い間大切に使ってきた証でもあるだろう。
③W28.5×D15×H18cm
③W28.5×D15×H18cm

3番目の楕円形の箱も木製であるが、やはり原型は椰子の枝などから作られた籠である。蓋部分の取っ手は木の枝の形そのままで、原型になっている籠の姿を生き生きと伝えている。
200~300年も使われたこれら漆黒の木箱は、どっしりした重々しい風格を示しながら年月を経たその長い歴史を静かに語っているようだ。
写真提供/小川 弘さん

小川 弘さん
1977年、(株)東京かんかん設立。アフリカの美術品を中心に、アフリカ・インド・東南アジアの雑貨、テキスタイルなどを取り扱っている。著書にアフリカ美術の専門書「アフリカのかたち」。公式ウェブサイト http://www.kankan.co.jp/

Africa Deep!! 59 宗教という言葉でなんでもひとくくりにはできない

旅先で目にしたものがどういうわけかいつまでも脳裏にこびりついて離れないときがある。エジプト南部のアスワンの街で見かけた壁画がそうだった。エジプトといえば古代の神殿跡などが観光コースになっている。そういうところに保存されている壁画ももちろんすばらしいが、散歩しながらふと目に付いたいつ誰が何の目的で描いたかもわからないような、どちらかというと稚拙な感じがする絵のほうが妙に心に残ったりするものなのだ。
この壁画、よく見ると、胴体は牛で天使のような羽がついている。アスワンの街には「イスラム聖者の聖堂」と呼ばれている泥レンガでできたドーム状の墓が無数にある。それを囲む泥壁にこのような絵がいくつも描かれていた。
天使といえばキリスト教という言葉が思い浮かぶだけで、それがどうしてイスラム聖者の墓と関係しているのか、僕の乏しい知識ではまるで理解できない。イスラム教のことをいろいろ調べていて、天使が何もキリスト教の専売特許ではないことを知ったのは、ごく最近のことである。人々の魂を守り、死後の世界へと導く存在が天使だとすると、よくよく考えてみれば出発点がほぼ同じイスラム教もキリスト教もこうした共通の思想があって当然だ。
五千年前の古代エジプトではさまざまな神様が信仰されていたが、そのなかでも牡牛は崇拝を集める存在だった。僕は不勉強で知らなかったのだが、現代のエジプト人のかなりの割合の人々がコプト教を信仰している。特にアスワンをはじめとした南部に多く居住している。このコプト教というのは、古代エジプトの多神教と初期キリスト教が合体して誕生したもの。だとしたら、この牛のボディを持った天使の壁画は、いろいろな信仰のエッセンスが渾然一体となった姿なのかもしれない。
エジプトはかつてユダヤ教徒を送り出した国であり(出エジプト)、誕生して間もないキリスト教を受け入れた国であり、現在はイスラム教を主に信仰している国である。たくさんの神様や仏様を受け入れてきた日本という国を考えてみればわかるが、エジプトもそういう意味ではたいへん懐が深いところだといえるだろう。
不幸なことに、21世紀は宗教対立が戦争を引き起こす事態となってしまった。しかし、宗教が変遷してきた歴史をほんの少し振り返ってみればわかることだが、人間の唱えることに絶対なんてものは存在しない。ユーモラスな牛の天使像はそういうことも教えてくれているような気がする。
写真・文  船尾 修さん

船尾修さん
1960年神戸生まれ。写真家。1984年に初めてアフリカを訪れて以来、多様な民族や文化に魅せられ放浪旅行を繰り返し、いつのまにか写真家となる。[地球と人間の関係性]をテーマに作品を発表し続けている。第9回さがみはら写真新人賞受賞。第25回林忠彦賞受賞。第16回さがみはら写真賞受賞。著書に「アフリカ 豊穣と混沌の大陸」「循環と共存の森から~狩猟採集民ムブティ・ピグミーの知恵」「世界のともだち⑭南アフリカ共和国」「カミサマホトケサマ」「フィリピン残留日本人」など多数。元大分県立芸術文化短大非常勤講師。大分県杵築市在住。
公式ウェブサイト http://www.funaoosamu.com/