アフリカ最大の滝、そして世界三大瀑布(日本以外の方々が3つワンセットでそう呼んでいるかどうかは別として…)の一つ、ビクトリアの滝。これからの時期は1年で一番水量の多い時期となります。最盛期は4~5月。
最大幅約1700m、最も深い滝壷は落差約108mの滝に、雨季の雨を集めたザンベジ川の膨大な量の水が流れ落ち、水煙は30~50km離れたところからでも見えると言われています。
最盛期はあまりにも水量が多いため、実は滝の見学には向いていません。遊歩道を歩けば、服もカメラもびしょ濡れ間違いなしです。弊社のスタッフによると親指大の水滴が降ってくるとかこないとか。
近くで見るのに適さないこの時期のオススメは、ヘリコプターでの遊覧飛行と、滝の下流のザンベジ川でのラフティング。
このラフティング、世界でも数少ないグレード5の最高級に危険な瀬があることで知られていますが、実際事故を起こしたというニュースはほとんど聞きません。大量の水を浴び(そして飲み?)、時にはラフト(ゴムボート)の外に放り出されるのは間違いないのですが。
2011.12.26発 中央アフリカ・ザンガ・サンガ密林保護区と コンゴ・ヌアバレ・ンドキ国立公園探訪 14日間 その2
モンディカ・キャンプに別れを告げて、次なる目的地のべリ・キャンプへと向かいます。まずは中間地点のンドキ・キャンプまで、2日前に歩いて来た道のりを戻ります。森の中で寝泊まりするのも今日で3日目、皆さんだいぶ慣れて来たのでしょう、気にされる事もなく、河の中もザブザブと歩きます。

途中、ジェケ・ストップと名付けられたポイントから4駆のランドクルーザーに乗り換え、ンドキ・キャンプへ走ります。車で走る道のりは、かつて森林伐採業者が切り開いた道で、今は使われていないそうですが、一度切り開かれてしまった場所は、「二次林」と呼ばれ、その後に幾ら手を加えなかったとしても、同じ木でも生え方が原始林とは大きく異なってしまうそうです。つまり、過去に一度でも人間の手が入ってしまった森は、二度と元の姿に戻る事はないそうです。複雑な気分になりつつも、ボマサ・キャンプ到着。ここからは、小型のピローグ(丸木舟)に乗り換え、手漕ぎのみでンドキ河を上がっていきます。ンドキの森の息遣いを肌で感じながら、河を遡って森の奥へ、また奥へ。

約1時間後、河べりにピローグを止めて、再び森の中を歩き始めます。今夜の宿泊地べリ・キャンプはもう目の前です。30分ほど歩いてキャンプに到着。このべリ・キャンプは、この近くにある「バイ」と呼ばれるエリアで動物の観察/研究をしている研究者の人達も数名滞在しています。彼らは、長期滞在する人も多いので、森の中にコテージが作られていて、我々が宿泊する部屋もその中の幾つかです。夜中にマルミミゾウがやってきたりする事もあるので、高床式の造りになっています。簡素な部屋ですが、雰囲気は抜群。そうそう、森に滞在中は食事も全て持ちこむ事になるので、シンプルなものが中心になります。パンと缶詰がメインになり、新鮮な野菜などはまず食べられませんが、フルーツ類は何とか…。

この日の午後と、翌日の丸1日は、べリ・キャンプから森の中を小一時間ほど歩いたところにある「べリ・バイ」へ向かいます。この「バイ」ですが、ピグミーさん達の言葉で草原とか湿地帯を意味します。文字通り、森の中のゾウ道を歩いていると、突然目の前が開けて、広大な草原湿地帯が広がります。かつては森の中を流れる小川だったところが、長い年月をかけ、マルミミゾウがその周りを歩き回り、土を掘り返すことによって湿地帯が出来上がったそうです。地中にはミネラル分が豊富に含まれていて、マルミミゾウだけでなく、ニシローランドゴリラやシタトゥンガなど、他の動物達にとっても格好のエサ場となっているのです。

バイの入口には、シンプルな観察台が作られており、現在も毎日のように研究者の人達が、ここで動物の観察・研究を行っています。そんな彼らのお邪魔にならない程度に、我々も静かに動物観察をします。アフリカ各国のサファリツアーでも、「動物観察は自然が相手」という言い方をよくしますが、ここでは徒歩やサファリカーで動物にアプローチするわけではなく、根気よく観察台で待っているだけなので、本当に全てが運次第です。動物が一切出てこないような時は、ついウトウトとしてしまいますが、観察台周りの昆虫観察も、これはこれで味わい深い…。

やっと出てきてくれました!マルミミゾウです!!ニシローランドゴリラの群れや、シルバーバックの姿も確認出来ましたが、いかんせん距離が遠いので、なかなか写真撮影には向きません…。写真撮影を目的にされる方は、カメラの望遠レンズは最低でも500㎜ぐらいをご用意ください。他に観察できた動物はシタトゥンガ、シロクロコロブスなど、希少なボンゴが見れるかと期待していましたが、本日は残念…。

べリ・キャンプで2泊した後は、再びピローグでンドキ河を下り、最初に訪れた森の入口ボマサ・キャンプへと向かいます。全部で5泊6日の短い滞在でしたが、いよいよ、ンドキの森ともお別れです。1週間にも満たない期間でしたが、1日1日、全身で体感する『野生』は本当に充実した時間です。個人的にはこの森の滞在で、最も印象に残っている事は、野生動物の姿でも、樹々の威容でもなく、「夜は暗い」ということでした。そんな当たり前の事を忘れてしまっていたのでしょうか。背の高い木々の中で迎える森の夜は、日が落ちてからやって来ません。ふと気が付いたら、いつの間にか足元からジワジワと闇夜が迫ってくるような感覚です。湿度の高い気候も手伝ってか、身体の周りにねっとりと闇がまとわりついてくるような気さえします。「ああ、暗いという事は、こんなに怖いんだ」と、何だか子供のように夜の暗さを受け止めていました。
また、森の中では、虫の声、鳥のさえずり、木々が擦れ合う音、小動物が駆ける音、ゴリラやゾウの咆哮、本当に様々な『野生の音』が鳴っています。少しだけテントの外に出て、夜の闇の中で、じっと耳を澄ませてみると、その『野生の音』は驚くほど大音量で、終わりのない音の洪水でした。

その3へつづく
生野
タンザニア・サファリ 添乗
数日前、弊社のベテランスタッフが20数回目となるタン
セレンゲティ、ンゴロンゴロのタンザニア北部の定番コー
2011.12.23発 ケニア・サファリ・ハイライト 10日間 前編
年末年始に添乗そのものが本当に久しぶりな私が、ケニア・サファリ・ハイライト10日間に行ってきました。
12月も後半になりますと、普段なら終わっている小雨期なのですが、今年は雨神様!?が頑張りすぎているようで移動中は毎回のように雨が降っていました。雨が多いということは、そう、サバンナの草の背丈が伸びているのです。動物はいるのですが、この高くなった草が邪魔をしてしまいます。
まずは最初はアンボセリ国立公園へ。アンボセリと言ったら、キリマンジャロにゾウ。これしかないでしょう!夕方にはバシっとキリマンジャロが姿を見せてくれました。

また、オブザベーションヒルと呼ばれる展望台(そのまんまの名前ですね)で一休憩。ここで目の前の沼を見ていますと、なんとカバが歩いてるではないですか。急いで車に乗って近づいてみました。水から上がっているカバは一番危ないので静かに静かに・・・

そしてアンボセリのロッジから5分程の場所にあるマサイ村を訪問。ここでは、火の起こし方や伝統的な(漢方のような)植物の薬を教えてくれます。また牛のフンで作った家の中も見せてもらいました。その後はマサイの女性が一列に並んで歌を披露!

次はナクル湖にやってきましたが、シロサイに道を塞がれてしまう。我が道を行くですね。

後半はいよいよマサイマラへ!
後編へつづく
久世
2011.12.26発 中央アフリカ・ザンガ・サンガ密林保護区と コンゴ・ヌアバレ・ンドキ国立公園探訪 14日間 その1
2011年末、大乾期を迎えるアフリカ中央部の熱帯林を訪れるツアーの添乗へと行ってきました。約1年半ぶりの催行となった同ツアーですが、今回はコンゴ共和国/ヌアバレ・ンドキ国立公園に加え、中央アフリカ共和国/ザンガ・サンガ密林保護区も訪問し、ひたすら森の中で滞在する事で、果てしない自然のエネルギーを体感する旅でした。この地球上で原生林と呼ばれる森の80%以上に、すでに何らかの人手が入っていると言われる現在、人類の手が入っていない、本当の意味での“原始林”を訪ね、剥き出しの野生に出会える旅など、そう多くの場所が残されているわけではありません。「ンドキ=悪霊」の名を冠する、神秘の森への旅路を少しだけ振り返ってみたいと思います。

ヨーロッパ経由でアフリカ中央部に向かった私たちが降り立ったのは、カメルーン南部の大都市ヤウンデ。ここから、4WDランクルに分乗し、ひたすら東へと道を走らせます。途中から、舗装道路が赤土のダートへと変わり、ついには地図にも載っていない森林伐採会社の切り開いた道を走ります。乾期の未舗装路は、もうもうと土煙が舞い起こり、数メートル先の視界も定かでなくなってしまう悪路です。時折、猛スピードで伐採業者のトラックが土煙の中から飛び出してくるので、肝を冷やしましたが、1日半、ほぼ走りっぱなしでようやく、国境リボンゴの町へと辿り着きました。

リボンゴは、国境の役割を果たしているサンガ河に面した、森林伐採業者の為の町です。町外れには、巨大な木材加工工場が建っていて、巨大な木材を背に積んだトラックが日に何度も出発しています。この町が面しているサンガ河の対岸はコンゴ側、既に目指すンドキの森まで、あと僅かです。日本を出発してから既に4日目、長い行程でしたが、後はこのサンガ河をボートで数時間下れば、ンドキの森の入口、ボマサ・キャンプへと辿り着きます。河を下るボートは、巨大な一本の木を繰り抜いて作ったピローグ。見た目はシンプルですが、とっても頑丈です。スーツケースまで積みこんで、いざ出発。

ボマサ・キャンプに到着後、国際NGO、WCS(Wildlife Conservation Society)で、フィールド保全プロジェクトを担当する西原さんご夫妻がお出迎え。いよいよ翌日から入っていくヌアバレ・ンドキ国立公園の簡単なご説明をしていただきました。翌日からは、徒歩での森歩きになるので、この日のうちに、身の回りの簡単な荷物だけに小分けして頂き、大きなスーツケースはこのボマサ・キャンプに預けて頂きます。ボマサ・キャンプはンドキの森の為の、まさしくベースキャンプといったところで、発電機も備えている為、夜間の数時間は電子機器の充電も可能です。ですが、ここも既に森の入口、日が落ちると数メートル先も見えない闇夜が訪れます。敷地内には、結構な頻度でマルミミゾウも訪れますので、ご注意を。

翌朝からは、いよいよ森歩きに出発。本日はモンディカ・キャンプを目指して、約3時間です。森の中は木々の背も高いので、強烈な日差しが差し込んでくる事もなく、涼しく歩きやすい道のりでした。道も大きな高低差はないので、普段歩きなれている方でしたら、問題なく歩けるような道です。ところで、森の中の道ですが、これは勿論歩きやすいように人間が切り開いたもの…ではなく、全て森に住むマルミミゾウ達の通り道なのです。ゾウ道と呼ばれ、彼らが長い月日をかけ造り上げた道です。実は、このゾウ道がンドキの森そのものにとってはとても重要なのです。ある場所で果実や植物を食べたゾウは、ゾウ道を通って森の隅々までその種を運び、別の場所で糞として種を落とし、そこでゾウの糞から新たな生命が誕生する…。種の中には、一度ゾウの体内を通る事によって初めて発芽の条件を満たすものもあるそうで、全ての動・植物を含めて「ンドキの森」という1つの大きな生命体として考えた時に、その完成された自然のシステムには思わず感心せざるを得ませんでした。

モンディカ・キャンプまでの森歩きは、わずか3時間足らずでしたが、とても素晴らしいものでした。一切の人工物が無い、剥き出しの野生。すぐそばに、マルミミゾウや、ニシローランドゴリラ、動物達の息遣いを感じながら、先導してくれるピグミーさん達の案内の元、緊張感を持って歩かなければなりません。怖さと隣り合わせだからでしょうか、森の自然の美しさは、本当に神秘的でした。

モンディカ・キャンプは、ニシローランドゴリラの研究・観察の為に切り開かれたキャンプ地です。宿泊はテントになりますが、滞在する人の為に、トイレや水浴び場など、最低限の施設はきちんと整えられています。なかなか驚かされたのが、ドラム缶を半分にぶった切った上に、レンガを積んで作ったシンプルな窯。バカにしてはいけません。滞在中に、とっても美味しい焼き立てパンを食べる事が出来ました。

このキャンプから、1回に2名ずつゴリラ・トレッキングに出かけます。このあたりに生息するゴリラは大きなグループが2つあり、研究者たちの長年の努力によって「人付け」されています。(餌付けではありませんよ!)人間に慣れているので、我々の姿を見てもすぐに逃げ出してしまうという事はありませんが、それでもゴリラにストレスを与えない為に、厳格なルールが設けられています。(ゴリラを見つけてからの観察時間は1時間、7m以内には近づかない、マスク着用、フラッシュ撮影厳禁など)
また風邪をひいている、又は風邪気味の人もゴリラを見に行く事は出来ません。これは、人間とゴリラは、風邪を共有してしまう為です。我々の風邪がゴリラに伝染ってしまう事があるんですね。皆さん、くれぐれも体調管理にはお気をつけて!
添乗員は、残念ながらキャンプでお留守番だった為に、ゴリラの雄姿を目に焼き付ける事はかないませんでしたが、参加された皆さんは、全員見る事が出来たようです。
ちなみに、この周辺に生息しているゴリラの群れのリーダー:キンゴさんは、ナショナル・ジオグラフィックの表紙も飾った事があるそうです。
他にも、ボマサから駆け付けてくれた西原さんのゴリラ講座や、一緒に森を歩いての植物レクチャーなど盛りだくさんの1日でした。このキャンプに2連泊した後は、森の別の地域にあるべリ・バイへと向かいます。

その2へつづく
生野