アフリカのオフライン航空会社録2

アフリカのオフライン航空会社録の第2回目は、南アフリカ航空です。

1934年に南アフリカ政府がユニオンエアウェイズを買収したことによって、南アフリカ航空が設立されました。旧塗装の片側は英語でSAA(South African Airways)と塗装され、もう片方はアフリカーンス語でSAL(Suid-Afrikaanse Lugdiens)と記載され、旧南アフリカ国旗のカラーリングのオレンジ、白、青で塗装をされていました。
現在の塗装は、尾翼は南アフリカ国旗をモチーフにし、真っ白な機体に第1ドアあたりから「South African」とだけ塗装されていてなかなか近代的なデザインになっています。
現在ヨハネスブルグのO.R.タンボ国際空港を拠点に短距離や中距離はボーイング737NGやA320ファミリーがくまなく結び、長距離はエアバス340-300、エアバス340-600(画像1)、エアバス330-200がヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアを結んでいます。
南アフリカ航空といえば、香港で全日空やキャセイ航空から乗り継いでヨハネスブルグへ行くのが、黄金ルートでしたが、最近は北京経由という新しい選択肢もできました。フレンドリーな乗務員の方々が皆様をお待ちしておりますよ(画像2)
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東京本社・予約発券担当 深川

マリの昔話

昔昔、マリの田舎にはいたるところに川や池があってたくさんのワニが棲んでいました。ところが雨が降らなくなって数年のうちにほとんどの川や池が干上がってしまいました。

途方にくれていたワニのところに村人が通りがかりました。
村人「ワニさん、どうしたんだい?」
ワニ「水が全く無くなってしまって、どうしていいかわからないんだ。」
村人「可愛そうに。それならこの先の川まで連れて行ってあげてもいいよ。ただし、危ないからその大きい口と尻尾はヒモで縛るらせてもらうよ」
ワニは同意して、口と尻尾をヒモで縛られ、村人はよっこらしょと
ワニを頭にかついで、川まで運びました。
川に到着すると、ワニを川岸で下ろそうとします。
するとワニは、「おいおい。水のあるところまで連れて行っておくれよ。」と言うので
水の中に少し進み、ワニを下ろそうとすると、「ここじゃまだ水が十分じゃないよ。もう少し深いところまで連れて行っておくれ」。
素直な村人は自分の体が上半身まで浸かるところまでワニを運んであげました。そこで村人がヒモを解いたとたん、ワニが言いました。
「ずいぶんと長いこと、水のないところにいて何も食べてなくてお腹が空いて仕方ないんだ。どうか食べさせておくれよ」
村人は怒って、そこでワニと議論になりました。
そこへ水を飲みにやってきたウサギが話しかけました。
これまでの経緯をウサギに話したところ、ウサギが言いました。
「うーん、人が自分より大きなワニをこんなところまで運んできたなんてとうてい考えられない。それを証明するために、もう一度運んでいるところ見せてくれないか」
ワニも村人も同意し、ワニの口と尻尾にもう一度ヒモを縛り、同じ場所まで村人はワニを運びました。
到着すると、ウサギは村人とワニに言いました。
「さあ、これでおしまい。村人よ、ワニを大切な食糧として村に持って帰るがいい。ワニよ、お前は助けてもらった恩を忘れて、村人を食べようとした罰だ。」
ヒモを縛られて動けなくなったワニは、もうどうすることも出来ませんでした。村人はワニは食べましたが、これ以降ウサギを食べることは一切なかったそうです。
東京本社 KQ
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サバンナの嫌われ者!? 「ハイエナ」

ハイエナと聞くと、「サバンナの掃除屋」の異名を取り、あまり人気の無い動物の一つかもしれません。

ただ、個人的には、サファリで見かける好きな動物のTOP3に入ります。理由は、実はよく見ると、案外にかわいい顔をしているからです(笑)
ハイエナは、別名タテガミイヌとも呼ばれ、一見、どちらかというとイヌに近い風貌をしていますが、生物分類上、ネコ目、ネコ亜目のハイエナ科に属し、同じネコ亜目のジャコウネコ科が最も近縁となっています。
現在確認されている限りでは、ハイエナは4種(ブチハイエナ、カッショクハイエナ、シマハイエナ、アードウルフ)で、アフリカ大陸のみならず、中東、インド、ロシアに広く分布する種もいます。
写真のハイエナ(タンザニアのンゴロンゴロ自然保護区で撮影)は、サハラ砂漠以南のアフリカに分布する、ブチハイエナです。死肉を漁るイメージの強い彼等ですが、実は、ブチハイエナは体が大きく(特にメスの方が大きい)、無尽蔵のスタミナで積極的に狩りも行い、成功率は、ライオンより上だと言われています。
また、掃除屋と呼ばれる所以は、強靭なアゴを持っているため、他の肉食獣が食べる事のできない皮や、大きな骨もかみ砕いて平らげてしまうためです。そのため、彼らの排泄物は白く、一目で識別できます。
人間界では、高級食材とされる事もある骨髄まで余す事なく食べるとは、何ともグルメな動物ではないでしょうか。掃除屋ではなく、「サバンナの美食家」とでも呼んで貰えると、またイメージも変わるかもしれませんね。
サファリに出掛けて、ハイエナに出会う機会があれば、是非、双眼鏡でも使って、じっくりと顔を観察してみて下さい。きっと好きになるはずです。
大阪事務所 荒木
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タンザニアの移動販売アイスクリーム屋さん

夏が来ると思い出すのが、タンザニアの移動販売アイスクリーム屋さん。

車ではなく、自転車で販売に来ます。前かごの部分がクーラーボックスになっています。アイス売りのお兄さんがペダルを漕ぐと「きらきら星」などの明るいメロディが流れます。この音楽、チープな音ですが耳から離れません。メロディが聞こえると犬のごとく部屋から飛び出し…「買いまーす!」
ボックス内を覗いて選びます。アイスキャンデー、アイスクリーム、凍ったジュースもあったような…。
実はスーパーでも同じアイスが売られているのですが、あえて自転車アイス屋さんから買っていました。出会った時の嬉しさも手伝って、美味しさ2割増しです。
ところで、このアイス会社はタンザニアの大企業。ジュース、水、パンなどの食料から輸送、不動産、ザンジバルとダルエスサラームを結ぶフェリー、はたまたサッカーチームも!経営しています。近隣7か国とも取引があるとのこと。どこかでこのアイスに出会ったら是非!ご賞味ください。
大阪営業所 歌津
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サハラ砂漠に落ちた雷で作られる「雷管石」

このところ、毎年のように夏を騒がせる「ゲリラ雷雨」。落雷で亡くなる人も年々増えているようで、遠くに雷の音が聞こえただけでも注意しなければならなくなってきました。

“雨が全く降らない”というイメージのある砂漠でも、イメージに反して年に数回は大雨が降ります。さらにイメージに反して、激しい雨は砂が水を吸い込む許容量を簡単にオーバーし、鉄砲水となってオアシスに暮らす人々に被害を及ぼすこともあります。また、激しい雨は時に雷をともない、もちろん砂漠にも雷は落ちます。
激しい雷が砂漠に落ちるとどうなるのでしょうか?
「地面に雷が落ちたら、人も、動物も、木や草もないのだから、ただそれだけのことで、何事も起こらないに決まってるでしょ?!」、普通はそう考えるでしょう。ところが、サハラ砂漠などで落雷があると、石英の多い砂が6億ボルト(!)もの落雷のエネルギーで溶解し、電流が流れた砂の部分が通路のようになって、その周辺の砂が流れた電流を包むかのような、管状にガラス化した石ができるのです。これは砂漠の表面から地中、縦方向に管状の石ができます。大きさはまちまちですが、この石は『雷管石』あるいは『Fulgurites』と呼ばれています。
写真は私がエジプトのグレート・サンド・シーで見つけたものです。他にもここでしか見つからない、持ち出し禁止の天然ガラス『シリカ』などが落ちている地域なのですが、私としてはこちらの方に興味がありました。砂漠のエキスパートであるドライバーたち曰く、「ラクダのおしっこ」(私も最初は信じていました 笑)。
形状は様々。比較的まっすぐな管状のものや、枝状に分かれた形状のものなど、それぞれ不思議な形状をしています。枝分かれする場合は、ちょうど木の根のように深いところが枝に分かれる形になります。管の内部はヒダになったり、無数の気泡ができていたりします。
気泡は石英が溶融した際に発生したガスによるもので、雷管石の特徴です。石英の溶解温度は1710℃だそうで、この温度をはるかに超える熱が発生しなければ、このような石はできないとか。雷の一瞬のエネルギーには、この温度をはるかに超える高温を発生させるエネルギーがあるということですね。発見される場所は、主にサハラ砂漠、アメリカ西海岸などらしいですが、実は日本でも発見されているとのこと。しかもなぜか北海道で。
サハラ砂漠、特に岩山の少ない砂丘地帯に足を運ばれた際には、是非探してみてください。この石は持ち帰りOKですので。
東京本社 羽鳥
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