世界遺産タッシリ・ナジェール岩絵トレック 11日間

タッシリナジェールはサハラ砂漠の中央部におよそ800kmにわたって連なる黒い台地です。あたかも月面を思わせるその荒涼とした世界の隅々に先史時代の壁画が残されています。

風と水に激しく浸食された台地上では、奇岩が森のようになっています。または果てしなく岩の絨毯が広がり、断層がむき出しにされ、涸川がいくつもの谷を形作っています。この生き物にとって過酷な世界にはかつては氷河が覆っていた時代があり、熱帯雨林が広がった時代があり、草原だった時代があり、多くの人の賑やかな声が聞こえた時代がありました。
壁画は古いもので新石器時代まで遡るものも見られますが、数千年もの間、壁画は描かれ続け、気候の変化にともなう動植物の変化、生活様式の変化、感性(デザイン)の変化を辿ることができます。
肉体美や装飾を描いたもの、戦争を描いたもの、家族の愛を描いたもの、あるいは神のようなもの、ひどく抽象的で分か らないものと、、テーマは本当に様々。
一時期よりトゥアレグの祖先が登場し始め、ガイドの説明に熱が入ります。ターバンを巻いて昔ながらの姿をしているガイドの姿を見ていると、数千年の時間なんて自分たちの思っているほど長い時間ではないのではという気がしてきます。街から遠く離れて彼らと寝食をともにしていると、壁画に描かれた世界に迷い込んだような錯覚に陥ります。これぞまさにタイムスリップです。
自然の移り変わり、人の繁栄と衰退を目の当たりにする壮大な時間旅行、これは面白いです。
大阪営業所 有冨
世界遺産 タッシリ・ナジェール岩画トレック 11日間

吉田遠志さんの絵本

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最近の癒しグッズ(?)は、この絵本。
版画家の吉田遠志さんのシリーズ作です。
柔らかいタッチ、優しい色使いで一頭、一頭、隅々まで丁寧に描かれており、躍動感にあふれています。

また遠景のシーンも、自分がサバンナにいる…!そよ風に吹かれている!ような気持になるから不思議です。
命がけで子を守り、群れを守り…試練に立ち向かっていく動物たちの姿が、静かに心を打ちます。
子ども向けの絵本ですが、大人でも心に響くシーンやフレーズも。
ぜひ、ご一読ください。
大阪営業所 歌津

ケニア北部トゥルカナ湖畔

アフリカは広い!奥が深い!そこで、アフリカ大好きスタッフたちの
本音に迫ります。今回のテーマは・・・、

『アフリカで一番好きなところは?』
==ケニア北部トゥルカナ湖畔==
ケニア北部の最辺境に位置するトゥルカナ湖。面積は琵琶湖の約10倍、砂漠にある湖として世界最大の湖で、その色から「翡翠の海」とも呼ばれています。40℃を軽く超える気温、常に熱風が吹き荒れるケニアで最も気候の厳しい地域ですが、動植物も人も風景も壮絶なまでに美しく、湖畔には、漆黒の肌をした長身のトゥルカナ人が暮らしています。故あってこの辺鄙な場所で青春の数年を過ごした、私のアフリカで一番好きな場所です。
BY 東京本社 羽鳥
~火山岩に覆われた荒野の只中に広がる茫漠たるトゥルカナ湖~
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アフリカ人初のノーベル文学賞受賞者ウォレ・ショインカ

今回は、アーティストではないですが、
アフリカ人初のノーベル文学賞受賞者、
ウォレ・ショインカをご紹介します。

1934年ナイジェリア生まれの、詩人でもあり劇作家。
1986年にアフリカ人としては、初めてノーベル文学賞を受賞し、
また、小説や他の分野でも非凡な才能を発揮しています。
ナイジェリアでは、
強盗に襲われても顔を見せれば、強盗が恐れをなして逃げていく
人物が二人いたとい言われています。
一人目は、アフリカを代表するレジェンドアーティストの
フェラ・クティと、このウォレ・ショインカです。
彼が人々に畏敬の念で見られたのには、作家の面だけではなく、
彼のアグレッシブな政治運動のためです。
「沈黙は死」と、不正選挙に激怒してラジオ局を乗っ取ったり、
67年には、内戦について当時の軍事政権に異を唱えて、2年間に渡り投獄されます。また、97年には軍事政権から国家反逆罪で追われる事に。
2009年に南アフリカで、彼を取り上げたドキュメンタリー映画「森のこども ウォレ・ショインカ」が制作されています。
日本では、シネマアフリカさんが、2010年に上映されています。
不定期に過去の作品も上映されているようなので、興味をお持ちの方はチェックしてみて下さい。
http://www.cinemaafrica.com/?p=476
大阪営業所 荒木

エアコン付きの大型バスも!スーダンの乗り物

スーダンの乗り物といえば、過酷な列車ということでバックパッカーに人気?な、ハルツーム~ワディハルファ間の列車!という方もいるでしょう。

ところが今は綺麗に舗装されて、エアコン付きの中国製大型バスで移動ができてしまうのです!
砂漠の中の1本の道路を延々と走ります。早朝とういうか、真夜中に出発し、昼過ぎには終点に着いてしまう。アフリカによくありがちな、朝早すぎてなかなか辛いタイムスケジュールですが(笑)
もう1つスーダンの有名な乗り物といえば、スーダン~エジプト間のナイル川を往復している船です。これは定員300名ほどの船に700名ほど乗り込みます。
週に1往復しかしていないので、ものすごい荷物と人です。エジプトに出稼ぎに行く人は船の中でお店を広げ始めます。もちろん通路で・・・
もし、行かれる方がいましたら、早く乗船し自分の場所を確保することを強くお薦めします!
ほぼ1日缶詰にされ、足の踏み場もないほどの混雑ですが、陽気でホスピタリティ溢れるスーダン人のおかげで非常に楽しいものです。途中、船の上からエジプトのアブ・シンベル神殿を見ることも出来ちゃいます!
朝の5時頃にコーランが大音量で船内に流れてびっくりして起きましたが、お祈りするスペースがないのか、皆さんお祈りしていませんでした。
by 菊地 佑介