アラビア語で半分半分という意味を持つ、モロッコのカフェオレ 「ヌスヌス」

すっかり秋らしくなり、朝晩は少し寒く感じるようになりましたね。いよいよ秋本番、そして冬へ、といった感じでしょうか。
常夏の大陸、というイメージのあるアフリカでも、赤道から遠く離れた場所もありますし、標高が高いために日中でもさほど暑くない場所もあります。雨は日本ほど多く降りませんが、気候の変化が日本に近いモロッコでは、同じように秋を迎え、これから冬に向かおうとしています。モロッコでもアトラス山中などでは、冬にはかなり雪が積ります。
写真はモロッコのヌスヌス(アラビア語で「半分半分」という意味)。コーヒー半分、ミルク半分でヌスヌス。早い話がただのカフェオレ。ものすごく甘いと言いますか、砂糖をたっぷり入れて甘くして飲むと美味しい飲み物です。
モロッコの秋から冬、寒い日には温かいこのヌスヌスの美味しさが倍増します。特に寒さ厳しいアトラス山中では、ドライブイン&茶屋兼お土産屋さんで飲むこのヌスヌスが絶品です。

日本にもモロッコ料理屋さんはたくさんありますが、モロッコといえばミントティーで、このヌスヌスが出てくるお店はまずないでしょう。
これからの時期にモロッコを訪れる方は、ぜひこのヌスヌスを味わってみて下さい。
モロッコのツアー一覧はこちら。

タンザニア、ザンジバルの海上レストラン 「The Rock」

タンザニア、ザンジバルの東海岸Ras Michamvi(ミチャンビ岬)の近くにあるレストラン「The Rock」。かろうじて波による侵食を逃れているかつてはサンゴだった岩の上に、10人も入ればいっぱいになってしまう小さなレストランが建っています。
満潮の時は、食材を運ぶのも、お客さんがたどり着くのもひと苦労。でもこのロケーション、苦労しても足を運んでしまいますよね~!
海岸線をしばらく南下すると、ザンジバル屈指の美しさを誇るPAJE BEACHにたどり着きますが、このPAJE BEACHに日本人の三浦砂織さんがオーナーの「PARADISE BEACH BUNGALOWS」があります。素朴ですが清潔な宿泊施設と砂織さんの笑顔、美味しい料理を求めて、日本人はもちろん、欧米の旅行者も訪れる人気のバンガローです。

7、8月のザンジバルは、通常は北東か南西の風となる貿易風が拮抗して南寄りの風となり、海が荒れ、シュノーケリングなどにはあまり向かない時期になりますが、海は美しいまま。動物ばかりではない、タンザニアの奥深いスワヒリ文化と美しいビーチを楽しみに、ぜひザンジバルに足を運んでみてください!
では皆様、良い週末を!

東京都内でエチオピア料理を体験!「アフリカ料理を食べる会」

「アフリカ料理を食べる会」なるものを企画しまして、先日弊社スタッフとお客様とで東京都内のアフリカ料理のお店に行ってきました。
アフリカ料理のお店は、日本人向けに少々洗練されたお店から、日本に暮らすアフリカ各国の人々が集うディープなお店まで様々ありますが、初回ということでとっつきやすく、店舗数も多い”エチオピア料理”をチョイスしました。
お邪魔したお店は「SAFARI」。東京都港区赤坂にある、メインはエチオピア料理ですが、東~北アフリカの料理やおつまみが食べられるお店です。
店主のワンダサン(エチオピア出身)は、現在は閉店してしまった都内で一番古かったアフリカン・レストラン、「ローズ・ド・サハラ」で十数年働いていた方で、メニューもその当時のものを踏襲しています。
エチオピア料理といえば、インジェラを抜きにしては語れませんが、インジェラを作るためには仕込みに時間が掛かるため、インジェラをご希望の場合は数日前に予約が必要になります。
弊社スタッフも、やはり皆さんにインジェラを味わっていただきたい!と事前にワンダサンにお願いして、準備していただきました。
タスカーやカサブランカなどのアフリカのビールやワインを飲みながら味わう、ワンダさんお手製のインジェラは、弊社スタッフも懐かしさがこみ上げてくるほど、エチオピアローカルの味付けがなされていました。
東京都内や近郊にお住まいのお方、是非足を運んでエチオピアの味を体験してみてください!
エチオピアを訪問された方ならご存知の、ハニーワイン(本国のものとはちょっと違いますが)も飲めます!

アフリカ料理のお店 サファリ

北アフリカ、サハラ砂漠のベドウィンが飲むミントティーの淹れ方

昨日の話題の続き・・・
せっかくなので、ミントティーの淹れ方をご紹介します。日本で販売している材料でも簡単に淹れることができます。淹れ方は地域・人によって違いますが、今回はモロッコスタイルをご紹介します。
■材料

★中国産の緑茶適量
茶葉は、「ガンパウダー」と呼ばれる丸くて小さい茶葉をよく使います。日本で売られているものは平水珠茶(ピンシュイヂューチャア/へいすいたまちゃ)。紅茶でも代用できますが、全く味が変わってしまいます。
★フレッシュミント ひとつかみ(20cm長さのものを7~8本、実際は適当)
★角砂糖 適量(お好みで)
※モロッコでは、円錐形の大きな砂糖の塊をハンマーで割って使ったりします。
■淹れ方
①ポットに熱湯を入れ1分ほどポットを温め、お湯を捨てる。茶葉を入れてさらに少量の熱湯を入れ、一回お湯を捨てる。
②フレッシュミント、角砂糖を入れる。
③高い位置から熱湯を入れる。
④フタをせず、しばらく火にかける。
⑤茶葉が開いたら、まず1杯分だけグラスに注ぎ、ポットに戻す。これを2回繰り返し、高いところから人数分コップに注ぐ。
※グラスにフレッシュミントを入れるか、入れないかはお好みで。もちろん入れるとミントの香りが更に引き立ちます。
※砂糖は、はじめからポットに入れるのではなく、後からグラスに入れてもOKです。
コップに数回注ぐのは、中の葉が混ざるため。
美味しく淹れるポイントは、高いところからジャバジャバ注ぐこと。
これで、泡立ちますが香りもたちます。
甘さはお好みによって調節を。
フレッシュミントを長めに火にかけると、苦味が気にならなくなります。
是非、お試しを。
因みに砂漠のベドウィンの人たちは、ドライミントを使って、お茶と一緒に煮立ててしまいます。苦味が強いですが、砂糖を多めに入れると非常に美味しいです。ベドウィン・スタイルであれば、ホーローのポットを直接炭火の上に置いて煮立ててしまうと、雰囲気が出ます。野外向きですね。

北アフリカ、サハラ砂漠で飲まれる伝統的なミントティー

「アフリカは暑い!」と想像される方が多いとは思いますが、多くの場所は湿度が低く、また標高の高い場所も多いので、意外に過ごしやすい土地の方が多いくらいです。もちろん、時期によって気温が極端に高くなる場所もあり、特に日本の夏の時期のサハラ砂漠の日中の暑さは、非常に厳しいものがあります。一般的な意味での”快適な”旅行をするのが難しいため、弊社では気候がマイルドになる秋~冬の時期をメインにサハラへのツアーを企画しています。
乾燥しているものの気温が上がる砂漠では、のどが渇いても水をがぶ飲みする地元の方をまず見かけません。多くの方はミントティーを飲んでいます。ミントには直接体温を下げ、気分を爽快にし、また交感神経の興奮を抑える効果もありますので、ミントティーという形で水分を摂る事によって交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。
人によって色々言い回しは違うようですが、ミントティーをよく飲むサハラの人達には、1杯2杯と飲みついでいくに従って味が変わっていく様子を表現した、ミントティーに関することわざがあります。

一杯目は人生のようになめらかに
二杯目は愛と同じ程に強く
三杯目は死のように苦い
日本の夏でもミントティーの効果は絶大ですので、夏バテ防止に今からご準備いただいても良いかもしれません。
砂漠ツアーの一覧はこちら。