ドバイ空港での食事

ドバイ空港にて、エミレーツ航空同士の乗り継ぎで、トランジットの時間が4時間以上ある場合、サービスで食事がつきます。ハンバーガー、ピザ、フィッシュ&チップスなと、いくつか選べますが、こちらはタイカレー。Wi-Fiが入りやすい場所にあるので、私のお気に入りです。
~現在、東南部オーバーランドツアー60日間に添乗中のスタッフ羽鳥より

川嵜夫妻ケニア・タンザニア新婚旅行

2007年4月24日出発のハネムーン手配旅行で、ケニア、タンザニア、ドバイに行かれた川嵜様ご夫妻からのレポートです。

私たち二人は旅行が大好きで、今まで色々な所へ行きましたがアフリカは未踏の地。普段行けるところは魅力がないし、堂々と長期で休める絶好のチャンスなので、新婚旅行にアフリカは即決でした。
でもアフリカといっても広く、どこへ行ったらいいのかわからないので「野生の動物がみたい!」という希望のもとに、いつか行こうと前からパンフレットを購読していた道祖神さんに旅行を組み立ててもらいました。
出発は結婚式の2日後、その間会社に出勤や旅行の準備でほとんど睡眠不足で飛行機に乗り込んだため、行きの飛行機の中はほとんど記憶にありません(笑)
1. ナクル湖へ(サロバ・ライオン・ヒル泊)
ナイロビに到着後、少し雨がぱらついていたのでちょっと残念でした。出迎えてくれた現地ガイドのジョセフさんと3.5時間のドライブでナクル湖へ。ナクル湖に到着すると、湖の縁がピンク一色!何だろうと思っていたらフラミンゴの群れでした!!フラミンゴが見られると思っていなかったので、すごく感激しました!
湖の近くにはサイ、キリン、ハイエナ、シマウマ、ジャッカル・・・あちこちに動物がいて興奮していると、いつの間にか大きな虹が!!雨に感謝!虹の中のサイやシマウマ、フラミンゴ、とても幻想的でした。
01-01 01-02 01-03

2. ナクル湖からマサイ・マラの道中
ナクル湖からマサイ・マラは7時間以上のドライブ。飛行機で移動することも出来るそうですが、陸路で村や街並みを楽しみながらもオススメということで専用の車で長時間ドライブです。道中は畑仕事をする女性、洋服屋さん(?) 何かイベントがあるのか同じ方向に歩いている人たち、ゾウの頭蓋骨(?)らしき骨が落ちていたり・・・とても楽しかったです。
02-01 02-02 02-03

ビッグプロブレム!?
マサイ・マラのオロナナロッジに近づいた頃、ガイドのジョセフさんの様子がおかしくなってきました。話しかけても無視、車内に何となく緊迫感が。すれ違うマサイの人たちが何やら叫んでいたり、バイクで追いかけて来たり、最後はマサイに囲まれ車もストップ。マサイに車のキーまで奪われてしまいました。みんな石を持って殺気立っていました。私たちはここで死ぬかも、殺されちゃうかも・・・と不安でいっぱいの中、ジョセフさんが振り返り、私たちに「ビッグプロブレム!」と何度も言いました。今思えばここは「ノープロブレム」と答えて欲しかったところです(笑)。
私が半袖を着ていたので、主人が心配して肌をなるだけ露出しないよう「羽織って」と上着をくれました。いまでもこの緊迫した雰囲気の中の主人の優しさは頼もしく思います。
現地語で何を話していたのかわかりませんが、言い争っている人が顔のハエを払った仕草で何故か「私たちは大丈夫だ」と確信しました。
マサイの一人が英語で私たちに説明をしてくれました。何でも彼らの大事な家畜の山羊を車で引いてしまったそうです。そしてジョセフさんは逃げてしまったそうです。
「あなたたちは関係ない、悪いのはこのガイドだ!」と言って、ガイドを人質に取り、私たちはホテルまで送り届けてくれました。
今までの経験だと、お金を持っている旅行者の私たちに高額なお金を請求するところを、問題のあるガイドだけ連れ去り、私たちを解放したマサイの真摯な態度に感動しました。
ホテルで心配して待っているとジョセフさんが帰ってきました。2000円払って解決したそうです。たった2000円!?と気が抜けてしまいました。でも金額ではなく、山羊がとても大事な生活の一部なのですね。
何故次々と行く手をマサイが現れたのか不思議に思っていましたが、マサイも携帯電話で連絡を取り合っていたみたいです。世界は着実に進化している!
03-01

3. マサイ・マラ(オロナナ泊)
ロッジに着くと、宿の方々がとても親切に出迎えてくれました。オロナナは14テントしかない高級ロッジ。テントと言ってもテントとは思えないほど素敵な部屋で、テントのすぐ側にマラ川があり、カバが住んでいて時々ブォーという貫禄のある鳴き声がします。
夕食はフランス料理のようで、味も最高に美味しかったです。デザートタイムになると、歌を歌いながらシェフやスタッフ、マサイの方々がホールケーキを持って来てくれました。私たちも誘われみんなで楽しく踊ってお祝いしてもらいました!とても楽しい一時でした。
04-01 04-02 04-03

翌日はジョセフさんの提案で、ランチを持って1日中サファリ!
一番期待していたのはライオンとチーター。期待を膨らませていざこの目で見られたときは私たちよりもジョセフさんが一番興奮していました(笑)。私たちに見せなきゃという思いが強かったのでしょうね。ライオン、チーターを実際に見て感じたことは、意外にも平和でゆったりとした時間が流れていること。チーターなんか欠伸してずっとゴロゴロしていました。
一番感動したのはキリンが群れで移動しているところ。圧巻でした!
高級食材のホロホロ鶏も普通に歩いている!ハイエナの赤ちゃん、マングース、ハゲタカ等動物園やテレビでしか見たことのない動物がたくさん!
獲物の取り合い、争いも見られましたが平和な時間が流れていました。
05-01 05-02 05-03 05-04 05-05 05-06

ランチは大草原の中にテーブルとイスをセットしてサファリピクニック!
どこまでも続く大草原の中、人生で最高のピクニックでした!
1日中サファリなので、もちろんトイレも大草原の中。ハイエナが去る後ろ姿を見ながら「大丈夫なのかな?」と不安で常にキョロキョロしながらです(笑)
車に乗っているとジョセフさんが慌てて車の窓を閉めました。そこにいたのは「ブラックマンバ」。猛毒のヘビだそうです。平和だなと感じる一方、常に危険と隣り合わせだと実感させられました。
06-01 06-02 06-03

サファリ3日目はマサイの村を訪ねました。
マサイの女性達と歌ったり、一緒に火をおこしたり、子供達とふれ合ったり、お互いに質問をし合ったりしました。マサイの女性は家を作るそうです。「出来る?」と聞かれたことの何一つ私はできませんでした。いろんな事に感動させられっぱなしでした。マサイと貴重な一時を過ごすことが出来ました。
再びマサイ・マラからナイロビに向かいケニアの最終日、旅を終える頃にはガイドのジョセフさんと親密になり、ジョセフさんの奥さんとも電話で話をして、次に来るときはジョセフさんのお家でホームステイしよう!なんて話をして、ジョセフさんのご家族の写真をお土産にいただきました。
私たちを「カワサキ!」と呼び捨てにして、自分のことは「ジョセフさんは~」とさん付けにしていたジョセフさん、今ではFacebookでお友達です。
07-01 07-02 07-03

ザンジバル(パラダイスビーチバンガロー泊)
セスナのような小さな飛行機で着いたザンジバル。宿のオーナーさんは日本人なので安心です。目の前は綺麗な白浜のビーチ。部屋の目の前がビーチなので、本やカメラを持ち込んで、海辺でボーッとしたり居眠りしたりとゆっくり過ごしました。
私たちが新婚旅行だと言うと、現地の従業員の人が、ビーチにテーブルとイスを置き、そこで夕食をと提案してくれました。葉っぱや花で綺麗に飾り、料理を一品ずつ運んでくれました。星空の下、ろうそくの明かりで食べるディナー。本当に素晴らしかった!!
ただ昼に夕食の分を注文したのですが、たくさん食べる主人は量が足りず、追加注文が出来なかったので私の分を少しあげました。それでも足りず、後は持ってきたお菓子を二人で漁って食べました。お腹は満たされなかったけど、心はいっぱい満たされました♪
次の日はオプショナルツアーを申し込みたかったのですが、申し込みが夜遅かったので難しいと言うことであきらめてのんびりすることにしました。
二人で海を眺めて何時間もボーッと・・・すると女性が袋を持って海を行ったり来たり。素敵な光景でした。後で聞いたら海草を採っていたそうです。
やることがないので、宿にあったサッカーボールで遊ぶことにしました。サッカーボールでビーチバレーをしていると従業員の男の子がやってきて一緒に参加。私は左手の薬指を突き指してしまい、しばらく結婚指輪が抜けなくなりました(笑)。
その日の夜は停電。真っ暗でシャワーも浴びられず、着替えも歯磨きも手探り状態。どこに何があるかわからないまま二人で大笑いしながら寝ました。
パラダイスビーチバンガローを去るときに、村長さんが挨拶に来ていただき、みんなで一緒に写真を撮りました。私と主人の間に居る子が一緒にサッカーをしたりビーチバレーをしたりして遊んだ子です。
08-02 08-03 08-04 08-05 08-06 08-01

ストーンタウン(テンボ・ハウス泊)
世界遺産のストーンタウンもオプショナルツアーを頼んで散策しました。説明が英語であまり解りませんでしたが、珊瑚から造られたという建物の街並みが素晴らしかったです。ザンジバルはスパイスアイランドとも呼ばれていてあらゆるスパイスがあるそうです。市場に行くとたくさんのスパイス、顔の2倍ぐらいあるバナナ、赤いバナナ等がありとても楽しかったです。試しに赤いバナナを買ってみましたが、残念ながら美味しくなかったです。
昼はホテルのインドカレーを食べました。ものすごく美味しくて感動しました!夜は近くの中華レストランに行きましたがここも美味しかったです!
09-01 09-02 09-03

ドバイ(ロイヤルミラージュ泊)
乗り継ぎついでに最後にドバイに寄りました。ここに寄って良かったと思います。アフリカでは快適でしたが、お湯が出なかったり、寒かったりと体が少々疲れていました。ロイヤルミラージュはとてもゴージャスなホテルで、旅の最後を締めくくりとして最高でした!!
朝食も美味しいし、ショッピングもたくさんしました。人に会わない造りになっているようで、滞在中ほとんど人に会うことはありませんでした。部屋を出るとすぐビーチなのですが、灼熱のように暑くて5分も居られませんでした。
砂漠ツアーにも行きました。本物の砂漠を見たのは初めてだったので感動しました。ラクダに乗ったり、ベリーダンスを見たり、夕日がとっても綺麗で、それに映える砂紋がとっても綺麗でした。
10-01 10-02 10-03 10-04 10-05 10-06

旅を終えて
旅行から帰り、2人とも少々弱っていました。私は微熱と湿疹、主人は蕁麻疹。
どうやら食べ物が原因らしいのですが、思い当たるのはザンジバルで停電のあった次の日の朝食。冷蔵庫も停電していたはずなのでそこで出てきたジュースとかが怪しかったです。でも大したことはなく、2人とも帰国の翌日から元気に出勤しました。
道祖神の羽鳥さんにお礼の連絡をしました。その症状を話すとおそらく食べ物でしょう、マサイであった事件を話すと「大丈夫だったでしょう?」とあっさり。
色々な心配をしていたのが馬鹿らしくなりました。確かに大丈夫だったので(笑)。
オロナナでのビッグサプライズのケーキ&ダンスは羽鳥さんが仕組んでくれたとの事。
素晴らしい旅にしていただき、心から感謝しました。
旅の途中から私たち夫婦は「羽鳥さん」に興味を持ち、その羽鳥さんも今ではFacebookでお友達、毎年旅行博で子供と写真を撮るのを楽しみにしています。
旅を終えて2人で心に決めたこと。それはいつか子供ができたらまたアフリカに連れてこよう、檻に入れられた動物ではなく野生動物を生で見せたい。現在息子は3歳、あれから6年経った今でも同じ夢を語っています。
その想いを持ちながらいつか行こうと、息子には値段の載った動物の絵本として、道祖神さんのパンフレットを家族みんなで愛読しています。
11-01 11-02 11-03

※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。

壮大なタンザニア・サファリ 12日間 後編

2011年9月17日出発、壮大なタンザニア サファリ 12日間に参加された戸田 克之さんからのレポート 後編です。
“ビッグファイブ”と云うのは聞いたことがあった。今回のツアーでは、探すのに苦労することなく割と早い時点で結構それぞれを近くで見ることが出来て、「やったー、ビッグファイブ制覇!!」と、ある種のミーハー的満足感があった。が、その昔ヨーロッパのお金持ち達が、サバンナにやって来てハンティングを楽しみ、その倒しがいのある動物5種のことを言うのだと聞いて少し複雑な気持ちになった。選ばれし動物たちもさぞ迷惑だったに違いない。
日本を出発する前、オプションでの“マサイ村訪問”希望は、私一人だけと聞いていた。ほかのオプション(オルドバイ峡谷見学)希望者と別コースに分かれて行くことになるらしい。ドライバーが村まで送ってくれて、2~3時間したら迎えに来てくれるだろうという。・・・ということは、たった私一人だけで村に放り込まれて「じゃあね~っ」て、ことだよね。ツアー紹介文には、英語通じますと書いてあったが、私にはほとんど意味をなさない・・・。スワヒリ語、もっと無理。さて、う~ん、村で何をどうしよう。優しく出迎えてくれるのかな~?・・・身ぐるみ剥されて、バッグやカメラ盗られて、枯れ枝で囲われた村の門からポイってか!・・・一人では抵抗できないし、やっぱりキャンセル?・・・でも、メッチャ興味あるし・・・かの有名なマサイ族(カメラ向けると、魂盗られると信じて拒絶し槍もって追いかけてくるらしい・・・と、少し前に教えられた!!)怖いけど張り合ってみたいし・・・。二度とチャンスはないだろうから、やっぱり後悔しないためにも一大決心し行くことにした。でも、遺書は書き忘れた。
06 07 08

神は、私に救いの手を伸べてくれた。当日になって、ツアーグループのうち3人が、同行してくれることになった。おまけに、ドライバーのT氏も帰るまで車で待っていてくれるという。「いや~、ハハハ!」
村の入り口で出迎えてくれた青年“ニナ”(写真の強面の大きな剣を持った人・・・恐れていたことが起きてしまうのか!?)が仕切ってくれるという。彼は、大学を出ていて村長の代理とのこと。村の住民は120人、男性は全員赤の衣装、女性は青で統一されている。始まりは、ブー、ブーと筒(寸切りしただけの塩ビ管!!)を吹く音楽で足踏みする大勢の人の歓迎の踊り。その後続けて周知・恒例のマサイのハイジャンプ、勿論お前もやれと言われ張り合ってみるが敵うものではなかった。自分では結構飛べたほうだと思っている(自己満足)。
飛ぶ時に手荷物のバッグが邪魔になるので、ニナに持って欲しいと渡すと、すかさずドライバーのT氏が割って入り「俺が持つ、渡せ」とニナから取り上げた。ガイドとセキュリティーを預かるドライバーの行為に、プロの気概を感じさせられた。でもニナには、気まずい思いをさせてしまった、私の軽率な行為が故に。
09 10 11

村の中は生活ゴミひとつなく家畜のフンも葉っぱも落ちていない、不自然なほど整然としていて綺麗だ。家畜の臭いもほとんど気にならないぐらい。観光案内で生計を立てている村だからなのか、ゴミが出るほどの物資を持たない・持てないからなのか、まるで生活感がない。乾季故か牛のフンで塗られた家は予想に反して臭わなかったし、かなり古く見えた。“この村”は、彼らの”職場“であって、実生活の村は他にあるのかな?
我々は二人ずつのグループに分けられ、別々に家庭訪問をして欲しいと他の男性に案内された。彼の家では、奥さんがせっせとビーズの編み物の内職をしていて乳飲み子が脇で泣いていた。横に立っている弟も一緒に住んでいるという。
予期した通り、奥さんが作ったものを買って欲しいと持ちかけられ商談が始まった。彼は細い小枝を拾って手の甲に値段を書いた。黒褐色の肌に数字が白く浮き出て、黒板代わりになった・・・紙も鉛筆もいらない・・・アフリカだ~・・・妙なところで感心してしまった。浪速で修業をしたことがあるのかと疑うほど彼は、値交渉に妥協を許さない。かなり粘る、まだ粘る。こちらも負けてはいられない。日本からお土産として持って行った女性用アクセサリーをオマケにあげるから私のいう値でどうだと言ってみた、一瞬彼は目を輝かせたが少し躊躇して「NO!」・・・すごく欲しそうだった。アクセサリーでは食べて行けない、生活の足しにならないのだろう。果たして折半で話は付いた。勿論+オマケもしてあげた。
この間、商談を続けながら子供たち(3~7歳ぐらい)の学校に案内された。スワヒリ語と英語と算数を15人ほどが、大きな声で一生懸命学んでいた。日常は、部族の言葉を使う、バイリンガル×2である。これに比べたら日本の学校教育は生温い、挨拶程度の英語もろくに話せない私が言うのもおこがましいけど。うまく表現できないが、こういった彼らの真剣さを目の当りにして何故か私は、心のどこかに少し恐れのようなものを感じていた。
許可をもらったうえで学校の子供たちと先生(若い女性)に、キャンディーを一つずつ配ってあげた。一つ余ったので先生に二つ目をあげた。村のマサイの男の人が、その二つ目は取り上げた。
12 13 14 15 16 17

ツアー日程途中2回洗濯をした。赤茶けた大地の土は非常に細かく埃っぽい。時々小さな竜巻にも出くわす。サファリ中はフィールドを歩き廻るのではなく殆ど車中に居るにもかかわらず、服を洗ってみるとご覧の通り洗面器の水が赤黒く濁る。目には見えないが、かなり土埃を浴びているようだ。目薬や洗眼剤・防塵サングラスは、やはり必携である。他の人達は、こんなに濁らなかったという。私だけなぜ!?・・・近くの人が私から一歩遠ざかった、ディナーの時の隣の椅子の距離もいつもより遠かった気がする。・・・う~んっ、探究心旺盛な筆者が絞り出した結論は、・・・鉄分の多い土埃が付いた服を漂白成分の多い洗剤で洗うとFeとClが化学反応して・・・因みに使った洗剤名は、“部屋干しトッ〇”でした。空気が乾燥しているのでサファリに行っている間に乾きます。ンゴロンゴロのホテルでは、暖房用スチームパネルの上に吊るせば一晩でOKです。(ベッドには、湯タンポも入っていました、アフリカなのに結構寒いのです。)洗濯に、プールに、シャワーに、トイレに、・・・日本に居るときと同じように、ついついたっぷりと水を使ってしまいました。翌朝、大型給水車がホテルの前に・・・。この車が干ばつで困っている地域へ行っていたら・・・、・・・。「ごめんなさい!!」
18 19 20

日本のODAで作られた道路は、イタリアなど他の国が支援したものと比べると格段に出来が良いので現地でも高い評価を受けている。日本の鴻〇組に拍手!道路脇を通る牛車を追い越した。荷台に直に人が横たわっていて、四人の若い男性が囲むように随行している。布も何も掛けてはいない。寝ているのか、病人を運んでいるのか、霊柩なのか、少し気になった。一直線に数キロも延びているところもあり、ついウツラウツラと心地よく気だるい夢の世界をさまよってしまう。ドライバーに眠くならないかと聞いてみた。「just now!」の返答に、我々はアタフタと飴を手渡したり、一生懸命話しかけたり・・・。
行程途中2台のサファリカーで延べ3回パンクした。日常茶飯事らしい。やっぱり予備タイヤは2つずつ必要なんだ。
21 22 23

セレンゲティーの蟻塚は、丸っぽい普通の形。写真は、タランギレのもの。こちらは、気温と湿度が高いので蟻塚内部の空調効率が良いように表面積を増やすためにこんなツインタワー形になったりもする。しかし、ンゴロンゴロには、蟻塚がない。太古の昔、海にあったクレーターが隆起して形成されたので塩分を含んでいる、アリは塩が嫌い。アカシアの木も塩が嫌い、だからこの木を好むキリンもいない。と、ドライバーのS氏は、私の疑問に拙くない日本語で明確に教えてくれた。バオバブのことも聞いてみた。この木の樹齢は六百年程らしいが、ここタランギレは巨木ばかりで若木や幼木が見当たらない。増え過ぎた象たちは喉が渇くと、スポンジ状の内部に豊富に水を蓄えるこれらのバオバブを食べてしまうらしい。象でも倒せない巨木だけが残っているという訳だ。彼は、殆どの質問に答えられる。勉強会にはできる限り参加し、日本語教室にも時々通うらしい。“一番怖い動物は?“の問いに・・・「ワタシノオクサンネ!」・・・三十代後半、部族語、スワヒリ語、英語、日本語、今はフランス語も勉強中。
24 25 26 27 28 29

タランギレのロッジは、個別コテージになっていて高床式タイプが多い。見晴らしと侵入者(動物?)を防ぐためらしい。らせん階段には、蓋が付いていて朝・夕にマサイ族のガードマンが開閉してくれる。私たち人間が、勝手に“あぶない動物たち”の居住地で寝泊まりさせてもらっているので夜間は外出禁止、ディナーの時はガードマンが迎えに来てくれるし、終わるとコテージまで送り届けてくれるので安心だ。遠いコテージの場合彼らは、勝手知ったる近道を誘導する。闇の中を附いて歩いていると、時々柔らかいものを踏むことがある、動物たちの〇〇だ。そこは、ケモノ道。マサイ族のガードマンが履いている靴は、バイクのタイヤで作った廃材利用のエコシューズだ。ブッシュでも泥濘でもとても調子が良いし長持ちするのだと自慢していた。“この形ならフンを踏んでも大丈夫だろう。”・・・ m(__)m
夜になるとそこら中でミシミシ、パキポキ、ノシリノシリと音がする。時には、揺れることも。デッキに出て暗闇を懐中電灯で照らしてみると、目の前に灰色の大きなゆっくりと移動する壁!えっ壁?その時ブフーッ・ブルブルとそれが唸った、象の背中だった、血の気が引いた。・・・超サファリ!
昨夜は、時折“ウー・ウーッツ”と近くで響く低音の唸り声が聞こえていたが、耳を傾けているうちに、眠りに落ちていた。
30 31 32

移動の途中で立ち寄ったコーヒー専門店、注文するとその場で挽いてくれる。種類も豊富で香りも良いので人気らしい。エスプレッソを何人かが頼んだ。白い泡の上にココアで☆の絵が描いてある。ドライバーのS氏にも運ばれてきたので模様は?と尋ねたら、隠しながらニヤッと笑って ♡ と答えた。皆が、「No! it’s a lie!」。彼は、残念自分も☆だったと悔しがった。最後に私のところに、・・・来たのは唯一の ♡ マーク!! “オー、イエッ!!”持って来てくれるウエイトレスが、ジーンズの似合うとてもグラマラスなプリティーガールなんです!!・・・人気の秘密は、こっちか!?・・・とっても美味しかった!!
33 34 35

お昼前、日本でいう片田舎のドライブインのような土産物店でトイレ休憩をした。厨房兼従業員(?)食堂を恐々覗き込んでみたら、「カムイン、ノープロブレム、フォトオーケー」と明るく気さくに迎え入れてくれた。流し台の前で、若い男女が水仕事。男性が隣の女性を指さし「マイワイフ」と教えてくれた。「プリティー!」と言ってあげたら、彼は「サンキュー!」と彼女の頬にキスをした。周りにいた彼の仕事仲間たち(?)が「オーッ、イエー!」「ヒューッ!」・・・ウガリが美味しそうだった、食べたかったな~。
<終>
■余談のトイレレポート
36 37 38

写真左:ドバイ空港のトイレ、和式に近い造り。“小”用は別にあり。入り口に向かってしゃがむ。かなり違和感があり落ち着かない。的中させるのが難しそう。大きな空港なのに数が少なく朝は混み合うので要注意。モップを持ったトイレ掃除専門の人が24時間常駐するのがすごい。
写真中:ナショナルパークの休憩所。見慣れた和式に類似するが、何故かドアのカギは外側にしか付いていないので、中に置いてある石で閉めた戸が開かないよう押さえる(アフリカの七不思議には入っていないらしい)。何処も綺麗に掃除が行き届いていました。ツアーでは、そういうところしか選んでいないと思いますが・・・。
そして噂通りやっぱりありました写真右:便座のない洋式便器・・・ウワッ!お尻が触れちゃった、どうしよう!!スクワットでもっと足腰鍛えておけば良かった!!・・・苦労しました、半分くらいしか果たせませんでした。
これで私も“故臭い人(国際人)”になりました。・・・ m(__)m
39 40 41 42 43

タンザニアのツアー・旅行一覧はこちら。
サファリ・動物がテーマのツアー・旅行一覧はこちら。