昨日、ケニア・マサイマラの「ヌーの川渡り」に関してお知らせしましたが、早速、今年最初のグループが川渡りを行ったそうです。今朝のケニアの新聞に掲載されていました。
タイミング次第でヌーの川渡りも見られるケニアのツアー一覧はこちら。
ケニア
ケニアのマサイ・マラ国立保護区でヌーの川渡り その1
弊社ナイロビ駐在員から、ケニアのマサイ・マラ国立保護区に流れるマラ川で例年8月~9月に繰り広げられる「ヌーの川渡り」の情報が今年初めて入りました。
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サファリドライバー曰く、既にマサイ・マラには相当な数の
シマウマがタンザニアからやって来ているそうです。
ヌーが来るのはもう少し後だそうですが、例年よりも全体的に
ちょっと早めとの事。
肉食動物もたくさん追って来ているそうで、最近マサイ・マラ
帰りのお客様からはハンティングや捕食シーンの報告をよく
いただきます。
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マサイ・マラにも訪問するケニアのツアー一覧はこちら。
川嵜夫妻ケニア・タンザニア新婚旅行
2007年4月24日出発のハネムーン手配旅行で、ケニア、タンザニア、ドバイに行かれた川嵜様ご夫妻からのレポートです。
私たち二人は旅行が大好きで、今まで色々な所へ行きましたがアフリカは未踏の地。普段行けるところは魅力がないし、堂々と長期で休める絶好のチャンスなので、新婚旅行にアフリカは即決でした。
でもアフリカといっても広く、どこへ行ったらいいのかわからないので「野生の動物がみたい!」という希望のもとに、いつか行こうと前からパンフレットを購読していた道祖神さんに旅行を組み立ててもらいました。
出発は結婚式の2日後、その間会社に出勤や旅行の準備でほとんど睡眠不足で飛行機に乗り込んだため、行きの飛行機の中はほとんど記憶にありません(笑)
1. ナクル湖へ(サロバ・ライオン・ヒル泊)
ナイロビに到着後、少し雨がぱらついていたのでちょっと残念でした。出迎えてくれた現地ガイドのジョセフさんと3.5時間のドライブでナクル湖へ。ナクル湖に到着すると、湖の縁がピンク一色!何だろうと思っていたらフラミンゴの群れでした!!フラミンゴが見られると思っていなかったので、すごく感激しました!
湖の近くにはサイ、キリン、ハイエナ、シマウマ、ジャッカル・・・あちこちに動物がいて興奮していると、いつの間にか大きな虹が!!雨に感謝!虹の中のサイやシマウマ、フラミンゴ、とても幻想的でした。
2. ナクル湖からマサイ・マラの道中
ナクル湖からマサイ・マラは7時間以上のドライブ。飛行機で移動することも出来るそうですが、陸路で村や街並みを楽しみながらもオススメということで専用の車で長時間ドライブです。道中は畑仕事をする女性、洋服屋さん(?) 何かイベントがあるのか同じ方向に歩いている人たち、ゾウの頭蓋骨(?)らしき骨が落ちていたり・・・とても楽しかったです。
ビッグプロブレム!?
マサイ・マラのオロナナロッジに近づいた頃、ガイドのジョセフさんの様子がおかしくなってきました。話しかけても無視、車内に何となく緊迫感が。すれ違うマサイの人たちが何やら叫んでいたり、バイクで追いかけて来たり、最後はマサイに囲まれ車もストップ。マサイに車のキーまで奪われてしまいました。みんな石を持って殺気立っていました。私たちはここで死ぬかも、殺されちゃうかも・・・と不安でいっぱいの中、ジョセフさんが振り返り、私たちに「ビッグプロブレム!」と何度も言いました。今思えばここは「ノープロブレム」と答えて欲しかったところです(笑)。
私が半袖を着ていたので、主人が心配して肌をなるだけ露出しないよう「羽織って」と上着をくれました。いまでもこの緊迫した雰囲気の中の主人の優しさは頼もしく思います。
現地語で何を話していたのかわかりませんが、言い争っている人が顔のハエを払った仕草で何故か「私たちは大丈夫だ」と確信しました。
マサイの一人が英語で私たちに説明をしてくれました。何でも彼らの大事な家畜の山羊を車で引いてしまったそうです。そしてジョセフさんは逃げてしまったそうです。
「あなたたちは関係ない、悪いのはこのガイドだ!」と言って、ガイドを人質に取り、私たちはホテルまで送り届けてくれました。
今までの経験だと、お金を持っている旅行者の私たちに高額なお金を請求するところを、問題のあるガイドだけ連れ去り、私たちを解放したマサイの真摯な態度に感動しました。
ホテルで心配して待っているとジョセフさんが帰ってきました。2000円払って解決したそうです。たった2000円!?と気が抜けてしまいました。でも金額ではなく、山羊がとても大事な生活の一部なのですね。
何故次々と行く手をマサイが現れたのか不思議に思っていましたが、マサイも携帯電話で連絡を取り合っていたみたいです。世界は着実に進化している!
3. マサイ・マラ(オロナナ泊)
ロッジに着くと、宿の方々がとても親切に出迎えてくれました。オロナナは14テントしかない高級ロッジ。テントと言ってもテントとは思えないほど素敵な部屋で、テントのすぐ側にマラ川があり、カバが住んでいて時々ブォーという貫禄のある鳴き声がします。
夕食はフランス料理のようで、味も最高に美味しかったです。デザートタイムになると、歌を歌いながらシェフやスタッフ、マサイの方々がホールケーキを持って来てくれました。私たちも誘われみんなで楽しく踊ってお祝いしてもらいました!とても楽しい一時でした。
翌日はジョセフさんの提案で、ランチを持って1日中サファリ!
一番期待していたのはライオンとチーター。期待を膨らませていざこの目で見られたときは私たちよりもジョセフさんが一番興奮していました(笑)。私たちに見せなきゃという思いが強かったのでしょうね。ライオン、チーターを実際に見て感じたことは、意外にも平和でゆったりとした時間が流れていること。チーターなんか欠伸してずっとゴロゴロしていました。
一番感動したのはキリンが群れで移動しているところ。圧巻でした!
高級食材のホロホロ鶏も普通に歩いている!ハイエナの赤ちゃん、マングース、ハゲタカ等動物園やテレビでしか見たことのない動物がたくさん!
獲物の取り合い、争いも見られましたが平和な時間が流れていました。
ランチは大草原の中にテーブルとイスをセットしてサファリピクニック!
どこまでも続く大草原の中、人生で最高のピクニックでした!
1日中サファリなので、もちろんトイレも大草原の中。ハイエナが去る後ろ姿を見ながら「大丈夫なのかな?」と不安で常にキョロキョロしながらです(笑)
車に乗っているとジョセフさんが慌てて車の窓を閉めました。そこにいたのは「ブラックマンバ」。猛毒のヘビだそうです。平和だなと感じる一方、常に危険と隣り合わせだと実感させられました。
サファリ3日目はマサイの村を訪ねました。
マサイの女性達と歌ったり、一緒に火をおこしたり、子供達とふれ合ったり、お互いに質問をし合ったりしました。マサイの女性は家を作るそうです。「出来る?」と聞かれたことの何一つ私はできませんでした。いろんな事に感動させられっぱなしでした。マサイと貴重な一時を過ごすことが出来ました。
再びマサイ・マラからナイロビに向かいケニアの最終日、旅を終える頃にはガイドのジョセフさんと親密になり、ジョセフさんの奥さんとも電話で話をして、次に来るときはジョセフさんのお家でホームステイしよう!なんて話をして、ジョセフさんのご家族の写真をお土産にいただきました。
私たちを「カワサキ!」と呼び捨てにして、自分のことは「ジョセフさんは~」とさん付けにしていたジョセフさん、今ではFacebookでお友達です。
ザンジバル(パラダイスビーチバンガロー泊)
セスナのような小さな飛行機で着いたザンジバル。宿のオーナーさんは日本人なので安心です。目の前は綺麗な白浜のビーチ。部屋の目の前がビーチなので、本やカメラを持ち込んで、海辺でボーッとしたり居眠りしたりとゆっくり過ごしました。
私たちが新婚旅行だと言うと、現地の従業員の人が、ビーチにテーブルとイスを置き、そこで夕食をと提案してくれました。葉っぱや花で綺麗に飾り、料理を一品ずつ運んでくれました。星空の下、ろうそくの明かりで食べるディナー。本当に素晴らしかった!!
ただ昼に夕食の分を注文したのですが、たくさん食べる主人は量が足りず、追加注文が出来なかったので私の分を少しあげました。それでも足りず、後は持ってきたお菓子を二人で漁って食べました。お腹は満たされなかったけど、心はいっぱい満たされました♪
次の日はオプショナルツアーを申し込みたかったのですが、申し込みが夜遅かったので難しいと言うことであきらめてのんびりすることにしました。
二人で海を眺めて何時間もボーッと・・・すると女性が袋を持って海を行ったり来たり。素敵な光景でした。後で聞いたら海草を採っていたそうです。
やることがないので、宿にあったサッカーボールで遊ぶことにしました。サッカーボールでビーチバレーをしていると従業員の男の子がやってきて一緒に参加。私は左手の薬指を突き指してしまい、しばらく結婚指輪が抜けなくなりました(笑)。
その日の夜は停電。真っ暗でシャワーも浴びられず、着替えも歯磨きも手探り状態。どこに何があるかわからないまま二人で大笑いしながら寝ました。
パラダイスビーチバンガローを去るときに、村長さんが挨拶に来ていただき、みんなで一緒に写真を撮りました。私と主人の間に居る子が一緒にサッカーをしたりビーチバレーをしたりして遊んだ子です。
ストーンタウン(テンボ・ハウス泊)
世界遺産のストーンタウンもオプショナルツアーを頼んで散策しました。説明が英語であまり解りませんでしたが、珊瑚から造られたという建物の街並みが素晴らしかったです。ザンジバルはスパイスアイランドとも呼ばれていてあらゆるスパイスがあるそうです。市場に行くとたくさんのスパイス、顔の2倍ぐらいあるバナナ、赤いバナナ等がありとても楽しかったです。試しに赤いバナナを買ってみましたが、残念ながら美味しくなかったです。
昼はホテルのインドカレーを食べました。ものすごく美味しくて感動しました!夜は近くの中華レストランに行きましたがここも美味しかったです!
ドバイ(ロイヤルミラージュ泊)
乗り継ぎついでに最後にドバイに寄りました。ここに寄って良かったと思います。アフリカでは快適でしたが、お湯が出なかったり、寒かったりと体が少々疲れていました。ロイヤルミラージュはとてもゴージャスなホテルで、旅の最後を締めくくりとして最高でした!!
朝食も美味しいし、ショッピングもたくさんしました。人に会わない造りになっているようで、滞在中ほとんど人に会うことはありませんでした。部屋を出るとすぐビーチなのですが、灼熱のように暑くて5分も居られませんでした。
砂漠ツアーにも行きました。本物の砂漠を見たのは初めてだったので感動しました。ラクダに乗ったり、ベリーダンスを見たり、夕日がとっても綺麗で、それに映える砂紋がとっても綺麗でした。
旅を終えて
旅行から帰り、2人とも少々弱っていました。私は微熱と湿疹、主人は蕁麻疹。
どうやら食べ物が原因らしいのですが、思い当たるのはザンジバルで停電のあった次の日の朝食。冷蔵庫も停電していたはずなのでそこで出てきたジュースとかが怪しかったです。でも大したことはなく、2人とも帰国の翌日から元気に出勤しました。
道祖神の羽鳥さんにお礼の連絡をしました。その症状を話すとおそらく食べ物でしょう、マサイであった事件を話すと「大丈夫だったでしょう?」とあっさり。
色々な心配をしていたのが馬鹿らしくなりました。確かに大丈夫だったので(笑)。
オロナナでのビッグサプライズのケーキ&ダンスは羽鳥さんが仕組んでくれたとの事。
素晴らしい旅にしていただき、心から感謝しました。
旅の途中から私たち夫婦は「羽鳥さん」に興味を持ち、その羽鳥さんも今ではFacebookでお友達、毎年旅行博で子供と写真を撮るのを楽しみにしています。
旅を終えて2人で心に決めたこと。それはいつか子供ができたらまたアフリカに連れてこよう、檻に入れられた動物ではなく野生動物を生で見せたい。現在息子は3歳、あれから6年経った今でも同じ夢を語っています。
その想いを持ちながらいつか行こうと、息子には値段の載った動物の絵本として、道祖神さんのパンフレットを家族みんなで愛読しています。
※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。
ハネムーン・レポート『ケニア・サファリ・ハイライト 10日間』
ハネムーンで『 ケニア・サファリ・ハイライト 10日間』にご参加頂いた、角藤 淳司様・雅子様ご夫妻からのツアーレポートです。
私(妻)が小さい頃に3年間暮らしたケニアにもう一度行きたい、心にいつもあるあの景色を旦那さんと2人の思い出にしたい、という夢をかなえるため、ケニア・サファリ・ハイライト 10日間に参加しました。
新婚旅行とはいえ、普通のツアーに参加したので、ハネムーンらしいことは何も想像していませんでした。行きの飛行機でドバイに着く直前、スチュワーデスさんから突然、シャンパンとケーキのプレゼント!2人で食べるには大きすぎるチョコレートケーキと思いましたが、結婚式に向けたダイエットのプレッシャーから開放された喜びに、ドバイ空港で乗り継ぎを待つ間に2人でペロリと平らげてしまいました。美味しかったです。
ナイロビで一泊した後、一路アンボセリへ。
アンボセリでは沢山の象に会えました。象は家族の仲が良く、見ていて微笑ましいことこの上なし。将来家族が増えるなら、こんな家族が良いぞ、なんて夢が膨らみ、いくら見ても飽きることの無い象の群れでした。そして、元旦。見事に晴れ渡り、初富士ならぬ、初キリマンジャロの美しい姿に圧倒されます。山登りが趣味の旦那さん、本当は登山したかっただろうけど、私が登山経験無いため断念。でも、せめてこの景色だけは一緒に見たかったのです。写真は左から、ロッジの入り口、小象を守る隊列が鉄壁の象の家族、ツアーの皆様・ドライバーさんとキリマンジャロを背に。
アンボセリから一旦ナイロビへ戻り、ナクルを目指しました。その時なんと、私が昔住んでいた地区を通過!「昔住んでいたんです、今の様子はどうですか?」とドライバーさんに話していたため、わざわざ通ってくれたのです!懐かしい景色、少し変わったところもあり、感激で胸がいっぱいでした。ドライバーさん達、ケニアの人の優しさが心に沁みました。写真は、ほとんど読み取れないけれど、昔よく庭で遊んだ教会の標識。帰国してみせたら両親が大喜びでした。
ナイロビからリフトバレーを通ってナクルへ。途中休憩、リフトバレーをビューポイントから眺めます。溝、といわれてもぴんとこない、広大な景色です。
ナクルでは湖水が多い時期のためフラミンゴが少なく、ピンクに染まる湖、とはいきませんでしたが、綺麗な羽の色を堪能することができました。ナクルからマサイマラへ、大地溝帯を抜けていく時、大きな二重の虹がでました!
マサイマラではオルケリ・マラ・サファリ・キャンプに泊まりました。よくあるテントロッジタイプでしたが、何故か私達の部屋だけ、みんなと鍵が別。テントナンバーも標識が無く、え???と戸惑いながら案内についていったら、とても素敵な特別室に!他のテントの倍ぐらい大きく、立派でとてもテントとは思えないお部屋でした。ロッジから果物とお花、ワインのプレゼントを頂きました。
スタッフさんがとても気さくなロッジでしたので、お夕飯の時に厨房を覗きに行きました。そしたら「君達のケーキを作っているところだよ♪」と。あぁ、みんなのデザートね、と思ったらなんと。ハートの大きなケーキをプレゼントしてくれたのでした。スタッフさんみんなで列になり、歌を歌いながら登場、とても楽しいサプライズでした。
マサイマラでもひたすら草原をドライブ、そしてバルーンサファリも楽しみました。ライオン、チーター、ゾウ、バッファロー、サイをビッグファイブというとのこと、全てに出会え、なんとも見ごたえのあるサファリツアーでした。写真は左から、サファリカーの中、タンザニアとの国境を示す石、気球を膨らますのを待つ日の出前の草原にて、フライト後、草原にてシャンパンで乾杯。
オルケリ・マラ・サファリ・キャンプは国立公園のわずかに外に位置するため、周囲を歩くことができます。マサイ族のジャクソンさんに連れられて、夕方のサバンナをお散歩しました。お土産に買ったマサイの布を纏い(マサイの赤を見ると猛獣が寄ってこないらしい)、インパラやシマウマと同じ大地を踏みしめ、ちょっとライオンを警戒しながらの楽しいお散歩でした。
新婚旅行が普通の旅行と違うとしたら、お土産物を買うのが大変、というところかもしれません。2人で140人分、個包装の何かが欲しい、と思ってもケニアでそれが見つかるか、正直心配でした。そんな中、ほんの30分ではありましたが、ナイロビ市内のスーパーにも連れていってもらえたので、大変助かりました。マカダミアナッツの棚から、20g入りの小袋を140個、ショッピングカートに。こんなことが出来るのは、道祖神さんのスタッフさんがいなければきっと無理。とても感謝しています。
自分達のお土産は、指輪置きにできそうなものにしようと決めていました。
木彫りのインパラのマグネットは台所の冷蔵庫に貼り付けて、ソープストーンのサイは脱衣場に。お皿にのせたらお花畑にいるようにかわいらしくなり、いつもこんな風に使っています。
家の中、あちこちにあるケニアの思い出が、毎日を楽しくしてくれています。
ツアーの最後のお食事で、道祖神さんからの差し入れで、みなにワインが振舞われました。「新婚旅行カップルがいるグループの皆様に」だとか。自分達だけにお祝いをいただくことが多かったなか、皆で分かち合えるのが何より幸せで、なんて素敵な計らいでしょうと感激しました。
海外旅行が3回目という不慣れな旦那さんも大満足の旅行でした。
「ケニア・サファリ・ハイライト 10日間」ツアーページはこちら。
※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。
国内最高齢だった大阪市天王寺動物園のアミメキリン「ケニヤ」
国内最高齢だった大阪市天王寺動物園のアミメキリン「ケニヤ」が22歳で死んだそうです。自然状態でも捕食者の少ないキリンは長生きで、30歳を超える個体も珍しくないそうで、22歳といっても「早すぎる死」といったところでしょうか?
優雅で愛らしい姿のキリンはアフリカのサバンナでも、サファリのお目当てにする方が多いですが、もちろん動物園でも人気者動物の一つでしょう。
日本にキリンがやってきたのは、1907(明治40)年にペアで初来日した雄のファンジと雌のグレーが最初だそうです。ドイツの動物商で動物園経営者のカール・ハーゲンベックから8000円(現在の約1億6000万円相当)で購入したのですが、随分高額だったんですね。現在であればパンダに匹敵するくらいの高額です(と言ってもパンダの場合はレンタルでも2億円を超えるのですが・・・)。
ファンジとグレーは横浜港から貨車で運ぶ予定でしたが、途中にあるトンネルと陸橋をくぐり抜けられないことが判明し、だるま船に乗せて隅田川から日本橋の浜町河岸に陸揚げし、大八車で運んだそうです。この2頭は動物園でも大人気を博したそうですが、飼育担当の方があまりにも温度調節に気を使いすぎて、翌年2頭とも死んでしまったそうです。暖房費をかけられなかった戦時中も生き延びたそうなので、意外にタフな動物なのかもしれませんね。
飼うとなると莫大な費用がかかり、餌代だけで一頭あたりおよそ一日3000円以上が必要らしいです。
野生のキリンもみられるケニアのツアー一覧はこちら。