旅行業界では、ツアー取扱いのある各社合同で視察ツアーを行うことが時々あります。新しくできたホテル、最近人気が出てきた観光地やアクティビティー、美味しいと評判のレストランなどなどを、まとめて一気に見学・体験・賞味してくるという内容のものです。アフリカ方面も頻繁にではありませんが、こういった視察ツアーが企画されることもあります。
少し前になりますが、チュニジアの視察ツアーに参加しました。ジャスミン革命で減ってしまった観光客を取り戻し、かつもっとたくさんの日本人観光客の方に訪れていただこうと、チュニジア観光省の協力のもと行っているプロジェクトの一環です。
「海の帝国」と呼ばれ繁栄したカルタゴやその後を継いだローマの遺跡が残るチュニス、エル・ジェム、ドゥッガや、北アフリカでもっとも古いイスラムの街カイルアン、南部のトズールやドゥーズのオアシス、ベルベルの人たちが穴居住居に暮らすマトマタなどを訪問しましたが、私の興味をそそったのはやはり砂漠。
ドゥーズのオアシスから、グラン・エルグ・オリエンタル(東方大砂丘群)の砂の海を約3時間程度走った砂漠の真っただ中にあるテントホテル、「キャンプ・マルス」。”火星”という名前のこのキャンプ、ロケーションもさておき、砂漠の真ん中だというのに設備も素晴らしい!
「砂丘のほとりで一泊」というと、モロッコのメルズーガなどが有名ですが、ロケーションならここも負けてはいません。個人的には、ハネムーンのお客様などにお勧めです。
チュニジア自体も、治安はほぼ完全に回復しており、人々はフレンドリー、他のマグレブ(北アフリカ)諸国と比較すると様々な面での洗練度も高く、イスラム国なのに美味しいワインが飲め、ビーチリゾートの滞在を楽しむこともできます。マグレブ初心者の方には、正直言ってモロッコよりおすすめの国ですので、旅行先をご検討の際には是非チュニジアも候補リストに加えていただければと思います。
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