キリマンジャロへの道・登山講習会 本番・第2弾『マラングルート』レポート

3年のスパンで、登山初心者の方が国内で登山経験を積み、キリマンジャロを目指すプロジェクト『道祖神・登山講習会』。

2012年5月奥多摩日の出山
2012年5月奥多摩日の出山

2012年7月瑞牆山 初めての山らしい山
2012年7月瑞牆山 初めての山らしい山

2013年4月雲取山 季節外れの大雪で敗退
2013年4月雲取山 季節外れの大雪で敗退

2013年4月雲取山 雪と寒さの中、よく歩きました
2013年4月雲取山 雪と寒さの中、よく歩きました

2013年6月北八ヶ岳縦走 初めての2泊3日縦走
2013年6月北八ヶ岳縦走 初めての2泊3日縦走

2013年7月鳳凰三山縦走
2013年7月鳳凰三山縦走

2013年7月北岳登頂 日本で2番目に高い山の頂に立ちました!
2013年7月北岳登頂 日本で2番目に高い山の頂に立ちました!

マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。
マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。

マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。
マレーシア最高峰、キナバル山登頂。ついに標高4000m越え。

2014年7月、高所トレーニングのため富士山へ。美しいご来光を楽しみました。
2014年7月、高所トレーニングのため富士山へ。美しいご来光を楽しみました。

8月の第1陣「マチャメルート」に続き、第二陣にしていよいよ最終回となる「マラングルート」でのキリマンジャロ挑戦が9月に決行されました。同じメンバーでともに楽しみ、苦しい思いをしつつ3年間続けてきたこの講習会も、ついに胸いっぱいの幸福感と一抹の寂しさとともに終わりを迎え、結果から先にお話しすると、参加者8名のうちウフルピーク登頂が7名、ステラポイント登頂が1名、全員が登頂という素晴らしい結果をもって幕を閉じました。

2014年9月5日、いよいよキリマンジャロへ出発!
2014年9月5日、いよいよキリマンジャロへ出発!

マチャメとマラング、両ルートの最大の違い、それは山中での歩行距離と宿泊形態です。テント泊でアップダウンのあるコースを歩くマチャメに対して、マラングは山小屋泊、歩行距離もマチャメの8割程度。そのため、マチャメは熟練登山者向け、マラングは経験の浅い方向けとされています。だからと言って、マラングでの登山が楽というわけではなく、数十回登っている私でもマラングの方がより厳しく感じます。特にマチャメでは歩かない、微妙なアップダウンをしつつギルマンズポイントからステラポイントまでクレーターの縁を回り込む、標高5,600m付近の行程は本当にハードで、下山後は一番思い出したくない部分です。そして、参加者の皆さんが費やしてきた3年間という決して短くない時間に対して、何らかの結果を引き出すことが求められました。講師の私個人的には、このプレッシャーが今までのどの登山ツアーより大きかったように思います。そんな私を知ってか知らずか、参加者の皆さんは、故障の痛みからくる不安、体力不足だと思い込んでいることからくる不安、初めての高度と低酸素に対する不安など、それぞれ色々な不安を抱えつつも、アフリカ大陸最高峰の大きな山を、全身全霊で楽しんでいたように思います。

カタール航空で、ドーハ経由キリマンジャロ空港へ!
カタール航空で、ドーハ経由キリマンジャロ空港へ!

気持ちの良い、外での食事。
気持ちの良い、外での食事。

キリマンジャロの固有種、プロテア・キリマンジャリカ。
キリマンジャロの固有種、プロテア・キリマンジャリカ。

たまにはブルーモンキーも顔を出します。
たまにはブルーモンキーも顔を出します。

高度順応日の足慣らし。4000m越えのビューポイントにて。
高度順応日の足慣らし。4000m越えのビューポイントにて。

高度順応日、空いている山小屋でのんびりランチ。
高度順応日、空いている山小屋でのんびりランチ。

ホロンボハットの山小屋。
ホロンボハットの山小屋。

高度順応日の山小屋では、思い思いに時間を過ごします。
高度順応日の山小屋では、思い思いに時間を過ごします。

新築され、綺麗になったホロンボハットのトイレ。
新築され、綺麗になったホロンボハットのトイレ。

マラングルート名物、「ザ・サドル」。高地砂漠の一本道が延々と続く・・・。
マラングルート名物、「ザ・サドル」。高地砂漠の一本道が延々と続く・・・。

■経験に裏打ちされた粘り
今回、3年前は登山初心者だった皆さんと登って気づいた点は2つ。一つは、体力的にハードなこともあっただろう国内の山々での講習を乗り越えてきたからこそ発揮された「粘り」です。ホロンボハットでの延泊のお蔭か、キボハットまでは皆さん体調も良く、血中酸素濃度計の数値から見て高度順応もうまくいっていたようでしたが、空腹・睡眠不足に近い状態で開始したピークアタックはやはり厳しかったらしく、途中で遅れる方が出ました。できるだけ高いところまで上がってもらおうと、チーフガイドと私で遅れた方の前後を挟み、ペースや休憩の数・時間を調整し、本隊を後から追いかけました。通常であればまず追いつけることはなく、最低限の目標を達するため狙いをウフルピークからギルマンズポイントに切り替えて続行するところ、ご本人の意志の強さか、または3年間の経験のなせる業か、ギルマンズポイントで本隊に追いつき、ほぼ同じタイミングでウフルピークに到達できました。これは私自身もはじめてに近い経験でした。

ウフルピークにて。
ウフルピークにて。

■3年のという時間と経験の重み
もう一つは、下山のスピード。今回初めて気が付きましたが、登山経験の有無は最もよく表れるのは、おそらく下山の際の足の着き方、ペースでしょう。それなりのペースで下って行くには、次の一歩をどこに着いたら良いか一瞬で判断する必要があります。全くの初心者の方は、この判断に時間がかかり、ペースも落ちます。3年前は奥多摩の日ノ出山(902m)からの下りでさえ難儀していた皆さんが、私やガイドのペースにも易々とついて来られる。変な話かもしれませんが、私が一番感動し、まさに「巣立っていく雛鳥を見送る親鳥の心境」を感じたのはこの点でした。目標をもって何かを続ければ、無駄なことなんて何にもないんだな、と。強い想いや憧れからくる『人の強さ』のようなものを感じさせ、登り慣れた山々から私自身も多くのものを学んだ3年間でした。

挑戦を終えて、チームメンバー全員と記念写真
挑戦を終えて、チームメンバー全員と記念写真

■初心者だからこその強み
登山経験者の方は、「この程度の山であれば自分には登れるはず」、「標高は高いけど、降雪はなく、技術的には難しくない山」とキリマンジャロをとらえ、ともすれば自分の技術や体力への過信が”驕り”を生みかねません。反面、3年間山歩きを続けてきたとはいえ、”3年前は初心者だった”ことを常に忘れず、毎回初めての登山に臨むような心構えで山に入る講習会参加者の皆さんには、自身の技術・体力への過信など一切なく、真摯な態度で山に臨み、今の自分が持てる全てを出す、という心構えができていたことも、こういった素晴らしい結果を生み出す原動力になったのではないかと思っています。同行した私自身にとっても、キリマンジャロという山を一から見つめ直し、どうやったらより多くの方々を、体力的に非力な方々も含めて頂上まで導くことができるのか、改めて考える良い機会でした。

登頂証明書授与。おめでとうございます!!
登頂証明書授与。おめでとうございます!!

今は麓から遥々見上げる、信じられないほど大きな山かもしれません。が、自分を信じて努力していけば、いつかは頂に立てる。「経験ないし・・・」「私は無理・・・」そう感じている皆さん、ちょっと本気になって一緒に『アフリカ大陸で一番高い場所』を目指してみませんか?
羽鳥

2014.08.09発 林さんと行くボツワナ・キャンプ

夏に道祖神さん主催のボツワナキャンプに行ってきました。ボツワナは14回訪れているので場所に不安は無いのですが、ガイド&添乗では初めての経験なので多少緊張しながら成田へと向かいました。
今回はオカバンゴデルタからサブチ、チョベと7泊8日を全てキャンプで巡ります。キャンプ地は全て保護区の中で、防護柵などはありません。
トイレやシャワーも手作りで、簡易な囲いを作っているだけです。食事も燃料は途中で拾った焚き木で作ります。その様な状況でもコックさんの作る料理は工夫を凝らしており、出来立てを食べられるのでとても美味しく、スープやデザートも出てきます。
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飛行機での長時間の移動をやり過ごし、オカバンゴデルタの玄関であるマウンに到着します。空港に近づくとデルタから溢れた水がカラハリ砂漠へ流れ込むボテティ川が見えてきます。今回はたっぷりと水が流れており、デルタ内の湿原も期待出来そうです。
マウンでセスナに乗り換えて、今回のキャンプ地であるオカバンゴデルタ内のクワイエリアへと向かいます。飛び立つとすぐに眼下にオカバンゴデルタの雄大な風景が広がり、上空からも時々ゾウの姿も見られて、気分は一気に盛り上がります。
02-flight
30分程で未舗装の滑走路に着陸すると、現地ガイドの「ショウゾウさん」が車で迎えに来てくれました。ショウゾウさんはこのキャンプツアーの定番ガイドで、日本語も少し分かる愉快でサービス満点な方です。
その後、ミニサファリをしながらキャンプ地に向かいます。キャンプサイトは片側が川に面した眺望の良い林の中にあり、他のサイトとは距離が離れているのでプライベートが保たれる様になっています。
キャンプ場には毎夜、肉の匂いにつられてハイエナが何回もやって来て、ヒョウまで現れました。ゾウも水や食料を求めて近くまでやって来ます。ハイエナに怒って、シャワーのすぐ後ろでパオーンと大きな声が聞こえた時はびっくりしました。ライオンの遠吠えも毎夜聞こえてくるという、かなりワイルドな場所です。
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ここには3泊して、オカバンゴデルタの雄大な湿原の風景を楽しみながら、動物や鳥を探します。サファリではライオンが良く見られ、子連れの群れや立派なオスも見られました。鳥は水鳥を中心に様々な種類が見られ、キャンプ場にも可愛い小鳥がやってくるので、休憩する時間がありません。
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また、今回はモコロと呼ばれる現地の丸木舟を模した小さな人力の船で湿原を巡りました。エンジンの音がしない静寂な中で、水面すれすれをゆっくりと小舟で進む雰囲気は何ともいえません。
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次はチョベのサブチに向けて出発です。皆で手際良くテントをたたんで、キャンプ道具を車に乗せたので、早く出発する事が出来ました。サブチに近づくにつれて周囲は乾燥してきてサバンナの風景が広がってきます。途中でお昼になったので、木陰でランチボックスでの食事を楽しみました。岩山が見えてきたらキャンプ場はもうすぐです。
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サブチは3年前からリニヤンティ川からの水の流れが復活しており、サブチチャネルには豊富な水が流れ、サブチマーシュも乾いたサバンナであった場所の一部は湿原に変わっていました。キャンプ場はサブチチャネル脇に新たに作られた場所で、ゾウが水を飲みにすぐ傍までやってきます。
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サファリでは大きなアフリカゾウやライオンのオス、猛禽類やダチョウに出会えました。
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22-Mongoose
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ここではサファリの他に、ブッシュマンのペイントや大きなバオバブの大木を訪れました。また、夜には雄大な星空も楽しめます。
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最後のキャンプ地はチョベのリバーフロントです。昔は砂が深い道路を延々と走って苦労した記憶がありましたが、現在は保護区のゲート近くまで舗装道路が来ており、移動がかなり楽になっていました。ゲートまではゴハヒルズのバオバブ林の風景と動物を楽しめ、ゴハヒルズのゲートを過ぎてしばらくすると、チョベ川と大きな湿原の風景が広がります。ンゴマのゲートから再入場して川に下って行くと、川原にはシマウマやゾウなどの群れが次々と現れて歓声が上がりました。
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31-Chobe02

チョベは乾季なのため水を求めて沢山の動物が集まり、次々と現れるのでカメラを手放せません。ライオンの大きな群れやヒョウも近くで見られました。
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35-Giraffe
36-Kudu
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ここではボートサファリも楽しめ、運が良くゾウの川渡りを間近で見られました。他にはカバやワニ、水鳥などを楽しめます。川面の風が気持ち良く、広々とした風景を眺めると心が洗われます。
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42-Hippo
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45-Spoonbill
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7泊8日のキャンプ生活はあっという間に終わり、カサネの空港でショウゾウさんと別れてヨハネスブルグへ移動です。ヨハネスブルグでは現地スタッフの高達さんのアテンドでスーパーでの買い物とシーフードの食事を楽しみ、熱いバスタブでゆっくりと旅の疲れを癒しました。
今回のボツワナも期待を裏切らず、素晴らしい出会いが沢山ありました。
なお、オカバンゴの雨季も緑が美しく、渡り鳥が多く訪れ、草食獣が子供を産むのでお勧めです。雨は短時間のスコールなので、サファリに支障はありません。また、砂漠のエリアも魅力的で、マカディカディの巨大な塩湖やセントラルカラハリでの動物サファリも大変魅力的です。
まだ行かれていない是非訪れてみてください!
行かれている方はリピーターで違う季節や場所を訪れてください!
ダイナミックな手付かずの自然に出会えることでしょう。
林弘道

コートジボワールのチョコレート事情

201410140102
世界で最もチョコレートの原料のカカオ豆を生産している国は、どこでしょう?ガーナだと思いますよね。

実は、その隣のコートジボワールが世界最大の生産国で、2010年の大統領選挙後の騒動によって、国際カカオ豆市場の取引価格が上がったとか...。日本に入ってくるカカオ豆に関しては、ガーナからの輸入が圧倒的多く、コートジボワール産のカカオはわずかです。
コートジボワールのスーパーに行くと、非常にたくさんのチョコレートが販売されていますが、そのほとんどはヨーロッパからの輸入品が占めています。それらのほとんどは高級チョコレートのため、1枚300円以上する高級品ばかりです。
コートジボワールにもチョコレート工場があり、おいしいチョコレートを製造していますが、ヨーロッパからの輸入チョコレートのほうがわずかながら安い(50円ほど)という変な現象が起こっています。
原因をCAISTAB(コートジボワール農産物価格安定支援公庫)に勤めていた人に聞くと、ヨーロッパのチョコレートは大量生産されて安いが、コートジボワールで製造する場合、工場の製造ラインやそれを管理する人間をフランスから導入したためコスト高になっていると説明してくれました。
※画像1はアビジャン市内のスーパーに並ぶチョコレート。
※画像2は私が滞在当時に発売されたドイツ製の「カカオ農園主のチョコレート」の広告看板。
東京本社 深川
コートジボアールのツアー・旅行はこちら。

アフリカは、日本の食糧庫!?

食糧輸入大国の日本ですが、アフリカからもたくさんのものが輸入されているのは、皆さんも想像に難くないと思います。

まず、ある意味日本人にとって欠かせないものとしては、マグロでしょうか。
クロマグロは、チュニジア・モロッコの北アフリカから、
ミナミマグロは、南アフリカケープタウンから輸入されています。
ただ、全体の輸入量から見ると比率はあまり大きくはありません。
スーパーでもよく見かけるものとしては、タコがあります。
モロッコ産・モーリタニア産などですが、実は日本の輸入タコの70%以上は、この2か国からによるものです。
さらに輸入の割合が高い品目があるのですが、何かお分かりでしょうか?
それは、コリアンダー(パクチー)です。全体の90%以上をモロッコから輸入しています(日本の一般家庭での消費量としては少ないと思いますが)。
意外な所だと、ごまでしょうか。
ナイジェリア、スーダン、タンザニアから、全体の40%以上を輸入しています。
番外としては、2012年から、日本に輸入(稚魚)が開始されたマダガスカル産のウナギです。まだ日本全国に流通するほどの輸入量はありませんが、味も上々の様で、今後スーパーでも見かけるようになるかもしれませんね。
また、知らずに、、という所では、ナイルパーチが代表的でしょうか。
東アフリカのヴィクトリア湖で獲れる魚(漁獲量増加のために放流された外来魚)で、日本では、「すずき」として売られていました。
現在は、表示法が変わり、「すずき(ナイルパーチ)」となっていると思いますが、学校給食の白身魚にも使われていたようなので、かなり多くの方が知らずに食べていたのではないでしょうか。
食べ物だけでみても、日本とアフリカの接点は多いですね。
日本人の胃袋の一端は、アフリカ人が担っているといっても過言ではありません。
大阪営業所 荒木

キリマンジャロへの道・登山講習会 本番・先発隊「マチャメルート」

登山の初心者がキリマンジャロを目指す、2012年にスタートした本企画は3年目の今夏がいよいよ本番。その第一陣が挑戦を終え、無事に帰国しました。
結果、7名中の6名が登頂(うち2名はステラポイント登頂)となりました。

チームペペペ全員集合 at キリマンジャロ
チームペペペ全員集合 at キリマンジャロ

第一陣はマチャメルートでのテント泊、山中7日間。天候は安定し、高度順応もうまく進み、良いコンディションで迎えた頂上へのアタックでしたが、ひと月近く安定していた天候が崩れ、気温の低下と強風にさらされました。ただでさえ過酷な頂上への道のりはより厳しいものとなり、自分の限界をはかりながらのハードな登山になりました。おおらかで朗らかだったはずのキリマンジャロ、突然の荒々しい形相は心に焼き付くものでした。
2年前、はじめての講習会では、本当に自分がキリマンジャロに登れるのだろうかと半信半疑の表情が並んでいました。年齢や体力、旅行経験などはバラバラ。登山はほとんどしたことがないということだけが共通点でした。近郊の低山での実地講習会では歩き方の説明からスタートしました。
白山 2012年7月
白山 2012年7月

山小屋に泊り、雨の山を歩き、山を縦走し、残雪期の山を経験するにつれ、少しずつ体力と自信がついてきましたが、でもやはりまだキリマンジャロは遠い。仲良くなった講習会の参加者と一緒に山へ通うようになり、色々とご自身での工夫と展開があったと思います。久しぶりに一緒に山に行くと、あれっ?と驚くパワーアップを感じることもありました。
八ヶ岳 2013年6月
八ヶ岳 2013年6月

2年目の集大成として日本第二の高さを誇る北岳への挑戦、そしてボルネオのキナバル山への遠征がありました。確かな自信が生まれている方、でもやはり不安だという方、膝の痛みをかかえる方、忙しくてなかなか山に行けない方、いろいろな心情や事情はあるものの、3年目がやってきました。もう後にはひけない、キリマンジャロに耐える装備を揃えなければ、実地講習会をもっとやって欲しい、高山病の対策は?という具合に忙しくなってきました。7月に富士山に登り、いよいよキリマンジャロへ出発する日がやってきました。すごく緊張していると言う方々の表情は明るく、興奮の間違いでは?と心強く感じました。
キナバル山 2013年8月
キナバル山 2013年8月

飛行機の窓から見えた、雲海に突き出すキリマンジャロ。とてもひとつの山とは思えないスケール感。上からだけでなく、下から見上げてもやはりでかい。尾根を巻き、峰を仰いでは「ほんと、でっかいなぁ!」と呟くばかり。地平まで続く雲海、晴れれば眼下に広がるサバンナ、山からの景色もまたでかい。ガイドやポーターを担うチャガの男達の桁違いのパワー、底抜けの明るさもキリマンジャロの偉大さの一面でした。チャガ語でHAPPYを意味する言葉「PEPEPE」を教わり、今回のチームの名は「チーム・ぺぺぺ」ということになりました。ガイド達やコックの名前はあっという間に憶えてしまい、それぞれのユニークなキャラクターも見抜き、現地のスタッフも楽しそうでした。空き時間に山をスケッチするという楽しみ方も今までになく、チーム・ぺぺぺの面々は遊び上手でした。
いざ出発 at マチャメゲート
いざ出発 at マチャメゲート

快晴で気持ちいい at 標高4,000m付近
快晴で気持ちいい at 標高4,000m付近

冒頭の通り、頂上へのアタックは厳しく、全員が頂上に到達できた訳ではありません。しかし登頂の可否だけでは今回の山旅、これまでの道のり、そして個人の力量は全く語れません。結果はごく一面的な価値です。本企画の最終目標はキリマンジャロへの登頂ではなく、自立した登山者になってもらうことにあります。キリマンジャロはあくまで一つのきっかけです。自分で山を目指し、登り方を考え、リスクを判断して、無事に戻ってくる、その一連をもっともっと展開し、楽しんで、自分の強さを発見していただきたいと願います。帰国後、「人生がかわった」と言ってくださる方もあり、何かに挑戦することが自分の世界に風穴を空けるものだという経験を共有させていただきました。自分も新しい大きな挑戦をしようと心にきめました。どうもありがとうございました。
ジャイアントロべリアの花の蜜を吸うサンバード
ジャイアントロべリアの花の蜜を吸うサンバード

霧の中に現れるジャイアントセネシオ at バランコ谷
霧の中に現れるジャイアントセネシオ at バランコ谷

山焼けと月の出
山焼けと月の出

有冨