アフリカの島国マダガスカルでバッタが大量発生

マダガスカルの添乗から戻りました道祖神Sです。
マダガスカル帰りなのでキツネザルやバオバブ、今回の旅のハイライトである船下りの話をしようと思いましたが、話題を変えて、バッタのお話です。
キリンディからモロンダバへ行く途中でのこと。先に延びる道が、まっ黒に覆われていました。
何事かと車を進ませると、視界を遮るほど黒い物体が一斉に飛び立ちました。なんと、大量のバッタでした。
マダガスカルには、マダガスカルトノサマバッタというバッタがいますが、今年は異常大量発生しており、マダガスカルの主食であるお米を始め、牛が食べる草までもが減り、暮らしに深刻的な影響を与えているそうです。
政府は約20億円を投じてバッタ退治を進めているとのこと。

旅行者にとっては珍景ですが、早く問題が解決されることを祈ります。
こちらのリンクから動画もご覧頂けます。
http://www.cnn.co.jp/video/10859.html
マダガスカルのツアー一覧はこちら。

マダガスカルのユネスコ無形文化遺産「ザフィマニリの木彫知識」

富士山がついにユネスコ世界文化遺産に登録されましたね。
おめでとうございます!
ところで、“無形文化遺産”というものをご存じでしょうか。世界遺産と同じくユネスコの事業ですが、世界遺産が建築物などの有形の文化財の保護と継承を目的としているのに対し、風習や口承伝統などの無形のものを保護することを目指したものです。アフリカの世界遺産はいくつか思い浮かんでも無形文化遺産はなかなか思い浮かばないのではないでしょうか。
無形文化遺産は無形なだけに世界遺産のようにいつでもお目にかかれるものではありません。祭礼や儀礼であればその日に合せて現地を訪れることになります。さらに割礼や成人式、婚礼、葬儀などの場面に催されるものであれば、それが必ずしも旅行者にオープンなものであるとは限りません。
お目にかかりにくいから見やすいようにしてほしいと頑張ってしまうと、それは単に観光用のショーに成り下がってしまい、本来の意義が失われてしまう危機に見舞われることになります。

無形文化遺産は単に伝統的な生産物やショーを見に行くだけでなく、それを継承する特異な人物に会いにいくだけでもなく、その創造的な文化的背景をもつ人たちのコミュニティ、生活場面にお邪魔するということだと思います。
その活き活きとした場と時間を過ごす旅というのがいつも気になっています。
そんな無形文化遺産の一つ、『ザフィマニリの木彫知識(マダガスカル)』を訪ねるツアーを作りました。バオバブやレムール(原猿)など、独特な自然で知られるマダガスカルですが、都市部から遠く離れた山間部に暮し、その文化を次代に伝えてきた人々とその文化を訪ねます。
森の叡智 ザフィマニリに学ぶものづくり 11日間のツアーページはこちら。

ハネムーンでアフリカに行く方が増えています

手配を担当しているスタッフとして、明らかに実感するほど、ハネムーンの手配のご依頼をいただくお客様が増えています。
「ハネムーンでアフリカへ」、一昔前ではにわかには信じられなかったことだと思います。
「ハネムーンでしか長い休みが取れないからアフリカへ」、「一生に一度だから変わったところに行きたい」、「一生に一度だから憧れだったアフリカへ」、「他の地域への旅行は年をとってからでも行けそうだから」、「圧倒的な大自然の中でロマンチックな日々を過ごしたいから」・・・などなど、理由は色々おありかと思いますが、日本人のハネムーナーには縁遠くても、欧米人にとって「アフリカ」は身近な選択肢の一つ(治安状況さえ良ければ常に)ですので、”ハネムーンでアフリカへ”というのは、さほど珍しいことでもなく、アフリカ54カ国の中にはハネムーンの行き先として向いている国も当然あります。
モーリシャスやセイシェルは、他地域と比べてもハネムーンのお客様が多い国ですが、その他例えば、ケニア、南アフリカ、モロッコ、チュニジア、エジプト、マダガスカルなども、ハネムーンに向いている一面を持っています。
弊社は元々アドベンチャー色の濃い旅行会社ですが、『専門知識のあるスタッフの集団』を自負していますので、少しアイディアの方向を変えれば面白いハネムーンアレンジが作れるはずと思い、すでに各担当者がモデルプランの作成に取り掛かっています。
ちなみに編集人は現在、モロッコのハネムーンアレンジメントを鋭意製作中です!

※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。

アフリカの災害、サイクロンとバッタの大発生

皆さん天気予報を注視されていることと思いますが、台風4号が紀伊半島に接近し、今晩には関西・東海地方に上陸し、関東も暴風圏内に入る恐れがあります。
弊社の東京本社がある東京都港区でも、午前中は晴れていましたが、徐々に雲行きが怪しくなってきて、激しい雨が降り始め、徐々に蒸し暑くなって来ました。多量の雨が原因で大きな災害にならなければ良いのですが。
アフリカでは、日本の台風に代わって「サイクロン」がありますが、被害を受けやすい国は南アフリカ北部、マダガスカル、モザンビークの3ヶ国。南西インド洋のサイクロンは11月から2月に発生し、毎年数十名の犠牲者を出しています。ただし以前は、例えばモザンビークやマダガスカルではインフラが整っていないこともあり、大洪水が発生し大災害になることが多かったのですが、近年はインフラ整備も進み、被害を最小限に抑えられるようになって来ました。
不思議な事に、サイクロンの猛威にさらされるのは、たとえばマダガスカルであれば、島の東&北海岸であることが多いのですが、バオバブで有名な南西岸などはほとんど被害を受けません。さすが日本の1.6倍の大きさを誇る世界で4番目に大きい島、といったところでしょうか。

大陸側で深刻な影響をおよぼすのは、サイクロンではなく「蝗害」、時々発生するバッタの超大群です。かつては日本も悩まされたようですが、農耕民にとっては「悪魔」とも呼べるこの”蝗害”を避けるため、様々な儀礼が発達したという側面もあるようです。日本では全く発生しなくなりましたが、アフリカでは今でも数年に一度発生する、この”蝗害”との戦いが今も続いています。

6カ国あるアフリカの島国について

ご存知の通り、アフリカには新しく独立した南スーダン共和国を含めて54の独立国があります。そのうちアフリカ大陸にあるのは48カ国、ということは島嶼国は6カ国あるということです。
内訳は、
カーボベルデ、サントメ・プリンシペ、セーシェル、コモロ、マダガスカル、モーリシャスの6カ国。
この中で、モーリシャス、セイシェルはインド洋のリゾートとして、マダガスカルは独特の自然環境を持つ島として、ご存知の方は多いと思います。
カーボベルデ、コモロ、サントメ・プリンチペの3ヶ国は、ツーリストにとってある意味マイナー(失礼!)な国かもしれません。
マイナーだからといって魅力が少ないかといえば、そんなことはありません。島というのは船を使って人や物資が移動していた古来から、十字路、あるいは混ざり合う場所として、独特の文化を育んできた場所が多く、これらの島嶼国も例外ではありません。

特にセネガルの沖、大西洋に浮かぶ島々から成るカーボベルデは、アフリカでもなく、ヨーロッパでもなく、南アメリカとも違いますが、それらの全てが混ざり合っている独特の雰囲気を持った国です。ヨーロッパの大航海時代に初めて真水のある無人島として存在が知られるようになってから、様々な国が領有し、文化を持ち込んだ国ですので、当然文化も混ざり合いますし、当時の歴史を偲ぶ街並みなども残されています。また、火山島ですので山がちな土地が多くトレッキングも楽しめます。どちらかと言うと「手付かずの自然が残る」という感じではなく、非常に勤勉に手入れされた耕地が山の中にも広がり、行き交うローカルの人々との穏やかな交流が楽しめます。
リゾート大好きな欧米人と違って、年齢的な差は大きいいものの全般的には日本のツーリストの方々にはリゾートというのは不人気なようですが、アフリカの島嶼国はリゾートではない部分の魅力が多い国ばかりです。
これまで、あまりアフリカの島嶼国のツアーラインナップが多くなかった弊社ですが、今後はリゾート面、リゾートではない面、両方を楽しめる島国ツアーを計画していければと考えています。
リゾートがテーマのツアー一覧はこちら。