アフリカ、北部カメルーン「ジングリヤ」の草で編んだ工芸品

この写真に写っている物体、何だかわかりますか?
これ、実は草で編んだ『椅子』なんです。しかも座る人の体重がうまい具合に分散されるので、すわり心地も抜群!
同じような草で編んだバスケットや皿はアフリカのあちこちで見かけますが、それを更に発展?させて椅子まで作ってしまう人々が暮らしているので、北部カメルーンのジングリヤ。
イスラム教徒から逃れて山中に移住した、伝統的アニミズムを信仰する、マタカム、マフェ、カプシキなどの人々が暮らす地域です。コザ峠という峠を越え、彼らの暮らす地域に足を運ぶのですが、このジングリヤはコザ峠への道中にあります。
コミニティーセンター的な施設に併設される形で、村の共同経営のお土産物屋があるのですが、このお土産屋で販売されているモノは、通常のお土産物屋では見かけない、ローカルな魅力あふれる品々ばかり。
この椅子をはじめ、不思議な人型の壺や、素朴な陶器の調味料入れなど、色々なものが売られています。料金設定も非常に良心的。時期によっては、このお店の裏手のコミニティーセンターで、地酒(ビール)を飲むことができます。

カメルーン北部へ足を運ばれる方は、是非このジングリヤのお土産物屋を覗いてみて下さい!
カメルーンのツアー一覧はこちら。

2012.04.26発 ドラケンスバーグ・トレッキング11日間 後編

ドラケンスバーグでの滞在3日目は北部山域から南部山域への移動日です。
浸食がはげしく急峻な北部と比べて南部はなだらかな山が多くトレッキングの選択肢が多いです。
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南アフリカの槍ヶ岳、カテドラルピークで力を振り絞った翌日、この移動日は休養日でもあります。車窓から、遠目には長い屏風のような山々を眺めながら風に吹かれていると眠たくなります。
そして見事に全員うたた寝していました。(もちろん添乗員は寝ていない、、、はず。)
午後、寄り道してジャイアントキャッスルという山域のロックアートセンターに立ち寄りました。
車から降りて谷沿いに30分ほど歩くと大きなオーバーハング(えぐれて凹んだ洞窟)があり、岩壁のあちこちにサン(ブッシュマン)の絵が描かれています。ここで説明員の女性が詳しく説明してくれます。
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サンの絵には様々なものがありますが、そのもっとも特徴的なものは彼らの精神世界を表現したものです。例えば身体がジグザグに波打っているもの、人と獣が融合しようとしているもの、あるいは獣人など。サンはヒーリングダンスと呼ばれるダンスによってトランス状態(脳内の感覚に幻覚や催眠をもよおし、意識の入神状態、脱魂状態といった変化を導くこと)となり、超常的に病気の治療を行ったり、狩猟の力を得ることができます。
ジグザグになった身体の絵はトランスで意識(あるいは身体も)が曖昧化する過程を表しているそうです。獣化したものは動物の力、生命力を得た超人的な状態です。獣化した人の身体には白い点々のある部位が見られますが、これらは超常的なパワーが視覚化したものだそうです。
人間が動物をはじめ他の生命と一体のものだと考えて動物等をモチーフとした表現を重視することはイヌイットやインディアン、アボリジニーなどの他の先住民族にも共通してみられるものです。サンの場合、もっとも重要なモチーフはエランドというウシ科の動物になります。
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岩絵は一説には古いもので3万年以上前のものもあり、色んな時代のものがドラケンスバーグ山脈のあちこちに見られます。岩絵は洞窟、あるいは見晴しの良い場所、特徴的な岩、イワツバメが巣を作る場所、音が反響する場所に描かれることが多く、これは岩絵の場所そのものが聖なる場所、ヒーリングダンスを行う場所だということを意味しています。
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4日目はサニパスをランドクルーザーで駆け上がってレソト王国に入国します。
レソトは要は山の上にある国です。全土が標高1,400m以上あり、”KINGDOM IN THE SKY”と呼ばれます。サニパスはドラケンスバーグ山脈の合間を縫ってレストまで登る未舗装の道路で、四輪駆動でないととても登れない悪路として有名です。この道を週三回は往復しているという頼れるガイドがギアを忙しくシフトして登ります。
スタックした車、そのまま放置された重機、手作業で道を補修する人たち、そして馬、、、この午後3時以降は危なくて通れない荒々しい道はソト人開拓者の血と汗の賜物であり、山の上の貧しい国と富める下界の国をつなぐ生命線です。
サニパスが舗装されるのはそう先の話でもないようですが、一抹の損失感があります。
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レソトに入国した後、出入国管理の小屋からそのまま稜線沿いをジャイアントカップ(標高3,256m)を目指して歩きます。
稜線といっても日本の山の稜線とは違い、台地の端っこ、切り立った崖に沿って歩くイメージです。登りはほとんどありません。空中散歩という言葉が似合います。この辺りは人の気配がありません。ソト人が放牧しているヤギの群れの乾いた鐘の音が耳に心地良く、見慣れない高山植物の花が咲いています。高地にしか生息しないヒゲワシの滑空や固有種のロックジャンパーという鳥を目にすることができました。
それぞれ好きに花を見たり虫を見つけたりしながらブラブラ歩きます。
気が付くとみんなバラバラ。こんな辺境の地で自由な日本人がフラフラ、ウロウロしています。
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5日目、6日目は一泊二日の山行です。川沿いに谷を分け入り洞窟に泊る行程です。
ガイドは女性、アシスタントガイドも女性です。ガイドはドラケンスバーグの動植物に精通しており、そのデッサン画はポスターになって販売されています。南アフリカの動物好きの間ではちょっとした有名人です。アシスタントガイドというのは正確ではなく、ロッジを取り仕切っている肝っ玉姉さんが洞窟に行ってみたくて助っ人として付いてきたという格好です。ロッジにチェックインした時はその迫力ある振る舞いにちょっと気圧されましたが、山ではとてもフレンドリーで一緒に歩いてとても楽しい人です。
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谷に入ると木々が生えていてバブーン(ヒヒ)の声が谷間にこだまします。川の水はとても澄んでいます。プールになっている場所で休憩します。水着になって泳ぐには最高の場所ですが時期的にちょっと寒いので諦めます。ここは一応アフリカですが、川の水をカブ飲みできます。これまで山の凸の部分ばかりを歩いていたので山の凹を目指して歩くことをとても新鮮に感じます。山の懐に入っていく感覚が今回の魅力です。
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洞窟の入り口は木々に隠れています。枝をかき分けて入ると約10畳と8畳の2DKの洞窟があります。K(キッチン)とは炊事をするのに丁度良い石の台のことです。洞窟の脇にはあつらえたように小さな滝があり飲み水には困りません。人工的なものは何一つないですがとても居心地の良い空間で、先史時代からサンが生活した場所だと確信できます。洞窟の雰囲気を一言で表すとすれば、「最高の秘密基地」でしょうか。
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日が暮れるまで、何にもない誰もいない場所で思い思いに時間を潰します。花を探して写真を撮ったり、谷を見渡せる岩の上で寝転がったり、風景をデッサンをしたり、、。
食事は僭越ながら添乗員が担当します。食材は地元のスーパーで買い込みました。もちろんワインも。岩のテーブルを囲んでわいわい作ったカレーライスはなかなか楽しい味でした。
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夜はたっぷり寝て、翌朝は早起きします。滝で顔を洗い、ハンバーガーで腹ごしらえをします。今日は昨日とは別のルートを通ってロッジに戻ります。
途中、大きな岩がゆるやかな斜面に転がり出ていて、そこにサンの岩絵が残されていました。ガイドが「女性にとって聖なる場所」と呼ぶこの岩には、出産を描いた絵がいくつか見られました。そして神聖な動物であるエランドの陰影のある美しい絵が描かれていました。ロックアートセンターとは違い、ここはまったく管理されていません。岩絵が描かれた時から全く何も変わらない風景の中にいるのかもしれません。
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見晴しの良い丘を歩いていると眼下に突然走り出てきたものがあり、ガイドが興奮して「エランド!」と叫びました。見ると大きなエランドが4匹、私たちの気配に気が付いて走り出てきたのでした。そして私たちの歩みから一定の距離を取って優雅に歩いていきました。
レイヨウ類の中で最も大きいエランドは生身で相対するととても迫力があり、その大きな体にかかわらず動きはとても俊敏です。サンの気持ちになってみると、このエランドを狩ることができれば多くの仲間のためになるもののなかなか手強い相手だったに違いありません。ライオンでさえ成獣のエランドを狩るのは容易ではありません。エランドがサンにとって特別な存在だったということを、歩き去るエランドを眺めて考えて込んでしまいました。
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ロッジに到着するとこの旅のトレッキングはすべて終了です。本当にお疲れ様でした。
ロッジの手作りアイスクリームを食べながらソファーでのんびり。ここは本当に清潔で居心地の良いバックパッカーズです。
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私の趣向によるところですが、このドラケンスバーグ・トレッキングの魅力の根っこはアフリカの「水を飲める」ことにある気がします。ドラケンスバーグの自然は高いレベルで保護されています。山中に人の気配がほとんどありません。尾根を歩くと悠々と滑空する猛禽類の高鳴きが聞こえ、谷に入るとバブーン(マウンテンマンと呼ばれている)たちの雄叫びが聞こえます。とても静かで空気が澄んでいます。
沢の水をガブガブ飲んで、ぼーっと風に吹かれているとかつてこの自然のなかで狩猟をして生きていたサンを身近に感じます。沢の水を飲んでいることについてはサンやエランドやジャッカル、もしくはドラケンスバーグのすべての生き物と同じ位置に立てている気がします。谷間の洞窟の中から空が暮れていく様子を眺めていると生き物としてとても幸せです。
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アフリカの自然を生身で感じたい方、ドラケンスバーグの大自然にダイブしてみませんか?
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有冨

アラビア語で半分半分という意味を持つ、モロッコのカフェオレ 「ヌスヌス」

すっかり秋らしくなり、朝晩は少し寒く感じるようになりましたね。いよいよ秋本番、そして冬へ、といった感じでしょうか。
常夏の大陸、というイメージのあるアフリカでも、赤道から遠く離れた場所もありますし、標高が高いために日中でもさほど暑くない場所もあります。雨は日本ほど多く降りませんが、気候の変化が日本に近いモロッコでは、同じように秋を迎え、これから冬に向かおうとしています。モロッコでもアトラス山中などでは、冬にはかなり雪が積ります。
写真はモロッコのヌスヌス(アラビア語で「半分半分」という意味)。コーヒー半分、ミルク半分でヌスヌス。早い話がただのカフェオレ。ものすごく甘いと言いますか、砂糖をたっぷり入れて甘くして飲むと美味しい飲み物です。
モロッコの秋から冬、寒い日には温かいこのヌスヌスの美味しさが倍増します。特に寒さ厳しいアトラス山中では、ドライブイン&茶屋兼お土産屋さんで飲むこのヌスヌスが絶品です。

日本にもモロッコ料理屋さんはたくさんありますが、モロッコといえばミントティーで、このヌスヌスが出てくるお店はまずないでしょう。
これからの時期にモロッコを訪れる方は、ぜひこのヌスヌスを味わってみて下さい。
モロッコのツアー一覧はこちら。

ハネムーンでアフリカに行く方が増えています

手配を担当しているスタッフとして、明らかに実感するほど、ハネムーンの手配のご依頼をいただくお客様が増えています。
「ハネムーンでアフリカへ」、一昔前ではにわかには信じられなかったことだと思います。
「ハネムーンでしか長い休みが取れないからアフリカへ」、「一生に一度だから変わったところに行きたい」、「一生に一度だから憧れだったアフリカへ」、「他の地域への旅行は年をとってからでも行けそうだから」、「圧倒的な大自然の中でロマンチックな日々を過ごしたいから」・・・などなど、理由は色々おありかと思いますが、日本人のハネムーナーには縁遠くても、欧米人にとって「アフリカ」は身近な選択肢の一つ(治安状況さえ良ければ常に)ですので、”ハネムーンでアフリカへ”というのは、さほど珍しいことでもなく、アフリカ54カ国の中にはハネムーンの行き先として向いている国も当然あります。
モーリシャスやセイシェルは、他地域と比べてもハネムーンのお客様が多い国ですが、その他例えば、ケニア、南アフリカ、モロッコ、チュニジア、エジプト、マダガスカルなども、ハネムーンに向いている一面を持っています。
弊社は元々アドベンチャー色の濃い旅行会社ですが、『専門知識のあるスタッフの集団』を自負していますので、少しアイディアの方向を変えれば面白いハネムーンアレンジが作れるはずと思い、すでに各担当者がモデルプランの作成に取り掛かっています。
ちなみに編集人は現在、モロッコのハネムーンアレンジメントを鋭意製作中です!

※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。

秋のアフリカカルチャー講座「マダガスカルの夕べ ~太古の生命が宿る不思議の島を、目と耳と舌と心で味わおう!~」

ご好評を頂いている大使館との共同企画イベント。
今回はマダガスカル大使館にて、長い間マダガスカルに関わっている専門家の方の講演を聞き、マダガスカルの料理とお酒を楽しみいただく、「マダガスカルの夕べ」を開催しました。
弊社のFACEBOOKページでの「一番行ってみたいアフリカの国」アンケートで第1位になったマダガスカルは、「アフリカに一番近いアジア」とも言われ、ご講演いただいた(財)進化生物学研究所 主任研究員の吉田明先生のお言葉をお借りすると、「エキゾチックで懐かしい国」という印象が、日本人にとっては強い国ですが、今回ご参加いただいた皆様も、その印象を強く持たれたのではないかと思います。
マダガスカルは、アフリカ大陸から離れた時期がかなり古い時代だったため、この島国独特の生態系と、それをを構成する非常にユニークな動植物の宝庫ですが、吉田先生の講演を通じて、その興味深さ・面白さを実感していただけたのではないかと思います。
ご参加者の皆さんからは「マダガスカルに行ってみたくなりました!」という感想を多くいただきました。
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料理は在日マダガスカル人会の豊田ライブさんに、「これぞマダガスカル料理!」という、日本ではまず見ることのできないローカルフードの数々をご提供していただきました。食べていただいた皆様の感想は、「美味しく、懐かしい味がする」とのことでした。
ラフィア椰子の葉で編んだバッグやワイルドシルクの布など、ポップでカラフルなマダガスカル物産を販売するコーナーも設け、皆様お手にとって見ていただき、購入していただきました。
最後は、マダガスカル伝統のフォークダンスで盛り上がり、閉会となりました。
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土曜日でお休みのところ、会場に駆けつけ、ご挨拶いただいた臨時代理大使と奥様、そして早くから料理の準備をしてくださった豊田さん、会を明るく盛り上げて下さった大使館スタッフのご対応に、私達スタッフもマダガスカルの人たちのホスピタリティーと優しさ、人当たりの柔らかさをあらためて実感しました。
お越しくださったご参加者の皆様、本当にありがとうございました!