アラビア語で半分半分という意味を持つ、モロッコのカフェオレ 「ヌスヌス」

すっかり秋らしくなり、朝晩は少し寒く感じるようになりましたね。いよいよ秋本番、そして冬へ、といった感じでしょうか。
常夏の大陸、というイメージのあるアフリカでも、赤道から遠く離れた場所もありますし、標高が高いために日中でもさほど暑くない場所もあります。雨は日本ほど多く降りませんが、気候の変化が日本に近いモロッコでは、同じように秋を迎え、これから冬に向かおうとしています。モロッコでもアトラス山中などでは、冬にはかなり雪が積ります。
写真はモロッコのヌスヌス(アラビア語で「半分半分」という意味)。コーヒー半分、ミルク半分でヌスヌス。早い話がただのカフェオレ。ものすごく甘いと言いますか、砂糖をたっぷり入れて甘くして飲むと美味しい飲み物です。
モロッコの秋から冬、寒い日には温かいこのヌスヌスの美味しさが倍増します。特に寒さ厳しいアトラス山中では、ドライブイン&茶屋兼お土産屋さんで飲むこのヌスヌスが絶品です。

日本にもモロッコ料理屋さんはたくさんありますが、モロッコといえばミントティーで、このヌスヌスが出てくるお店はまずないでしょう。
これからの時期にモロッコを訪れる方は、ぜひこのヌスヌスを味わってみて下さい。
モロッコのツアー一覧はこちら。

ハネムーンでアフリカに行く方が増えています

手配を担当しているスタッフとして、明らかに実感するほど、ハネムーンの手配のご依頼をいただくお客様が増えています。
「ハネムーンでアフリカへ」、一昔前ではにわかには信じられなかったことだと思います。
「ハネムーンでしか長い休みが取れないからアフリカへ」、「一生に一度だから変わったところに行きたい」、「一生に一度だから憧れだったアフリカへ」、「他の地域への旅行は年をとってからでも行けそうだから」、「圧倒的な大自然の中でロマンチックな日々を過ごしたいから」・・・などなど、理由は色々おありかと思いますが、日本人のハネムーナーには縁遠くても、欧米人にとって「アフリカ」は身近な選択肢の一つ(治安状況さえ良ければ常に)ですので、”ハネムーンでアフリカへ”というのは、さほど珍しいことでもなく、アフリカ54カ国の中にはハネムーンの行き先として向いている国も当然あります。
モーリシャスやセイシェルは、他地域と比べてもハネムーンのお客様が多い国ですが、その他例えば、ケニア、南アフリカ、モロッコ、チュニジア、エジプト、マダガスカルなども、ハネムーンに向いている一面を持っています。
弊社は元々アドベンチャー色の濃い旅行会社ですが、『専門知識のあるスタッフの集団』を自負していますので、少しアイディアの方向を変えれば面白いハネムーンアレンジが作れるはずと思い、すでに各担当者がモデルプランの作成に取り掛かっています。
ちなみに編集人は現在、モロッコのハネムーンアレンジメントを鋭意製作中です!

※アフリカでのハネムーンにご興味のある方は、ぜひアフリカでハネムーン&ウェディングのページもご覧ください。

アフリカのユネスコ世界遺産

現在、ロシアのサンクトペテルブルグでUNESCOの世界遺産選考会議が行われており、アフリカ大陸からは以下の5つが候補として挙げられています。
◆自然遺産
チャド:ウニアンガ・ケビールの湖沼群
コンゴ共和国・中央アフリカ・カメルーン:3カ国にまたがるサンガエリア

◆文化遺産
モロッコ:ラバトの歴史的都市
セネガル:バサリ、フラ、べディックの文化的景観
コートジボワール:グラン・バサム歴史都市
モロッコのラバトに関しては、既に世界遺産登録が決定したようです。
上記の文化遺産候補がある3カ国はそれぞれ他の世界遺産を既に持っている国ですが、自然遺産候補のチャドとコンゴ共和国にはまだ世界遺産がありません。この機会に登録されると良いのですが。
現在はツアーをおこなっていない、北部チャドのウニアンガの湖沼群は、ほぼサハラのど真ん中にあるにもかかわらず満々と水をたたえています。更に、知られざるチャド北部にはアーシェイ・ゲルタという岩山に囲まれた大きな泉があり、その泉にはサハラが緑だった時代に取り残されたワニの子孫たちが今も生息しています。
弊社のツアーラインナップのうちの多くのツアーには各国の世界遺産訪問が高い頻度で含まれていますが、何故か弊社のスタッフが「ここはスゴイですよ!!」という場所の中には、含まれていないものも多くあります。もしかしたら、自国の人々にもあまり知られていない場所が多いのかも知れません。
世界遺産がテーマのツアー一覧はこちら。

北アフリカ、モロッコの青い街「シェフシャウエン」

先日、フジテレビ系列で放送された、「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?-魅惑のモロッコスペシャル-」。ご覧になった皆様も多かったのではないでしょうか。
弊社でもモロッコのツアーは一つだけご用意していますが、一般的なモロッコではなく、少々趣向を変えた「モロッコを歩く」というテーマのツアーです。砂漠・オアシス・山岳地帯と地形のバリエーションも豊かで、歴史ある街も多いモロッコは、歩きというスローなペースで旅するにはもってこいの国です。
その他「カサブランカ・マラケシュ・フェズの三都市周遊」のような、一般的なツアーはご用意しておりませんが、ハネムーンカップルのお客様や、ご家族、あるいはお一人で自由に日程を設定して旅したい、という方向けに貸切車利用オーダーメイドでの手配旅行をご提案させていただいています。
上記の三都市があまりにも有名なため、「一度足を運んで三都市を見たらもうおしまい」というお客様も多くいらっしゃいますが、その他にも三都市に負けないどころか、勝ってしまう、MUSTの訪問先がモロッコにはあります。

例えば、古くからの隊商都市だったワルザザート、ポップな陶器で有名な港町サフィ、ポルトガルが建設した都市が残るアル・ジャディダ、土レンガ造りの要塞(カスバ)が残るカスバ街道、そしてアルジェリア国境に広がるサハラと、見どころは尽きません。先日のテレビ放送でも、エッサウィラという、大西洋に面した世界遺産の街が取り上げられていましたが、大型のパッケージツアーではまず訪問しない街ですので、こういう所に足を伸ばせるのは個人手配ならではでしょう。
私のとっておきとして、更に日本人ツーリストの方が足を運ぶことが少ない、訪れる価値のある街があります。
それが、青い街「シェフシャウエン(あるいは単にシャウエン)」です。リフ山脈の北側にへばりつくようにある小さな街ですが、旧市街の家々の壁は白く塗られ、アクセントカラーの薄いブルーが非常に美しい街です。旧市街の狭い迷路のような路地を歩けば、時間の感覚が狂ってしまったような錯覚に陥ります。
喧騒の街や広場もモロッコの一面ですが、こんな静かな美しい街もモロッコの一面です。
是非、一度きりと言わず何度でも、”日出ずる国”日本から、”日沈む国”モロッコ王国へと、足を運んでいただければと思います。
※画像は加工していません。
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